最強剣士の息子は最強魔法師を目指す模様です

クラゲラボ

新ソードマスター①

「さぁ~、只今より今年最後のそして最大の戦い『騎士団長決定戦(ソード・マスター・トーナメント) 』の開始だぁ~。コロッセオのみんな、盛り上がってるかぁ~?」
「「「ぅおおぉぉぉ~~~!」」」
「みんな知ってると思うが、毎度お馴染み実況を務めさせていただく、コロッセオの黒柳〇子ことハッザァァルッ・プゥゥゥチンでございます。」
「なんだってぇ?」
「知らねぇ、聞いたこともねえなぁ!」
「ちゃんとしゃべろぉ」
「なんですとぉぉぉ!」
「「「ハハハッ」」」
 
まだ夕方の5時前だというのにあちらこちらで、すでに酒に酔った人たちが実況の自己紹介にヤジを飛ばしている。それにしっかりと突っ込んで、笑いにもっていくハザル。ハザルは、頭かから足先までを全身金ピカの鎧をまとった、恰幅のいい男だ。毎度お馴染みというのも、ハザルはここ数年国内で行われる、重要な公式試合をほぼ全て実況してきているからだ。こんな毎度お馴染みの茶番で場(コロッセオ)が和んだ。会場コロッセオ内は、ビール片手に酔っぱらった大人たちやはしゃぎまわってる子供たちで会場全体がお祭り騒ぎになっている。そんな中、僕はお母さんと会場の中段辺りに座っている。

「お母さん、すごい熱気だね~」
「そうねぇ、すごいわね。みんなパパを応援してるんだよ。」
 
そう答えたのは、僕の左隣に座っているお母さんだ。お母さんは、髪は黒髪で長く若干ウェーブがかかっている白人だ。白人で黒髪は結構珍しい。黒目で、顔立ちは整っていて、美人だ!今日は、黄色いドレスを着て胸元には一粒のダイヤモンドがよく目立つネックレスを着け正装している。このネックレスは婚約の時にお父さんがプレゼントしたやつらしくいつも身に付けている。

「さぁ、ところでみんな、賭けたかね?後3分で投票を締め切りますぞ。1口500ルピー、1人最大100口まで投票できるぞ!」
「今年も、モーガンに入れたぜ!」
「私は、イケメンなジョウジ様ぁ~」
「男は、ワイルドにモーガンで決まりや!!」
「わかってない、あんなむさくるしいだけの男の何がいいのかしら」
「わかってねえのはお前だ!あまちゃんが!男っつったらワイルドに決まってら!」
「いいや、ジョウジ様のような細マッチョが一番ですわ」
「いいや、ワイルド」
「いいや、細マッチョ」
   ・
   ・
   ・
「「ふんっだ!!」」

なんか白熱してるなぁ~。それに、みんなお父さんってわけでは無さそうだし。お母さんの方を見ると、こち笛をふきながらそっほを向いている。ごまかすの下手か。それにしても、男女できれいに分かれてら。男は、圧倒的にモーガン・マサチューセッツだな。貴族、マサチューセッツ家に生まれ、ここ13年誰にも騎士団長(ソードマスター)の座を譲っていない。そのため、「絶対王者」や「天性の才能の持ち主」なんて呼ばれている。一方、ジョウジ様こと僕のお父さんであるジョウジ・ヘブラスカは、女票が圧倒的に多いなぁ。お父さんは、よくある一般家庭に生まれ、努力だけでここまで勝ち残ってきた。そのため、「努力の神」なんて呼ばれている。

「そういえば、ショーンはどっちに賭けたの?」
「僕は、お父さんに3口入れたよ。」
「え?…3口も?そんなに入れて、お小遣い大丈夫?」
「大丈夫だよ。だって、お父さんが負けるはずないもん。」
「そうね。勝つに決まってるものね。」

あ母さんは、何だかうれしそうに笑顔でそう言った。

「そういうお母さんはいくら賭けたの?」
「ん?……80口?」
「……ん?」
「……」

いやいや、そんなにもじもじ申し訳なさそうに言っても意味ないから。まじで、賭けすぎだから。ふつう、貴族でも50前後・一般家庭は多くて20前後って聞くよ。え?それが、80?まぁ、僕もお小遣いの残りを全額入れたけど、お母さんはポケットマネーじゃないよね?その金額は。

「そんな大金、どっから集めたの?」
「……何かのためにずっと貯めていた口座から……」

おい、それってあれだろ?ケガとか家が壊れた時ようにって言ってずっと貯めてきたやつだよね?何そんな大事なお金を、はした金みたいに使っちゃてるわけ?我が母ながら、バカなの?アホなの?

「ショーンだって、お父さんは負けないっていったよね?」
「言ったけど、これとそれは別だろ!」

なに、僕まで巻き込もうとしてるの?やめてくれ!と、お母さんに呆れていると……

「さぁ、只今を持って投票締め切りました。それでは、すべての準備が整ったところで選手の入場だぁ。」

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