異能ガチャと勇者逃亡生活
完璧最強の守護神
フェ「あれは近衛兵の鎧…………」
フェンは呆然と吐く。
樹「近衛兵って王の周りを守るあの兵?」
フェ「そうだよ。そしてこの国の近衛兵は……」
フェンが説明してくれたのを省略して分かりやすくするとこうだ。
まず、この王国の近衛兵は十人の将軍と一人の大将軍からなる。
そして将軍達の部下である近衛兵はコネでは入れない。実力がなければ王族だろうと入れない完全実力主義だ。
貧民層の人だったとしても才能があれば将軍になれたりもでき過去にもそんなことがあった。(序列制度を近衛兵は導入している。)
へブンは軍としては大陸最強だったが近衛兵は一人一人が最強である。
だからこそ近衛兵は一般兵に無双できる。
そんな近衛兵の頂点とも言える将軍達はまさに最強。強さはドラゴンに匹敵すると言われてる。
大将軍ともなればドラゴンをトカゲ呼ばわりするらしい。
だから将軍達を尊敬して国民はこう呼ぶ。
━━完璧最強の守護神━━
樹「そんなに強いのか?」
オト「私は一度あったことあるわよ 」
樹「どんな感じだった?」
オト「絶対強者の雰囲気があったわ ヘルエルよりはなかったけどね 」
樹「そんな奴がなんでいるんだ?」
フェ「分からない。でもドゲールさんは伝説の暗殺者だし私だってここに居るから理由はいっぱいあるよ。」
樹「そうだな。でも考えてる暇はないな。」
フェ「だね。」
樹達はドゲールが苦戦しているのを見る。
樹「行くぞ!!」
フェ「うん!」
オト「えぇ 」
樹達はドゲールに近づくと商会の私兵らしき兵と戦う。
樹「援護する!」
ドゲ「あぁ助かる!!」
ドゲールと樹達はヤナを囲うような陣形をとりヤナを守る。
ドゲ「くっ、ヤナ早く逃げるんだ!!」
ヤナ「ナタヤ……ナタヤ……」
ドゲールはヤナに呼びかけるがヤナは胸を切り裂かれ大量に血を流し倒れているナタヤの名前を呼びながら泣いていた。
他に倒れている子供達は血こそ流れているもののまぁナタヤに比べれば軽症で命に別状はなさそうだ。ただ、痛みで気絶した感じだろう。
樹「ドゲール何があったんだ!!」
ドゲ「魔法だ!子供達を見つけるなり魔法をぶっ放してきた!」
樹「はぁ!なんで!!」
ドゲ「知らねえよ。ただ、ヤナが子供達に近づくと魔法を打たなかった。もしかしたらヤナが目的かも知れねぇ。」
こうして話している間にも敵兵は俺らを殺しに来る。
樹「きりがない。絶剣神王でも使うか……」
フェ「樹それは駄目だよ!!」
フェンは必死そうな表情をして樹を止める。
樹「あぁ分かってる。」
樹も理由を理解しているため納得する。
??「うむ。今の声は……なるほど情報は正しかったか……」
そんな渋い声がフェンの隣からいきなりした。
フェ「えっ!うっ!」
樹「フェン?」
樹はフェンを見ていてある錯覚をした。フェンは驚いた声をだした瞬間に苦しそうな声をだした。
そこまでは樹も分かった。だが、次の瞬間にフェンは消えたのだ。
そして……
フェ「うぅ。」
フェンは近くにある木を投げ倒して近くの岩にぶつかっておりそこでうめき声をだしていた。
樹「何が起こったんだ?」
樹が困惑していると……
??「次はお前だ。」
フェンの近くで聞こえた渋い声が樹の隣から聞こえた。
樹「グガァァ」
樹は反応出来ずに何かをぶつけられ吹っ飛ぶ。
その時ぶつけられた箇所から鈍い音が聞こえた。
樹「ウ゛ェェェ」
樹は吹き飛ばされて何かにぶつかり止まった。
その後樹は血を吐く。
オト「樹ちゃん!フェンちゃん!」
オトメは樹やフェンに呼びかけるが返事はない。
??「うるさいぞ。この裏切り者め。」
オト「えっ?」
グチャリそんな音がなると同時にオトメは腹に穴が出来た。
血が遅れて出てきてオトメも倒れる。
ドゲ「クソ!どうなってる。お前は何なんだ!」
??「私か?そうだなぁ」
そう言って少し溜めると……
アル「私は完璧最強の守護神の一人。アルク・サルブル」
ドゲ「なっ!!」
そう言うとアルクはドゲールに拳で殴り気絶させた。
アル「さて、これで全滅完了だな。」
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