女神様の告白を承諾したら異世界転移しました。

年中眠休

異変…2

俺は『雨』の残りを撃ち込む。すぐさまそいつは大剣でガードするが全てとは行かずいくつか被弾する。他のやつはなす術なくあの世へ逝く。



ブォン

大剣による横払い。
ギリギリで、上体を反らして避ける。剣圧で木が何本も真っ二つになっている。顔の血の気が無くなるのを感じた。

「オリャー」

すぐにもうひとつの大剣が振り下ろされる。横に転がって避ける。

「リロード」

6発、撃ち込むが先程とは違ってそれは虚しく感じさせる音だった。

「コダイのブキガオイニキクカ」

弾丸が当たるが、まるでダメージがない。

『雨』にも言えるがどちらも火力不足だ。こいつには打撃程度にしかならない。

俺は胸ポケットからたった一発の弾丸を取り出す。
マークは『雷』

「マダアガクカ」
「足掻くも何も俺はお前より弱いなんて思ってねぇよ」

俺は突っ込む。

大剣を全て避ける。当たれば俺は死ぬなら当たらなきゃいい。スピードは差して早くない。

「俺のターンだ」

銃声の後に出てしたものは光る刃だ。雷とは光剣を出す弾丸、持続時間は10分。

「はっっ!!」

奴の手首を切りつける。

「グッ…」

肉の焦げた匂いが漂う。

「どうだ雷に斬られた感覚は」
「ガァァァ!!」
「グッ」

雄叫び、悲鳴とも取れる声は第2ランドのゴングとなった。俺は奴の角で片目を斬られた。

ーーーーーー
仁さんは昔も今も変わらない。
助ける為に助けたい人に強く当たる。変な人だけどとても優しいそんな人。

私はまた彼を失いたくない。彼と戦った時の様に…。
40分ほど掛けて町に着来ました。

冒険者ギルド、あのお爺さんに


「すみません。オーガの大群が森に……」
「知っておる。出発準備も出来ている。だから、その涙を拭きなさい。君のパートナーを助けに行くのだからの」

お爺さんは私にハンカチを渡してくれた。

頬に触ると手が濡れた。

「はい」

昔もそうだった。泣いてばかりで彼を助けられなかった。次こそは彼のそばにずっといると、だから彼に告白したのだから。

「必ず貴方の元に行きます。仁さん」

私達はすぐに町を出た。

ーーーーーーーー

「ザンネンジカンダ」
「ハァハァ、何を言ってやがる」
「オイはオマエノコトヲワスレナイ」

赤い鬼はそう言い残し、オーガの中へと消えていった。

「クソ」

『雷』の効力は切れた。

「リロード」

俺はオーガとまた対峙し
た。最初の時と違って俺は疲労で動きが鈍っていた。時間が遅く感じる。身体が重い。

「やば」

俺はオーガの突進をモロに受けた。

俺は木よりも高く飛んだ、いや飛ばされた。

「ここまでかな…。」

この半日の事を思い出す。まるで夢のような時間だった。また彼女の声を聞きたい。あの真っ赤にした表情を見たい。

笑顔が見たい。

君に声を届けたい

「仁さん!!」

俺は地面に着く瞬間に強風によって受け止められた。
そして、見たかった顔が目の前にあった。

「仁さん…」
「小雪、ごめん…ありがとう」

俺は死んだ

コメント

  • ウォン

    死ぬんか~い

    2
  • 伊予二名

    死んだのか_:(´ཀ`」 ∠):

    1
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