炎獄のナイトクラッシュ
遥か彼方の王国へ
はーい、ホームルーム始めるぞ〜!
そう言って入ってきたのは、クラス自慢の美貌を持つ先生、浅川先生(26歳、独身)。担当は国語。
普段は凄く優しい良い人だが、中学から空手を始め、大学まで経験。今でも趣味でやっているらしい。また、何度も全国大会出場を決めている強者。そして勿論、黒帯有段者で、怒らせると天地創造なんて言葉が虚偽の証言となり笑えてしまえるくらい恐ろしい世界(浅川ワールド)が発動するため、皆いつ何時たりとも、世界を発動させないように銘肝している。
「突然だが、重大発表〜!転校生を紹介するぞ!いいぞ、入ってきて。」
クラスがどっと騒めく。理由は…明白だろう。
その転校生がやって美女だったから。それだけ。男子達はその子に釘付けだった。 
「まったく男子ってのはほんとバカね。」
後ろからなんか聞こえてきたが無視しておこう。男子というのは基本的に女子が考えている程、賢くはないのだ。
「この度、こちらの学校に転校することになりました、エリーヌ=ファン=リーゼルと申します。今後ともお世話になりますがよろしくお願い致します。」
すごい。全く緊張していない、それどころかあの眼はこれからの学園ライフを満喫してやる!って感じだな、こりゃ。
そう思ったのも束の間、エリーヌは空いていた俺の斜め後ろの席に座った。
ホームルーム後。俺はもう一度机に突っ伏そうとした瞬間、エリーヌは俺の前に仁王立ちして雷の如く、強く、高速で言い放つ。
貴方が東藤恵斗さんですね!失礼ながら、お時間お願いします。
は(?or。)
この言葉を彼女はどう受け取ったのかはわからない。が、それよりも彼女の行動の方が一歩早かったらしい。俺はそのまま、連行された。
お、到着したようだ。生徒相談室。
部屋にぶち込まれるなり、現在の状況を把握してみる。手、腕は後ろ手にロープで縛り挙げられている。口には猿轡をかまされている。そして今、丁度椅子に足を固定されている。
おいおい、完全なる拷問か!というか誘拐か!
貴方、ちょっと、私の国へ来て頂けますか?
聞き間違いだろうか。
私の国?my world!いい響きだ。
そんな事はさておき、どういう意味だろうか。ここは再度確認すべきだと思う。
何とか猿轡を外して貰って喋る。
What's my world?
「何故、英語?」
そのまま、話は続く。
「先程の質問の答えは、そのままの意味として受け取ってもらって結構です。因みに私はアルミダ王国という場所から来日しました、その王国子女です。」
「私もつい先日、国王の父から、日本へ行き、貴方を探して国へと連れてこい。という指示に従い、このような事をさせて頂いた、というわけです。手荒な真似はしたくなかったのですが…」
「訳は理解した。」でも、最後の一文は少し意味深というか悪を感じるぞ。俺の知る限り、犯罪者しかない!
「で、ご返答の程よろしくお願い致したく思うのですが。」
「えーと、とりあえず。行く行く。」
「ありがとうございます。では、今週の金曜日、日本を発ち、土曜日に国へと到着。挨拶はその後になるかと。」
「了解です。」
この言葉は俺じゃないぞ。となると…予想的中。教室のドア前に立っているのは、俺と唯一、親しみを持つ三波と笠原。
考えてみると、疾くの昔に矢庭に決まったこの内容に、選択の余地はなく、俺は、受け入れざるを得なかった事を悟った。
そう言って入ってきたのは、クラス自慢の美貌を持つ先生、浅川先生(26歳、独身)。担当は国語。
普段は凄く優しい良い人だが、中学から空手を始め、大学まで経験。今でも趣味でやっているらしい。また、何度も全国大会出場を決めている強者。そして勿論、黒帯有段者で、怒らせると天地創造なんて言葉が虚偽の証言となり笑えてしまえるくらい恐ろしい世界(浅川ワールド)が発動するため、皆いつ何時たりとも、世界を発動させないように銘肝している。
「突然だが、重大発表〜!転校生を紹介するぞ!いいぞ、入ってきて。」
クラスがどっと騒めく。理由は…明白だろう。
その転校生がやって美女だったから。それだけ。男子達はその子に釘付けだった。 
「まったく男子ってのはほんとバカね。」
後ろからなんか聞こえてきたが無視しておこう。男子というのは基本的に女子が考えている程、賢くはないのだ。
「この度、こちらの学校に転校することになりました、エリーヌ=ファン=リーゼルと申します。今後ともお世話になりますがよろしくお願い致します。」
すごい。全く緊張していない、それどころかあの眼はこれからの学園ライフを満喫してやる!って感じだな、こりゃ。
そう思ったのも束の間、エリーヌは空いていた俺の斜め後ろの席に座った。
ホームルーム後。俺はもう一度机に突っ伏そうとした瞬間、エリーヌは俺の前に仁王立ちして雷の如く、強く、高速で言い放つ。
貴方が東藤恵斗さんですね!失礼ながら、お時間お願いします。
は(?or。)
この言葉を彼女はどう受け取ったのかはわからない。が、それよりも彼女の行動の方が一歩早かったらしい。俺はそのまま、連行された。
お、到着したようだ。生徒相談室。
部屋にぶち込まれるなり、現在の状況を把握してみる。手、腕は後ろ手にロープで縛り挙げられている。口には猿轡をかまされている。そして今、丁度椅子に足を固定されている。
おいおい、完全なる拷問か!というか誘拐か!
貴方、ちょっと、私の国へ来て頂けますか?
聞き間違いだろうか。
私の国?my world!いい響きだ。
そんな事はさておき、どういう意味だろうか。ここは再度確認すべきだと思う。
何とか猿轡を外して貰って喋る。
What's my world?
「何故、英語?」
そのまま、話は続く。
「先程の質問の答えは、そのままの意味として受け取ってもらって結構です。因みに私はアルミダ王国という場所から来日しました、その王国子女です。」
「私もつい先日、国王の父から、日本へ行き、貴方を探して国へと連れてこい。という指示に従い、このような事をさせて頂いた、というわけです。手荒な真似はしたくなかったのですが…」
「訳は理解した。」でも、最後の一文は少し意味深というか悪を感じるぞ。俺の知る限り、犯罪者しかない!
「で、ご返答の程よろしくお願い致したく思うのですが。」
「えーと、とりあえず。行く行く。」
「ありがとうございます。では、今週の金曜日、日本を発ち、土曜日に国へと到着。挨拶はその後になるかと。」
「了解です。」
この言葉は俺じゃないぞ。となると…予想的中。教室のドア前に立っているのは、俺と唯一、親しみを持つ三波と笠原。
考えてみると、疾くの昔に矢庭に決まったこの内容に、選択の余地はなく、俺は、受け入れざるを得なかった事を悟った。
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