魔科学

暇魔神

キャラが足りない。

「ファー、涼しなここ。」
今度は古間木先生が来た。
「本当に魔法を使ってないんだな。」
「うん。」
「科学はほっといても機能するのか便利だな。」
「科学は魔法を凌駕する。」
「はいはい。頭冷やそうなー。」
「反応が冷たい!で、先生は何故ここに?」
「お前に頼みがあってな。」
「頼み?」
「保健室来てくれるか?」
「保健室?」
「取り敢えずこい!」


保健室
「保健室だけ普通なんだな。」
「貴族は家お抱えの治癒師がいるから、保健室なんて使わないだよ。」
ベットの上で寝てる人がいた。
「患者だ。」
「はぁ、で?」
「でではない。治せるか?」
「先生はいないんですか?」
「我々では無理だ。」
「いや、ケガや病気を治す先生ですよ。」
「病気?なんだそれ。」
「いないんですか!?じゃあどうやってこういう子を治しているんですか!?」
「治癒魔法をかけて...。」
「かけて?」「以上だ。」
「デンジャラス!貴族は!?」
「レベルの高い人が...。」
「舐めてんのか!」

「取り敢えず先生、この子は何でここに運ばれたんですか?」
「廊下を歩いていたら急に倒れたんだ。」
(手術とかじゃなきゃいいけど。道具もないし。知識しかない俺には無理だ。後10年後ならちゃんとした医者になれたのに。)
しかし取り越し苦労に終わった。
目の下を引っ張ったらまぶたが白くなっていた。
「貧血ですね。」
「貧血?呪術か?」
「血です。血は知ってますよね。」
「あぁ、赤いのだろ。」
「それが足りてないんです。昆布など海藻類を食べれば治ります。それで何で僕の所に?」
「治癒魔法かけても治らなくて、どうしてか分からなかったから。お前が言っていたことを思い出して。ほら1000円。」
「?」
「どうした受け取れ。」
「これは?」
「依頼料だよ。おかしいか?」
(なるほど、ここでは先生や生徒でもお金が動くんだな。)
もらった。
そしたら先生が急に耳に手を当て。
「あっごめん。緊急連絡が悪い。」
そう言って先生が消えた。
「瞬間移動だと。」


取り敢えず起きたその生徒に伝えて帰った。
「ここの医療はゴミクズ並みだな。治癒魔法がどういう効果なのか確かめたいな。薬剤師の力を出すか。」
まだ資格は取れてないけどこれは知識の問題だ。薬は作っておこう。まずはペニシリンを作ろう。ペニシリンは青カビを油でウンタラカンタラでできるって仁でやってたから作れるだろう。困ったらペニシリン射っときゃなんとかなる。後々機器を作って作るか。じゃないと不安だ。




ただ今マイルームにて3人集まっている。
俺、桐生院、壬生谷だ。
「集まってもらったのは他でもない。この話には、ヒロインがいない!」
「はい。私はヒロインではないのでしょか。」
「お前は特徴が無い。キャラが立ってない。出直してこい!」
「という事で新キャラッ!」「フンッ!」
壬生谷に蹴られた。だが舐めてもらっては困る。コレでも護身用に柔道をやってた男だ。顔の前でガードした。そのまま床の上を滑る。
「フッ、私を舐めるな。そんな攻撃ハブッ!」
もう一度蹴られた。溝にトーキックが。

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