最強剣士の息子は最強魔法師を目指す模様です

クラゲラボ

新ソードマスター③

「時は満ちたっ!両者尋常に、、、始めっ!!」

「さぁー始まった~!!おーと、まず始めに仕掛けたのは、モーガンだぁー!!なっ、なんと!モーガンは、あの重そうな両手斧を片手で振っているぞ!なんと言う怪力だぁ!!しかし、ジョージは一発一発が一撃必殺のような怒涛の連撃を剣すら使わず華麗によけている。なんと言う素早さだぁ!!」

開始早々、やはりモーガンが仕掛けてきた。その短気な性格ゆえ、今までの公式戦で5分を超える試合がないくらい超速攻型の戦闘スタイルだ。おまけに、この一発一発が一撃必殺の怪力ときたっ!そりゃぁ試合時間短くなるわっ!もしかしたら、体力があんまり無いのかなぁー?それにしても、どうやったらあんなに重そうな斧を片手で持てるんだ!?ましてや、振るなんてありえない!!
でも、お父さんも負けてない!あの連激のことごとくをキレイに避けきっている。
お父さんはいつもこう言っている、「相手を観察しろ!息づかい、視線、筋肉の動き、相手の全てが攻撃の予備動作に繋がっている」と。
多分今もモーガンを観察しながら試合をしている。おまけに、お父さんは世界中のいろんな剣術や体術を学んできている。その中には、避けることに重きをおいた体術もあった。だからこんなにも華麗にモーガンの技を避けることができる。今度、もっと避け方や体の使い方教えてもらおーっと。
試合が始まってからさっきまでの緊張はどこにいったのかと思うくらい、目の前の試合から目を離せなくなっていた。

「カァーーンッ!!」

金属音にも似たその音が、会場コロッセオ全体に響き渡った。

「なっ!なんと!!あのモーガンの一撃を片手で止めた~!!」

ハザルを含め会場コロッセオの多くの人が驚いていた!お父さんの片手で持った細目の直剣が、モーガンのあの重い一撃を受け止めたからからだ!なにもお父さんに限っては、出来ないことではない!剣の特性や使い方を知り尽くしているからだ。おそらくお父さんは、モーガンの剣が一番勢いをもつ前に柄の近くの一番太くて固い部分を当てて止めたのだろう!僕も日課のお父さんとの練習の時よくやられていたし、やっていた。それでも、流石にモーガンのあの一撃を受け止めたのは凄すぎる。僕には絶対出来ない!当たり前か!?

「先程から剣を合わせたまま全く動かなくなったぞ~!ジョージも押し負けてない!なんと言うせめぎあいだぁ!」

さっき剣を合わせてから二人はずっと押し合いをしている。お父さんも押し負けてない!流石に両手だけどね。それにしてもモーガンってどんだけ強いんだ?お父さんが小羽競り合いで両手使ってるの初めてみるかも。僕とやる時は絶対片手だし。んっ!?よく見ると、なんだか二人笑ってないか?
すると…

「ここで、二人が一気に距離をとったぞ!おぉーと、今度はジョージが仕掛けた~!なんと言う、素早い攻撃でしょう!しかし、この雨のような連激をモーガンはしっかり対処している~!すごい!まったくもって、どちらが勝つのか分からなくなってきたぁー!!」

今お父さんのしているあの剣術は西の方の国の剣術だ。本来は細剣レイピアが使われるあの剣術はスピード重視で一撃は重くはないがじわりじわりと相手を追い詰めていく。しかし、お父さんは細剣ではなく、直剣でそれをやってのけている!普通は重たすぎて出来ないはずだか、お父さんはそこは体術による体のスピードの緩急でカバーしつつ、その剣術により近づけている!直剣でやることにより、細剣よりも威力が増しより倒しやすくもなるおまけ付きだ!!それにしても、よくモーガンはしのいでるなぁ。お父さんのあの剣術は、スピード重視の剣士でも避けきれないこともよく見るのに。僕も日課の練習の時は、辛うじてスピードについていっているって感じだしなぁ。
あっ、流石に体勢崩した!!いけっ!今だぁー!!

