地獄屋物語
第14話
黒いバイクに乗る2つ影
建物と建物の間の路地を進みひらけた空間に出る
倉庫のような建物、明朝体で書かれた『地獄屋』
気味の悪い音を立て扉が開く
黒いフードを被った少女が制服を着た田沼エリカを招き入れる
「ようこそ、地獄屋へ」
フードの少女、山野ミナキが怪しげに微笑んだ
一部が銀髪の少年が軽く頭を下げる
枝分かれした部屋の1つ、赤い扉に入っていく
「地獄屋って….一体何なのよ…何も知らないんだけど」
田沼エリカが恐る恐る口を開く
ミナキは少し間を置いてから説明を始めた
「ここに入る前7つの扉があっただろ」
エリカは頷く
「この地獄屋には7つの獄堂がある」
「獄堂…?」
「私らが勝手にそう呼んでるだけだけど、ここで言うと『豪炎堂』。地獄屋の中にあるそれぞれの組的なもの」
「豪炎堂…」
『豪』強い『炎』と書いて豪炎
部屋のデザインは黒色がベースの赤っぽい色
炎を表しているのだ
「7つの獄堂の中でもさらに3つに分けられる。地獄を買い取る、地獄を売りつける、そして地獄へご案内する」
「ご案内…と売りつけるがあるの?」
「ああ、『売りつける』のは私たち地獄屋の人間が 依頼してきた人物の恨みを晴らすため一方的に地獄を売りつける、要するに復讐。
そして『ご案内』これは上の方の人たちがやること…だからまあ…」
そこで言葉を止めた
エリカと目を合わせる
「ご案内…まさか…ころs」
「まあ私は売りつける部署だから。関係のない話だよ」
エリカの言葉を遮った
「話は戻るけど…あんたの生活を狂わせたやつに地獄を売りつけたい…それで良いんだね?」
エリカは少し考えるように俯いた
「大企業を崩れかけさせるほどの力を持ったやつ…私はそいつのせいでこんなひとりぼっちの毎日を送っていたの…お父さんだってそいつのせいでいらない労力を注ぎ込んで…もし、もしお母さんみたいに、病気なんかになったら…私は耐えられない!!
そいつに…そいつに地獄を見せてやりたい!!」
山野ミナキはニヤッと笑った
「承知…嗚呼言い忘れてたけどここでは山野ミナキじゃなくて、コードネーム :RZ、ロズって呼んでくれ」
「ロズ…」
「そしてもう1つ。
あんたは自分をひとりぼっちの可哀想な子とでも思ってるんだろうけどな、それがお前の学校での自分勝手な行為を許す理由になんてならない。
それとお前が自分の寂しさを紛らわすがためにクラスメートや先輩らを思うように使おうとしていたのはわかった。でもそれはクズのやる事だ。
お前の苦しみを理解してくれるやつは今までにいなかったのかもしれない、お前が言おうとしなかったのかもしれない。だが何にせよお前が自分のためだけに今までやってきたことは間違ってる。
1人が嫌だ、そう言ってるお前本人が誰かを1人にしてるんだ。自分の事を棚に上げてお前が他の奴らを苦しめてるんだ。自覚がないわけじゃないだろ?
自覚できてんならこれから先お前がするべきこともわかるな?
