地獄屋物語
第9話 ??side
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ある時は一般人
ある時は…
まぁ年齢的には女子高生だから別に普通だろう
このJKをやっていて普通だろう
でもあくまでこれは表の顔
表と言ってもその姿も『私』であるわけで偽物だとかそう言うめんどくさいものではない
普段の私だけが私なわけではないから…
同じ『私』であり、違う『私』
この日はなんか変な日だった
この前から登校を始めた…名前なんだっけ?
なんとか…尚人
こいつがなんか変なんだよね
「今日はあのうるさい奴ら来ないんだな」
なんとか尚人が毎朝なんか喋ってくる
今までそんなことなかったから変な感じだった
「ターゲット変えたのか?」
「…超絶どうでもいい」
「お前…そればっかだな」
そんな奴の話し声は左から右へ通り過ぎていく
私の目線の先にはあからさまに落ち込んでいる
…盛岡恵
何も知らない…あの子の事
「ねえ…君何中学?」
「え、えっと西中」
「盛岡恵と一緒?」
「いや、俺同中いないんだよ」
「そう…か」
「盛岡恵、なんかあんの?」
「…別に」
君には関係のないことだ
昼休み
とりあえず活動できる並みの体力をつけられれば食べ物なんてなんでもいい
昼休みのお弁当の時間はいつもそんな感じ
でも今日は違った
なんとか尚人が付いて来た
「何?」
「何だよ、いいじゃないか一緒に食っても」
…なんで一緒に食べる必要があるんだろう
ま、超絶興味ないけど
「好きにすれば」
何人で食べようが変わらないだろ?
「お前ダチいねーの?」
ダチ…俗に言う友達
「上部だけの繋がりに意味なんてあるの?」
「意味とかじゃなくてさ…その、欲しいとか思わないわけ?友達に上部も下部も関係ないだろ?」
意味…
たしかに意味はない
『無駄』と表すこともできる
なのにこいつの言った言葉にまた考えさせられた
関係ない…か
「…よく…わからない」
欲しい…とは思わない
1人で悲しいとは思わない?
いつからだろう…
人の温もりを私は忘れているのだろうか?
元から知らないのだろうか?
どうして人の温もりが分からないことがこんなにも…胸に刺さるのだろう
「じゃあ…俺がなってやろーか?この先友達が1人もいないようじゃ不便だろ?」
つながりになんの意味があるのかなんて分からない
でもこいつが友達になってくれる
そう思うとなんだか暖かい
それに…友達がいないと不便になるのか?
「ああ、まあいらないならいらないでいいけど分からないなら試してみるのもいいんじゃねーの?」
試してみる
かなりいいアイデアだと思う
たしかに私には分からない『友達』というつながり
考えていると鼻筋が痛くなってきた
つけ慣れてないこの伊達メガネ
はずそ…
「俺をダチにしてよ」
思わず眼鏡をかけていないことを忘れて尚人を見てしまった
…友達か…
「…ん。よろしく」
「お前、相変わらずだな」
『学校』という名の一般人の生活が終わる
すぐにその場を後にするためスタコラと早歩きで進む
門を出たところで見慣れた黒い服が視界に入った
私はそちらへと足を向けた
「よお…」
「ん」
「盛岡恵からの依頼のこと?」
「1人で手柄を持って行くんだろ?」
フッ…当たり前じゃないか
「悪いけど君の出る幕はないから」
「勝ち目のない戦いはしないタイプだ。手出す気はねぇからよ」
出せねーんだろ?笑
「この地獄は私が売る。豪炎堂のの当主としてね」
「さすが…赤の悪魔さんよ」
あ、あの後ろ姿は…
近づくとちょーど名前を呼ばれた
「ロズ…さん」
…はーい
ある時は一般人
ある時は…
まぁ年齢的には女子高生だから別に普通だろう
このJKをやっていて普通だろう
でもあくまでこれは表の顔
表と言ってもその姿も『私』であるわけで偽物だとかそう言うめんどくさいものではない
普段の私だけが私なわけではないから…
同じ『私』であり、違う『私』
この日はなんか変な日だった
この前から登校を始めた…名前なんだっけ?
なんとか…尚人
こいつがなんか変なんだよね
「今日はあのうるさい奴ら来ないんだな」
なんとか尚人が毎朝なんか喋ってくる
今までそんなことなかったから変な感じだった
「ターゲット変えたのか?」
「…超絶どうでもいい」
「お前…そればっかだな」
そんな奴の話し声は左から右へ通り過ぎていく
私の目線の先にはあからさまに落ち込んでいる
…盛岡恵
何も知らない…あの子の事
「ねえ…君何中学?」
「え、えっと西中」
「盛岡恵と一緒?」
「いや、俺同中いないんだよ」
「そう…か」
「盛岡恵、なんかあんの?」
「…別に」
君には関係のないことだ
昼休み
とりあえず活動できる並みの体力をつけられれば食べ物なんてなんでもいい
昼休みのお弁当の時間はいつもそんな感じ
でも今日は違った
なんとか尚人が付いて来た
「何?」
「何だよ、いいじゃないか一緒に食っても」
…なんで一緒に食べる必要があるんだろう
ま、超絶興味ないけど
「好きにすれば」
何人で食べようが変わらないだろ?
「お前ダチいねーの?」
ダチ…俗に言う友達
「上部だけの繋がりに意味なんてあるの?」
「意味とかじゃなくてさ…その、欲しいとか思わないわけ?友達に上部も下部も関係ないだろ?」
意味…
たしかに意味はない
『無駄』と表すこともできる
なのにこいつの言った言葉にまた考えさせられた
関係ない…か
「…よく…わからない」
欲しい…とは思わない
1人で悲しいとは思わない?
いつからだろう…
人の温もりを私は忘れているのだろうか?
元から知らないのだろうか?
どうして人の温もりが分からないことがこんなにも…胸に刺さるのだろう
「じゃあ…俺がなってやろーか?この先友達が1人もいないようじゃ不便だろ?」
つながりになんの意味があるのかなんて分からない
でもこいつが友達になってくれる
そう思うとなんだか暖かい
それに…友達がいないと不便になるのか?
「ああ、まあいらないならいらないでいいけど分からないなら試してみるのもいいんじゃねーの?」
試してみる
かなりいいアイデアだと思う
たしかに私には分からない『友達』というつながり
考えていると鼻筋が痛くなってきた
つけ慣れてないこの伊達メガネ
はずそ…
「俺をダチにしてよ」
思わず眼鏡をかけていないことを忘れて尚人を見てしまった
…友達か…
「…ん。よろしく」
「お前、相変わらずだな」
『学校』という名の一般人の生活が終わる
すぐにその場を後にするためスタコラと早歩きで進む
門を出たところで見慣れた黒い服が視界に入った
私はそちらへと足を向けた
「よお…」
「ん」
「盛岡恵からの依頼のこと?」
「1人で手柄を持って行くんだろ?」
フッ…当たり前じゃないか
「悪いけど君の出る幕はないから」
「勝ち目のない戦いはしないタイプだ。手出す気はねぇからよ」
出せねーんだろ?笑
「この地獄は私が売る。豪炎堂のの当主としてね」
「さすが…赤の悪魔さんよ」
あ、あの後ろ姿は…
近づくとちょーど名前を呼ばれた
「ロズ…さん」
…はーい
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