異能ガチャと勇者逃亡生活

バーニー

情報ギルドでの実はこんな一幕

ヤナ「これが孤児院ホープがここにある理由です。」

樹・フェン「………」

 樹達は黙っていた。話しを聞いて騒然としたのだ。
 そして樹はこの話しに聞き覚えがあった。
 
樹「すみません。少し良いですか?」

ヤナ「はい。」

樹「もしかしてここに来る前は孤児院ホープではなく孤児院モーデと言う名前でしたか?」

ヤナ「そうです。」

 樹は納得したような険しいような表情になった。

フェ「どうしたの樹?険しい表情をして?」

樹「何でもないよ。」

 フェンは心配そうに樹を見る。だか、樹は笑って誤魔化した。

フェ「ふ~ん。分かったよ。」

 フェンは納得はしてなさそうだが、了承した。
 そしてヤナは………

ヤナ「何で元の名前を知っているのですか?」

 ヤナは真剣な表情で聞いてくる。

樹「それは……」

 樹も言葉を濁す。

ヤナ「……………」

樹「はぁ、分かったよ。」

 だが、ヤナが余りにも真剣な表情で聞いてくるので樹は答えた


樹「俺は多分ガナを殺してお前達を逃がした人を知っている。」

ヤナ「本当ですか!!」

フェン「本当に!!」

 フェンとヤナは驚いていた。ヤナは樹に抱きつく勢いで樹に詰めよっている。

樹「知っているよ。多分。情報ギルドで仕入れた情報だけど。」

フェ「あぁ、登録した時に聞いた情報ってやつ?」

樹「そうだよ。多分ヤナが探している人はドゲールだよ。情報ギルドで聞いた情報によるとね………」

 樹は情報ギルドで聞いた時のことを思い出しながら語る………  







(情報ギルドの登録の時)

樹「最後に聞きたい事があるんだけど。」

受嬢「はい、何でしょう。」

 情報ギルドの受付嬢(受嬢)は笑顔で聞いてくる。

樹「外にいたドゲールって人について聞きたい。」

受嬢「ドゲールですか?」

 受付嬢は少し困った表情をした。

樹「できないのか?」

受嬢「できますがただの平民だと情報は少ないです。何せただの平民ですから。」

樹「なるほど。」

 樹は受付嬢の言葉で納得した。
 何せ平民だと調べてもお金にならないし言い方は悪いが価値がない。
 調べる人も少ないだろう。

受嬢「まぁ、時間があれば教えれるのですが………」

樹「無理だ。」

受嬢「そうですか。」

 受付嬢は分かったような表情をしていた。

受嬢「何か特徴があれば良いのですが。」

樹「あ!あります!ありますよ!」

 樹は思い出したように叫ぶ。

樹「確かドゲールさんは殺人罪で王城に捕まってました。」

受嬢「ふむ。なるほど……」

 受付嬢は何か奥に行って数分後に戻ってきた。

受嬢「分かりましたよ。ドゲールの事が。」

樹「凄いな。その情報力。」

受嬢「ふっ当たり前です。」

 受付嬢はドヤ顔をした。

受嬢「さて、値段何ですが金貨1枚でどうですか?」

樹「高くないか?」

 樹は情報の値段の相場を知らないが高いと予想できる。

受嬢「ドゲールの情報はそれなりに重要なのです。」

 受付嬢は樹を真剣な表情で見た。

樹「分かったよ。じゃあまず殺人罪とは誰を殺してドゲールは捕まったの?」

 受付嬢はニヤッとした。

受嬢「ドゲールは商人の私兵を殺したそうです。」

樹「へぇ。それだけか?」

受嬢「実は……」







(戻ってヤナと会話してるところ。)


ヤナ「ドゲールですか………」

樹「あぁ。」

 ヤナは思考が顔になっている。

フェン「そういえば受付嬢とのその先の話は?」

 ヤナが思考している間にフェンは樹にその先の話しを聞く。


樹「いや。何でもなかった。」

 樹は何も言わなかった。

樹「まぁ、いいや。ヤナ。俺は一旦帰るよ。もう暗いからな。」

 樹はヤナに外を見させる。

ヤナ「あっそうですねでは………」

樹「じゃあな。また明日。」

 樹はすぐ孤児院を出る。

 孤児院を出た後フェンは質問してくる。

フェ「ねえ。何ですぐ出たの?」

樹「さあな。」

 樹はまた誤魔化した。
 だが、樹は小声で呟く。

樹「言える訳ではないだろう。ヤナの両親はドゲールに殺されている何て。」

 その声は誰にも聞こえなかった。









 

「異能ガチャと勇者逃亡生活」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く