異能ガチャと勇者逃亡生活
これから
「ギャ」
そんな音と共にゴブリンは命を散らす。フェンはそれと同時にまた次のゴブリンを殺す。
それを不甲斐なく見る樹。
はぁ、俺は男なのになー、と思いつつこれまでのことを思い出す。あとこれからのことを…
あれから俺達は王都をでた。まぁ特に言うことはなかった。
王都を出てから俺達は東にある魔王との国境の都市ヘブンへ向かおうとしている。
ヘブンはアーク王国領なのだがなぜこのヘブンに行くかと言うとヘブンは独立した国家のような所だとフェンから聞いたからだ。
フェン曰く、
「ヘブンは魔王軍との国境線、なので独自の軍を持っておりまた軍はヘブンを除く他の王国領の軍と互角じゃないかと噂されているほどだよ。だから王家の人間でも強く言えない。」
だそうだ。
だから俺達は都市ヘブンを目指す。
実は俺わくわくしてんだよね。だってこの都市、フェンから聞いたところ凄い。
曰く都市ヘブンの軍をみると戦争に二度とでられなくなる。
曰く都市ヘブンの軍は最強。敗北はなし。
曰く都市ヘブンは一度はいったら極悪犯罪者ですら改心する。
などの噂があるとフェンから聞いた。
凄い噂だがもし本当なら凄い。だから追われてる身ながら楽しみだ。初めての旅でもあるからかも知れないが。まあヘブンは日本語で天国って意味があるし。
まあ、楽しみだ。
こんなことを考えているとフェンがゴブリンを倒したのかこちらへくる。
「終わったよ。」
と、笑顔でくる。
可愛いが、血まみれなんだよなー。
「おつかれー、ごめんな俺は威力が強くて巻き込んじまう。しかも時間がかかる。ごめん。」
「いいよ。助けられた?身だし。」
「ありがとう。」
「うんうん。それで今樹のステータスみせて。これから一緒に旅するし。」
「おっけい。ステータスオープン」
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中山 樹
職業 村人
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装備 隠密マント 旅の服 旅のズボン 聖魔の仮面
スキル 異能ガチャ 溜め技 身体能力強化(弱)
称号 異世界人(隠密)
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あ、ちなみに王都で服を替えてます。
「こんな感じなんだけど俺は何故かスキルとか装備とかで隠してもないのに見えないところがあるんだ。何故に?」
「分からない。私はてっきり隠してるのかと。」
「フェンでも分からないかー」
「うん。それよりも異能ガチャってなに?」
「ん?それは使うとスキルがもらえるのさ!」
「やってみて。」
ふふふ仕方ない。ならみしてやろう。我が究極のスキル
「異能ガチャ!」
すると
《確認しました。ーーの一部を解除します。またステータスの一部を解除。同時にスキル剣術と奥義絶剣神王を獲得。ではーーを戻します。》
それを聞いた瞬間に頭がはち切れるかのごとく何かが頭に入ってきた。
俺はうめき声を上げる。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
気持ち悪いが違和感はない。
フェンがそんな俺に手を差し伸べる。
そこで俺は意識が途切れた。
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