天下界の無信仰者(イレギュラー)
うわああああ!
「ハ!?」
俺はガバッと目が覚めた。上体を起こし我に返る。
「ゆ、夢……?」
俺はベッドに横になっており辺りを見渡してみると全体的に白い内装にお洒落な家具が並んでいる。
うさぎ界じゃない、俺は戻ってきたんだ!
「よかった~……」
起こした体をベッドに寝かせる。ホッとした気持ちに力が抜けた。
「主、目が覚めたのですか?」
すると後ろの方からミルフィアの声が聞こえてきた。その声に救われる。俺はすぐに体を起こした。
「ミルフィアか。いや~、ひどい夢を見てさ」
「そうだったのですね。ですがもう大丈夫ウサ」
「…………え」
ウサ?
嫌な予感がする。
「な!?」
俺はすぐに振り向くとそこはとんでもないことになっていた。
ミルフィアは扉の前に立っていた。しかしその頭にはウサ耳が付いており、服は黒のレオタード。さらにお尻には白のぽんぽんしたやつが付いている、完全なバニーガール姿だったのだ!
それが当たり前のようにミルフィアはとびっきりの笑顔で近づいてくる。
「そんな主を元気つけようとちゃんと用意しておいたウサ。はい、今朝採れたての、キャロットジュースウサ!」
ミルフィアはコップに入ったキャロットジュースを両手で突き出してきた。
「うわあああああああああああああああ!」
ああああああああああああああああああああ!
あああああああああああああ!
ああああああああああああああああああああ!
俺は起き上がり布団を蹴り飛ばした! そして両手で頭を抱え込んだ!
「うわああ! があああああああああ!」
ベッドの上で足をバタバタし暴れる。
嫌だ! 誰か、誰か助けてくれえええええええ!
ドン! ドン! ドン!
「主! どうしました!? 主ぃ!?」
扉がいきおいよく叩かれる音がする。この声はミルフィアだ。
乱暴にドアをノックするが俺が出ないからか今度はものすごい音が響いてきた。
直後、ドアが壊されショルダータックルの姿勢でミルフィアが入ってきた。服装は至って普通な制服姿だ。
「主! 大丈夫ですか!?」
「来るなぁああああ!」
しかし俺としてはさきほどがさきほどだから信用できない。こいつまで変な語尾でしゃべってきたら俺はもう出られない気がする!
「敵襲ですか!? なにかされたのですか!?」
「来るなぁ! 来るなあああ!」
「相当錯乱している……! 大丈夫です主! 私です、ミルフィアです!」
「だからお前が来るなつってんだろ!」
「え…………」
「あ、いや、ごめん」
ミルフィアは地獄の底にでも落とされたような顔をしてしまった。マジごめん。
でもそうはいっても俺はここが現実なのか夢の続きなのか分からないんだよ。
「ミルフィア、一つ聞いていいか?」
「え? は、はい! 主からの問いかけならば、不肖ミルフィア、全身全霊に賭けてお答えしましょう!」
「ミルフィア、しっぽ付いてるか?」
「は?」
が、今度は豆鉄砲を食らったハトのようになっていた。そのままお互い見つめ続ける。
「「…………」」
ミルフィアはゆっくり首を振りながら答えた。
「いえ……」
今分かった。これ現実だ。よかった、俺は今度こそ戻ってきたんだ。でもなぜだろう、なにか大切なものを失った気がする。
「主、大丈夫ですか? 本当に大丈夫ですか?」
めっちゃ心配してる。
「悪いなミルフィア、寝ぼけてた。今のは気にしないでくれ」
「それならいいのですが……」
まだ腑に落ちないという感じだったがミルフィアは立ち上がった。
「どうやら無事なようでよかったです。敵襲ではなかったようですし。なにか飲みますか?」
「ああ、頼む。……キャロットジュース以外でな」
「……主、キャロットジュースお嫌いでしたっけ?」
俺はガバッと目が覚めた。上体を起こし我に返る。
「ゆ、夢……?」
俺はベッドに横になっており辺りを見渡してみると全体的に白い内装にお洒落な家具が並んでいる。
うさぎ界じゃない、俺は戻ってきたんだ!
「よかった~……」
起こした体をベッドに寝かせる。ホッとした気持ちに力が抜けた。
「主、目が覚めたのですか?」
すると後ろの方からミルフィアの声が聞こえてきた。その声に救われる。俺はすぐに体を起こした。
「ミルフィアか。いや~、ひどい夢を見てさ」
「そうだったのですね。ですがもう大丈夫ウサ」
「…………え」
ウサ?
嫌な予感がする。
「な!?」
俺はすぐに振り向くとそこはとんでもないことになっていた。
ミルフィアは扉の前に立っていた。しかしその頭にはウサ耳が付いており、服は黒のレオタード。さらにお尻には白のぽんぽんしたやつが付いている、完全なバニーガール姿だったのだ!
それが当たり前のようにミルフィアはとびっきりの笑顔で近づいてくる。
「そんな主を元気つけようとちゃんと用意しておいたウサ。はい、今朝採れたての、キャロットジュースウサ!」
ミルフィアはコップに入ったキャロットジュースを両手で突き出してきた。
「うわあああああああああああああああ!」
ああああああああああああああああああああ!
あああああああああああああ!
ああああああああああああああああああああ!
俺は起き上がり布団を蹴り飛ばした! そして両手で頭を抱え込んだ!
「うわああ! があああああああああ!」
ベッドの上で足をバタバタし暴れる。
嫌だ! 誰か、誰か助けてくれえええええええ!
ドン! ドン! ドン!
「主! どうしました!? 主ぃ!?」
扉がいきおいよく叩かれる音がする。この声はミルフィアだ。
乱暴にドアをノックするが俺が出ないからか今度はものすごい音が響いてきた。
直後、ドアが壊されショルダータックルの姿勢でミルフィアが入ってきた。服装は至って普通な制服姿だ。
「主! 大丈夫ですか!?」
「来るなぁああああ!」
しかし俺としてはさきほどがさきほどだから信用できない。こいつまで変な語尾でしゃべってきたら俺はもう出られない気がする!
「敵襲ですか!? なにかされたのですか!?」
「来るなぁ! 来るなあああ!」
「相当錯乱している……! 大丈夫です主! 私です、ミルフィアです!」
「だからお前が来るなつってんだろ!」
「え…………」
「あ、いや、ごめん」
ミルフィアは地獄の底にでも落とされたような顔をしてしまった。マジごめん。
でもそうはいっても俺はここが現実なのか夢の続きなのか分からないんだよ。
「ミルフィア、一つ聞いていいか?」
「え? は、はい! 主からの問いかけならば、不肖ミルフィア、全身全霊に賭けてお答えしましょう!」
「ミルフィア、しっぽ付いてるか?」
「は?」
が、今度は豆鉄砲を食らったハトのようになっていた。そのままお互い見つめ続ける。
「「…………」」
ミルフィアはゆっくり首を振りながら答えた。
「いえ……」
今分かった。これ現実だ。よかった、俺は今度こそ戻ってきたんだ。でもなぜだろう、なにか大切なものを失った気がする。
「主、大丈夫ですか? 本当に大丈夫ですか?」
めっちゃ心配してる。
「悪いなミルフィア、寝ぼけてた。今のは気にしないでくれ」
「それならいいのですが……」
まだ腑に落ちないという感じだったがミルフィアは立ち上がった。
「どうやら無事なようでよかったです。敵襲ではなかったようですし。なにか飲みますか?」
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