「あぁーと、モーガンが流石に体勢を崩したぞ~!これはピンチになる!このまま決めきるのかぁー?あーと、ここでモーガンが一気に後ろに下がり距離を取った~!これはモーガンとして危ない場面でした!ジョージはこのチャンスを逃したのは大きい!っと、直ぐ様モーガンの反撃だぁ!!今度は、ジョージは剣を使い方モーガンの攻撃をキレイにさばいている!そして、しっかりとカウンターをいれている!これは面白くなってきたぁ~」

お父さんおっしぃ~!!後ちょっとだったのにぃ!にしても、どうやったらあの体勢から距離を取れるんだ?どんな足腰してんねん!!そして、すぐ反撃とは…流石短気だな。そういえば、もう5分は経ってるよね!なんか、記録更新!でも、今もしっかりと動いてるし、別に体力が無いわけではなくて、ただ単に短気なだけみたいだなぁ、モーガンは。
一方お父さんは、モーガンの連激を淡々とさばいている!確かあの剣術は王宮剣術じゃなかったかなぁー?剣が弾かれないギリギリまで手首を緩め、相手の攻撃を剣に沿わせて流していく。その時にできた隙にカウンターをいれていく。少しでも手首を緩めすぎると剣が弾かれ一気にピンチになるギリギリの戦いをお父さんは今している。あれって、以外と難しいんだよねぇ。僕も習得するのに3年はかかったし、今もたまに弾き飛ばされることがある。
にしてもモーガンは、そのカウンターをギリギリのところで避けているし、本当に決着着くのか?

「カァーーンッ!!……カタンっ!」
「あーーーと!!ジョージの剣が大きく後ろに弾かれたぁ~!これはピンチだぁー!!ここぞとばかりにモーガンの振りが速さを増していく!ジョージも落ち着いて避けながら飛ばされた剣に近づいてはいるがが、いつ決着が着いてもおかしくない!!」

お父さんの剣が飛ばされた!?ってことは、お父さんの読みを越える力をモーガンが出したったことだよな!どんな怪力だよ!てか、お父さん頑張って!!こんなとこで負けちゃダメだよ!!

っん!!なんか、横がソワソワしてるなぁ。ふと、僕は横のお母さんをチラ見すると…いや、なに指折ってんの?あっ、お金の心配か!!いやいや、あれはお母さんが全面的に悪いからね!てか、まだ試合終わってないから、まだ負けてないから、お父さんは!! しっかり最後まで応援しようよ!ねっ!くそっ!試合に集中させてくれ!僕は試合が見たいんだ!

「剣まで後少しだぁ!ジョージ凌ぎきれるか!!それとも、モーガンがここで決めきるかぁー!」

お父さんあと少し踏ん張ってー。お父さんは、剣まで後1~2メートルのところまで近づいていた。しかしモーガンの連打はさらに勢いを増している。試合開始時とは比べ物にならないくらいにだ!また、モーガンは剣を拾うときに出来る隙をを狙ってくるに違いない。お父さんは、どうやって拾うつもりなんだ?一気に後ろに飛んで距離をとる?いや、モーガンなら直ぐに距離を積めてこれるからダメか!背負い投げとかして一旦倒してからその隙に剣を拾う?いや、いくらお父さんでも、モーガンを背負い投げは出来ないだろう。重すぎる。じゃあどうやって…?

「ここで、ジョージは一気に後ろに飛んだー!あーと、しかしモーガンも読んでいたのかほぼ同じタイミングに距離を詰めている!これでは拾えないぞ!!っなんと、剣が浮いた~!!」

そうか!後ろに勢いよく飛んだときの着地で剣先を思いっきり踏み、剣を宙に浮かせたんだ!これなら、剣を一瞬見るだけでいいから、モーガンからほとんど目を離さなくてすむ!おまけに、しゃがむ必要がないから隙が出来ない!流石お父さんだよ。
剣は回転しながら腰の高さ位まで上がっていった。
モーガンは、一瞬意表を突かれた様な顔をしていたが、直ぐに立て直した。そして、ここで決めるとばかりに、今まで片手で持っていた斧を両手握り、頭の上で構えようとしている。

ー一瞬の出来事だったー

「参りました。」
「っなっ!?ぇ?えっ?……し、試合終了~。勝者、、ジョージ・ヘブラスカ。この時をもって、来年度の、騎士団長ソードマスターはジョージ・ヘブラスカに決まったーーー!」
「「「……ぅおぉーーーー!!」」」

一瞬の出来事だった。会場全体の誰もが予想していなかった。

『居合い切り』

僕は頭の中かが真っ白になった状態で、ただ、その一言だけがぽつんと頭の中に浮かんだ来た。
お父さんは、宙に浮かんでいた剣を掴んだその瞬間には、頭の上で斧を構えているモーガンの首元に剣先を向け、寸止めしていた。剣筋なんて見えたものは誰もいない。ただ、寸止めされた(した)状態で固まっている二人が突然現れたそんな感じだった。

試合が終わったときには、月がもう大分と高くのぼっていた。たった十数分のことが、とても長く感じていた。こうして、緊迫した試合が終わり、お父さんは騎士団長ソードマスターになった。


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