異能ガチャと勇者逃亡生活

バーニー

僕には基本はありません………悔しい

 よし!これから情報収集を始めようか。

 あの茶番から数分後これから樹は情報収集をしようとした。

「あのさあ、ここってどこ?」
「え!」

 フェンがマジかこの人!て感じで見てくる。
 
 えっ知らなきゃおかしいの?
 墓穴掘った?まずいフェンがこの人あり得ないって顔で見てくる。
 男は度胸だ迷うな俺!

「いや商人しか覚えてなくて記億がないんだよ。だからここどこかなって……」
「遠くから来たって行ってたじゃない」
「うぅ」

 そこがあったか!遠くから来たとか言えば良かったんだ!畜生。
 なにが男は度胸だ。馬鹿じゃねえの俺。なんで商人しか覚えていないなんて言ったんだよ、はぁ。

「最初会ったときから何か隠していると思っていたけど訳あり?」
「まっまあそんな感じかなあははははは」

 めっちゃめちゃ睨んでるよフェン。
 絶対怪しんでるよ。目線を逸らしてしまう。居心地が悪い。

「まあいいよ。質問に答えるとここはアーク王国っていう所だよ。アルス大陸一の王国だよ。」
「ん?」

 アークってどこかで……あ!まさか

「確かフェンってフェン・アークだよなあ」
「そうだよ何か分かった?」
「意地悪い笑いするなよ!お前王様だろう!」

 思わず樹は叫んでしまった。
 おいおいおい、国王に勇者って勝ち組かよ!


「まあ王様じゃなくて王国の娘なんだけどね。」

「それでもヤバイな」

「まあ、それはいいとして他に聞きたいことない?」

 他か、色々あるなあ。さっきのゴブリンとか、魔法とか、魔法とか、魔法とか、

「魔法ってなに?」

「魔法を知っていてなんで知らないの?てか商人しか覚えていないって言っていたのにやっっぱり覚えてたじゃん。」

 また墓穴掘った!あぁなんでこんなに俺は墓穴を掘るんだよ!
 畜生、強行突破で行くぞ!

「早く魔法を教えて!」

「無理やりすぎだよ!まあいいけど、魔法は自身の魔力で自分のイメージしたものの具現化するのが魔法。魔力には属性ってのがあって、火、水、風、土、が基本属性。まあ例外に、光、闇、があるけど数が少ない。属性ってのは血筋とかが関係していたりしているって研究ででてる。あと、ごく稀に無属性ってのがある。属性によって使える魔法が限られるけど無属性はどんな魔法も使えてすべてをイメージのまま具現化出来る属性って感じ。」

「へぇ」

 なるほど。色々あるんだな俺は無属性がいいな。てか無属性最強じゃん。
 てか、どうやって属性を調べるんだろう?聞こう。

「どうやって属性を調べるんだ?」

「属性鑑定のマジックアイテムで調べるとその人の属性が分かるよ。」

「マジックアイテム?」

 マジックアイテムがあるのか。それで属性鑑定のマジックアイテムがあると。マジックアイテムあるのか………欲しいなマジックアイテム

「マジックアイテムがどうかしたの?」

「いや、何でもない。マジックアイテムのことを考えていた。」

「何でもあるじゃん。まあいいや、他には?」

 他か、ならゴブリンにことを聞くか。

「あのゴブリンはなに?」

「ゴブリンは魔物だよ。」

「魔物ってなに?」

「はぁ、魔物も知らないの?」

 フェンが呆れた顔で見てくる。

 仕方ないじゃん。今日ここに来たんだから。そんな顔で見んなよ。

「魔物のことは詳しいことは何も分からないけど、今分かっているのは動物が一定の魔力を受けたら魔物化する魔物と、魔力が集まって生まれた魔物。ゴブリンの場合後者ね。」

「めっちゃ分かってんじゃねえか!」

 もっと分かってねえと思ってたよ。結構分かってるよなあこれ。

「そうでも無いよ。まだ説明終わってないし。」

「分かりすぎじゃないか。」

「まだ分からないの!あと続けるよ。」

「おっおう。」

 いっいがいに強引だなあ、

「前者はあまり分かってないけど後者だけだけど、後者の魔物は魔石ってのが心臓で、魔石にはその魔物の魔力が籠められているの。だいたいは一匹に一属性でたまに上位の存在だと複数の属性があることもある。大きさも上位の方がでかい。前者と後者の違いは前者は人と同じで体内の魔力を使う。後者は大気の魔力を使う。あと後者は繁殖ができる。そんな感じかな。まああとなんだけど、魔王とかは後者だから。」

 違いは分かったけど一番驚いたのは魔王がいることだよ。なに最後に爆弾ぶち込むの!
ん?馬車から何か見える。
……街?

「ついたよ。ようこそアークの街へ!」


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  • ノベルバユーザー208274

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