最強剣士の息子は最強魔法師を目指す模様です

クラゲラボ

入学②

僕達一行は学園へと向かった。

この国は、王宮を中心に東西南北4方向に大通りがあり、そこを中心に栄えている。僕の家は、イースト通りを王宮から約300メートル行き、路地を1つ入ったところにある。そして、イースト通りを更に西に約500メートル行ったところの通りに面してトラジャ学園第一学校がある。
僕たちは、イースト通りに出ずに裏道を通って学園まで行くことにした。なぜかというと、フランとアリアが居るからだ。この二人を知らない市民など居ないため、イースト通りという人通りの多い通りを通るとめちゃくちゃ目立つからだ。フランは基本的に大人しい性格だから、そういうのは恥ずかしくて嫌いらしい。まぁ、僕としても『あの二人と一緒にいるあいつは誰だ!?』的な目で見られるのはごめんだから、少し遠回りになるが僕も賛成だ。

「今日って集合8時だったよね?」

僕は、二人に質問すると、

「そうだよ。今大体7時半すぎだから、歩いていっても45分位には着くんじゃないかな?」

と、フランが答えた。

「それから、みんなでクラス分けを見て教室に行っても全然間に合うわね。」

と、アリアが続けた。

「大丈夫そうだね。寝坊したから若干やばいかと思ってたよ。されよりさ、クラス分けどうなるかな?二人ともと一緒だったらいいなぁ。」

笑いながら僕はそう言い、直ぐに話を変える。

「まぁ初等部は例年10クラス位はあるからみんな別々だろうね。」
「えぇー、私は二人と一緒がいいわ。1人だとなんだか周りがよそよそしくなりそうだし。」
「確かに王家ってだけで周りは気が引けそうだしね。」
「ショーンと初めて会ったときも、ショーンめっちゃくちゃちっちゃくなってたものね。フランチェスコ様とかアリア様って!あの時は絶対仲良くなれないと思ったわ。」
「だってぇ~!!王家の子供だよー。こちとら、ただの一般人じゃん!身分が違いすぎるよー。」
「「「ハハハっ!」」」

とまぁ和気藹々と話していると

「あっ、学園が見えてきたよ!!」
「遂に私たちの楽しい学園ライフが始まるのね。」
「アーちゃんは友達できないかもよ!」
「なによなによっ!!フランだって周りが寄ってこないかもよー!私はこのトーク技術ですーぐにクラスのみんなと打ち解けてやるんだから。」
「ここって、学園の横だよね?」
「そうなるね、取り敢えず正面の校門に行かないとだね。」
「私を無視するなぁ~!」
「はぁーい。アリアはすごいねぇー。じゃあ正面の校門に行こうかぁー。」

アリアは、プンプンとテロップが付きそうな感じで怒ってる。何度見てもこのアリアかわいくて和むんだよなぁ~。僕の棒読みフレーズ後のシュンとした感じもいいよなぁ。とまぁ、僕の心が満たされたところで、僕たちは正面の校門に向かった。

「あっこに入学式って書いた立看板があるよ!あっこが正面かな?」
「そうだろうね!」
「行くわよ!!早く早く!」

いつの間にか元気になったアリアが校門に向かって走りだし、男二人はその後を追いかけた。

「でっけぇー!!」
「そうか?」
「王宮よりは小さいわね。」

アリアに追い付いた僕は、正面から学校を見てつい興奮してしまった。一方、王宮なるこの国一番の大きさを誇る家?に住んでいる二人は冷めた目で僕を見てきた。
いやいや、お二人さん?王宮と比べますか?普通!
確か王都ではコロッセオに次ぐ敷地面積があるんだよ!!それってでかいよね?僕間違ってる??一般人の意見を求めようとキョロキョロするが同年代の知り合いがこの二人とあと一人しかいない僕は、誰にも聞けず涙を飲んだ。

「あそこの人だかり、クラス分けが貼ってる所じゃないかな?」
「二人とも行くわよ!!」

フランが人だかりを指すと同時に、アリアが僕とフランの手を掴んで人だかりに向かって突撃し始めた。男二人は引きずられるがままにアリアに着いていった。

「人が多過ぎて全然見えないわね。もっと前に行かないとだね。」
「アリア…ちょっと…ストップ…はぁはぁ…」
「一旦…後ろで待とっ…アーちゃん…はぁはぁ…」
「何で二人そんなに息が上がってるの?」

