平穏よさよなら コンニチワ非常識

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うるさい

 ありふれた日常の中で、ありふれたくだらない話を友達と話して、ありふれたご飯を家族で食べる。しかし、この『ありふれた』という言葉は時として残酷になる。

僕は境坂高校(さかいさかこうこう)という言いにくい高校の一年だ。まだ、この高校に入学してから少ししか経ってないが、生徒達がうるさい。 アニメや漫画のような『うるさい』ではなく、本当にうるさいのだ。 そんなことより助けてくれ。同じクラスの加藤がうるさい。

加藤「なぁなぁなぁなぁなぁ!隣のクラスの吉井っていう女子どう思う?なぁなぁはぁはぁ!?」
 暁「そんなありふれた苗字のやつ知らない興味ないうっさい」
加藤「 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

……というように、こいつはこの学校で一番うるさいきもい。 だが、僕の数少ない友人だ。

加藤「俺のこのエクスカリバーで必ず俺のものにしてやるぜ!」

おいおい、誤解を生むような言い方はやめろ。数人の女子がにやけてるぞ。 そんなことより、加藤の言ったエクスカリバーというと……

先生「席につけ〜」
生徒「起立 礼 着席」

(小学校かよ笑笑)と、クラスの誰かが小さく呟いた。しかしそんなことは日常茶飯事だ。

先生「さて、朝はもうこれで終わり!日直!終わらせて♡」
生徒「起立 礼 着席」

いや、めんどくさいにもほどがあるだろ。まぁいい。これも日常茶飯事だった。さっきのエクスカリバーっていうのは、ちょっと前の……一週間前だったかな?



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