異能ガチャと勇者逃亡生活

バーニー

ドゲールと樹


樹「ドゲール!!」

 飛竜を倒した後に土煙から出てきたのは殺人罪で捕まったドゲールだった。

ドゲ「また、テメエか。妙な縁だな。」

 ドゲールは樹を見て頭を掻きながら言う。
 
ドゲ「まぁ、なんだ。この獲物はお前にやるよ。じゃあな。」

 ドゲールはそう言うと何処かに帰ろうとする。

樹「ドゲール待ってくれ。聞きたいことがある!」

 ドゲールは気にせずに行こうとする。

樹「ヤナや孤児院の事で聞きたいんだ。」

 この言葉でドゲールは反応する。
 そしてドゲールは足を止めて樹を見る。

ドゲ「おい。何でそんなこと俺に質問するんだ?」

 ドゲールは訝しみながら樹に質問する。

樹「俺がお前と最後に会った場所は何処か覚えてないのか?」

 樹はドゲールに少し挑発気味に言う。
 するとドゲールは舌打ちをして……

ドゲ「情報ギルドか……」

 ドゲールは苦い表情をして吐く。

樹「そうだ。情報ギルドで情報を売って貰った。」

ドゲ「ふっそうかよ。で?俺が答えると?」

 ドゲールは挑発的な態度で答える。

樹「答えないだろうな。」

 樹もこうなることは何となく分かっていた。

ドゲ「ふっ分かってるじゃねえか。あと言っておくが俺を捕まえて拷問しようと思っているなら無駄だぜ。」

 ドゲールはからかう表情をして樹を見る。

樹「あぁ分かってるさ。だから……」

 樹は真剣な表情でドゲールを見て……

樹「お前の秘密をヤナに言う。なぁ伝説の殺し屋紅の死神くれないのしにがみ。」

 樹の紅の死神と言う言葉でドゲールは動揺する。
 そしてドゲールは怒った表情をして……

ドゲ「テメエもし言えば……」

樹「言われたくなければ質問にこたえろ。」

ドゲ「くっ!」

 ドゲールは忌々しそうに樹を見て……

ドゲ「分かった。」

 了承した。

樹「なら最初……」

フェ「樹、ちょっと待って。」

 樹が質問しようとするとフェンがそれを遮る。

フェ「紅の死神ってあの殺し屋?」

樹「あのって何だ?」

フェ「樹は知ってるように喋っていたけど樹知らないの?あの誰でも知っている伝説を。」

 フェンは信じられないという表情で樹を見る。
 実際樹は紅の死神の名前を情報ギルドで聞いたに過ぎずその伝説を知らなかった。

樹「伝説って何だ?」

フェ「紅の死神の伝説って言ったら……」

 フェンは一息置いて

フェ「勇者殺しの伝説。」








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