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あらすじ
朽月流の殺し屋業を継承した兄、玻璃（はり）は病弱な妹の瑠璃（るり）と共に辛くもあったが、満足な日々を送っていた。
しかし、ある日異世界へと拉致されたことによって、兄妹のそんな日常は唐突に終わった。
異世界で兄妹を待ち受けていたのは、獣の耳と尻尾を持つ異世界人からの襲撃だった。
更には、不慣れな環境で徐々に衰弱していく瑠璃。
異世界人は魔法と呼ばれる奇妙な力を使い、玻璃は培ってきた殺し屋の技を駆使しながら窮地を脱したのだった。
玻璃は戦う力のない瑠璃を守りながら。
また、戦えない瑠璃は頭脳を活かして玻璃を支えながら。
二人は互いの足りない部分を補いながら、元の世界に戻る手段を探るべく、土砂降りの雨が降り続ける異世界を駆け回る。
いま、見知らぬ土地で兄妹の過酷な戦いの火蓋が落とされようとしていた。
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