異世界転移は前触れもなく、運命を背負わされる
エピソード1=出会い=
水咲春海
あ、これ、俺の名前です。高校1年生。・・・っていっても、中高一貫校だから、今さら新入生感もないんだよな。
母は、水咲春香。うちは、代々、春の名を名前に入れるらしい。理由は、ばあちゃんがなくなった時点で、誰も分からなくなったようだ。父さんは、婿さんだから、勝美って名前です。一応ね。顔は怖いけど、とても優しい。
もう遅刻しているので、焦りは一切ない。もうゆったりと登校する。
学校に着くと、授業中だったので、自作の計画通りに、まず保健室に向かう。体調悪いふりをして。
ガラッ
「・・あー、また来た」
疑いの目でこちらを睨む紗枝先生。
あ、バレてるな。
俺は、体調悪いふりをやめて、普通に先生の前の椅子に腰かける。
「それ、ひどくないです?僕も体調悪い時くらいありますよ」
「そうよね。・・でも、今じゃないよね?」
ニコニコしながらも先生の見透かしたような目が突き刺さる。かわいいけど。
「あれ?あれれ?なんか、俺、紗枝先生に会ったら元気出て来たかも」
俺は、おどけてみせる。
そう言われた紗枝先生の顔が一瞬ビクッとしたのを俺は見逃さない。嘘は言ってないし。先生のことかわいいなって思うし。
「わかったから、もう次の授業からクラス戻ってよね。佐藤先生には、ズル遅刻と報告を・・」
「すいませんでした!もうしません!!」
担任の佐藤先生に報告されてはまずい。佐藤先生もこのこと知らないわけないけど、せっかく見て見ぬ振りしてくれてるのに、報告なんかされた日には、何か正式に注意されて困ってしまう。面倒だからな。
「あのさ、本当に反省してるの?」
「してます!」
即答!
目を輝かせてる従順な子犬のような目をして答える。
でも、また繰り返すつもりだけど。
「あ・・・してないよね。・・・かわい・・コホ ンッ、まぁいいわ。授業中寝ちゃダメよ」
あれ?あれれ?今、かわいいって言われたような・・・まさかね!そんな俺都合ないよね。妄想って恥ずいわ~
「じゃ、紗枝ちゃん、またね!」
「あ!紗枝先生でしょ!こら……あ、まだもうすこ…」
ガラッ
俺は、紗枝先生がもごもご何か言ってたが、気にせず文句を言われる前にクラスに戻る。
紗枝先生は、どうなんだろう。まだ、俺のことなんてガキに見えてるのかな。
俺は、正直、紗枝先生に気がある。
だから、何とか頑張って、下の名前で呼ぶまではできた。最初は、変な顔されたけどね。続けてたら、いつのまにかさっきみたいに話せるようになったんだ。
次は、先生の呼称を外したいなって思う。
まぁ、ここまで来たら、すればいいん じゃない?って思うかもだけど、それは、無理無理、だって、俺、女子と仲良くしたの初めてだし、距離感がよくわからない。
小学生までは、親友みたいな・・・というか初恋相手の仲良い女子もいたし、他の女子ともそれなりに話してたんだけどな。
あ、もちろん、初恋は世の中の定説どおりの結果だった。成就?なにそれ美味しいの?(泣)
休み時間のうちにクラスに入り、何食わぬ顔で次の授業の準備を進める。
「・・春くん?」
ん?・・・春くんとか、馴れ馴れしいな。誰・・
「はい・・って、ん?君誰??・・あ!もしや、呼んでない・・・」
これは、気まずいぞ。
冷静に考えて、クラスのカースト的にも中の下だし、顔も、悲しいかな甘い自己評価で普通だ。なんか、悲しい。
それより、この状況だ。
いやいや、中高一貫校だから、だいたいのやつはわかるし、外部からの生徒でも、同じクラスならさすがにわかるわ。
それに、こんなかわいい女子知らないし。
まぁ、紗枝ちゃんの次くらいにはな。
「ん、もう!ひどくない?」
なんか、知り合いっぽい。
これは気まずい。忘れたとか、一番まずいやつだ。
そもそも、春くんなんて、小学生の頃呼ばれてたくらいだしさ。
とりあえず、カーストの中間で姿をくらまし、いじめからも逃れてきた俺の実力をみせる時が来たか。
よし、知ってるふりして、思い出す作戦!