この先お前は罪を償え。これが今回の地獄のツケだ」
「罪を…つぐなう」
エリカは自分に言い聞かせるように言った
「そうしないとお前はひとりぼっちのままだ」
ミナキ、もといロズの言葉に息を飲む
「そう…か。そうだったんだ。だから、だから何をしても誰といても孤独を感じてたんだ。私は自己満足してたんだ。」
「自己満じゃない、本当の満足をしろ。そのために…」
「罪を償う!!」
エリカは顔を上げた
今まで見たことのない若々しく輝いた表情だ
まるで長い間縛られていた鎖から解放されたようだった
「さあ…これで交渉成立だ。お代は頂いたよ、それでは
地獄、一丁毎度あり…」
建物と建物の間の路地を進みひらけた空間に出る
倉庫のような建物、明朝体で書かれた『地獄屋』
気味の悪い音を立て扉が開く
黒いフードを被った少女が制服を着た田沼エリカを招き入れる
「ようこそ、地獄屋へ」
フードの少女、山野ミナキが怪しげに微笑んだ
一部が銀髪の少年が軽く頭を下げる
枝分かれした部屋の1つ、赤い扉に入っていく
「地獄屋って….一体何なのよ…何も知らないんだけど」
田沼エリカが恐る恐る口を開く
ミナキは少し間を置いてから説明を始めた
「ここに入る前7つの扉があっただろ」
エリカは頷く
「この地獄屋には7つの獄堂がある」
「獄堂…?」
「私らが勝手にそう呼んでるだけだけど、ここで言うと『豪炎堂』。地獄屋の中にあるそれぞれの組的なもの」
「豪炎堂…」
『豪』強い『炎』と書いて豪炎
部屋のデザインは黒色がベースの赤っぽい色
炎を表しているのだ
「7つの獄堂の中でもさらに3つに分けられる。地獄を買い取る、地獄を売りつける、そして地獄へご案内する」
「ご案内…と売りつけるがあるの?」
「ああ、『売りつける』のは私たち地獄屋の人間が 依頼してきた人物の恨みを晴らすため一方的に地獄を売りつける、要するに復讐。
そして『ご案内』これは上の方の人たちがやること…だからまあ…」
そこで言葉を止めた
エリカと目を合わせる
「ご案内…まさか…ころs」
「まあ私は売りつける部署だから。関係のない話だよ」
エリカの言葉を遮った
「話は戻るけど…あんたの生活を狂わせたやつに地獄を売りつけたい…それで良いんだね?」
エリカは少し考えるように俯いた
「大企業を崩れかけさせるほどの力を持ったやつ…私はそいつのせいでこんなひとりぼっちの毎日を送っていたの…お父さんだってそいつのせいでいらない労力を注ぎ込んで…もし、もしお母さんみたいに、病気なんかになったら…私は耐えられない!!
そいつに…そいつに地獄を見せてやりたい!!」
山野ミナキはニヤッと笑った
「承知…嗚呼言い忘れてたけどここでは山野ミナキじゃなくて、コードネーム :RZ、ロズって呼んでくれ」
「ロズ…」
「そしてもう1つ。
あんたは自分をひとりぼっちの可哀想な子とでも思ってるんだろうけどな、それがお前の学校での自分勝手な行為を許す理由になんてならない。
それとお前が自分の寂しさを紛らわすがためにクラスメートや先輩らを思うように使おうとしていたのはわかった。でもそれはクズのやる事だ。
お前の苦しみを理解してくれるやつは今までにいなかったのかもしれない、お前が言おうとしなかったのかもしれない。だが何にせよお前が自分のためだけに今までやってきたことは間違ってる。
1人が嫌だ、そう言ってるお前本人が誰かを1人にしてるんだ。自分の事を棚に上げてお前が他の奴らを苦しめてるんだ。自覚がないわけじゃないだろ?
自覚できてんならこれから先お前がするべきこともわかるな?
この先お前は罪を償え。これが今回の地獄のツケだ」
「罪を…つぐなう」
エリカは自分に言い聞かせるように言った
「そうしないとお前はひとりぼっちのままだ」
ミナキ、もといロズの言葉に息を飲む
「そう…か。そうだったんだ。だから、だから何をしても誰といても孤独を感じてたんだ。私は自己満足してたんだ。」
「自己満じゃない、本当の満足をしろ。そのために…」
「罪を償う!!」
エリカは顔を上げた
今まで見たことのない若々しく輝いた表情だ
まるで長い間縛られていた鎖から解放されたようだった
「さあ…これで交渉成立だ。お代は頂いたよ、それでは
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