そんな可愛く首傾げてるけど、アリアのせいだからね!ねっ!アリア元気良すぎるよ!その後アリアは僕たちのことは目もくれず背伸びしたり跳び跳ねたりしてなんとか見ようと頑張っていた。一方の男二人はくたくたになって、クラス分けどころじゃない。

「ねぇえねぇ、あそこにいるのってアリア様じゃない?」
「後ろにはフランチェスコ様もいるぞ!」
「みんな道を開けろ!!」

周りが二人に気づき始め、アリアの前にいた人たちが道を開け始めた。

「二人とも道が開いたわよ!前に行って見ましょう。」
「アーちゃんもうちょっと休ませてよー。」
「てか、アリア早速気使われてるよ?」
「えっ、そうなの?」

この天然めっ!これじゃいつになっても友達出来なんじゃないか?卒業までずっと気使われてる未来しか見えないよ。

「アリア様とフランチェスコ様と一緒にいるあの人誰?知ってる?」
「知らなーい。」
「普通に呼び捨てで呼んでるから、貴族の子供なんじゃないかな?」
「貴族の子供なら尚更呼び捨ては無いんじゃないか?仕来たりとか色々と有りそうだし。」
「じゃあ、王家の子供?でも、王家の子供で同い年子ってあの二人だけじゃなかったっけ?」
「そうだったはずだよ。じゃあ本当に誰なんだ?」

周りが僕のことを話している。やっぱそーなるよね。誰だよってなるよね。普通は。みんなと同じただの一般人なんだよね。ごめんね!僕まで道譲ってもらって、なんか本当に恐縮です。とまぁ、僕もアリアの後ろを着いていき、クラス分けの掲示板の前に来ていた。

「えーと、僕は~っと。」
「あったーー!私一組だ~。」
「僕も一組だ。ショーンは?」
「あっ、僕、三組だ!えっ僕だけクラス違うの?僕、二人以外に知り合いがほとんど居ないんだけど…」
「暇なとき遊びにいってやるからさ!ショーンも1一組に遊びに着なよ。」
「多分しょっちゅう行くと思う。」
「何々、私が居なくて寂しいの?」
「別にそれは違うけど。」
「えーーー!そこは、寂しいでいいじゃん!」
「いやー、1人が寂しいのであって、アリアが必要って分けじゃないし。」
「なによなによー!慰めてやろうと思ったのに~。」
「アリアは、そういう優しいとこいいよな。その気持ちだけで十分だよ。ありがとう。」
「ほんと?」
「うん。」
「私は、ショーンのたまーに嬉しいこと言ってくれるとこ好きよ。」

ちょろい。何てちょろいんだ。顔赤くして若干恥じらい持ってて、なんか可愛い。いかんいかん、僕もちょろいって言われてしまう。気を確かに持つんだ僕。

「じゃあ、ここにいても周りの邪魔になるし、クラスに向かおうか。」
「そうね。友達いっぱい作るぞ~!!」
「俺は不安だなぁー。1人だし。」

アリアの若干フラグめいた発言より僕は自分のことでいっぱいだった。あっ、あいつの名前探すの忘れてたわ。同じクラスかなぁ?一緒だったらいいけどなぁ。てか、一緒であってくれ。このままじゃ友達居ないよ。
そんなのこんなで、僕たちは自分のクラスへと向かった。

この学校は、初等部・中等部・高等部の3つに別れており、その各々に1つの建物がある。因みに、初等部が、一番大きい建物だ。各建物は3階建てで、一階には職員室や大型教室などが設置されており、2階は1年生の、3階は2年生の教室と階が上がっていく。階段は東・中央・西階段の3つあり、東階段を登ると直ぐに一組が見えた。一組から西へと2組3組と続いていた。そして、今年は例年通り10組まであり、一クラス大体30人ちょっとだ。

僕は二人と別れ、3組のドアの前にいる。ドアには座席表が貼ってあった。

「えっーと、窓側から2列目の前から3番目っと。」

あっ、セリアいるかな?僕は自分の席を見つけた後、幼馴染みのセリアの名前を探した。えぇーと、セリア、セリアっと。ん?ない!?なにーーー!!ないのか?居ないのか?これはつまりそーゆうことか??所謂ボッチ…。あっ、ショーンの死亡フラグが直ぐ手のそこまで来ている。悲しい。
ともあれ、僕は教室のドアを開けた。

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