「いや、なんか久しぶりだからびっくりしてさ」
「だよねー。本当久しぶりだよね。やっぱり、春くんだ。忘れてるかと思ったよ。」
まだ君が誰かわかってないけどね。
うん。まずは、言葉のチョイス成功!
「春くん、遅刻なんてダメだよ~」
「あ、あれは体調悪かったからね。でも、もう元気」
「ふふっ、変わらないね。まだ、やってんの?仮病でしょ?」
えっ・・・これは、過去に会った人か。確かに、小学生くらいの頃は、学校休むとフルーツを祖母がくれたのでよく仮病してましたが。えー、まじで誰なのこの人。うーむ・・・
「えっと、ごめ…」
その時、天使が舞い降りた。
あと少しで誰だっけ?ってきいちゃうとこだったぜ!(←さっきまでの実力うんぬんはどうしたw)
「あれ?水咲来てたの?なになに~水咲と林さんはお知り合い?」
よくぞ、聞いてくれた!
彼女は、クラス委員の山咲才加だ。世話焼きだからな。話しかけてきてくれて良きタイミングだ!
あれ?今・・・
林って言ったよな・・・仲良くて、過去で、思い当たるのは奴だが・・・いや、そんなはずはない。こんなかわいい顔してないしな。それに、俺の黒歴史が・・
「え、知り合いも何も、春くんとは、小さい時から、家族ぐるみの付き合いだよ。ね?春くん?」
確定!
まずい。これはまずいぞ。まさか、帰ってきたのか。
あ、そういえば、今朝、母さんがやけににやついていたのはこれか。
くそっ
俺に向けてわざとらしく目で合図してくる。
こんなにかわいい子に俺指定の合図をされて、こんなに心踊らない時があるのかと思うほど、俺の心は氷よりも冷たく、闇より暗くなっていた。
林美紗都。
家が向かいで、幼稚園が同じだったのもあり、幼馴染として家族ぐるみで仲良くしていた。その関係は、小学生になっても変わらなかった。小学6年生の卒業と同時にいなくなったんだよな。まぁ、あとで親に聞いたら、父親の仕事の都合で九州に引っ越したって言ってたけど。俺は、一杯泣いた。涙枯れるまでって言葉がよくわかるくらいには。美紗都の口から聞きたかったんだ。それをあいつは、お別れも言わずいなくなった。こうなると、いまさらあのこと思い出されたらはずかしいからな。あの出来事だけは思い出させないようにしないと。
「え~なにそれ~、どういうことよ?水咲。転校生はまさかのモトカノだったとか・・お姉さんにいってみな」
「なにもねーよ、っていうか、お前同級生だろ。ミサ・・林さんとは昔、家が近所だったんだ」
「春くん、何で言い直すかなぁ。やり直し。」
「は?」
委員長は俺と美紗都の話をにやつきながら眺めている。
委員長は、面倒見がよく、クラスでいじめがないのは、人気者でもある彼女が気を配っているせいもあるのかもしれない。
その点は感謝している。
だが、しかしだ。
今は違う。
悪ノリする悪い癖がでてるな。
「やり直して。」
「ったく。わかったから。・・えっと、ミサトさんとは・・」
「だめ!もう、こういうのは始めが肝心なの」
こいつが何を言っているのかよくわからない。何なの?今日、ずっと保健室いればよかった。
ほら~・・・クラスのみんなもチラチラ見てるし。
はぁ。
それはそうだよ。はた目には、かわいい転校生と人気者の委員長を独り占めしているのが俺だからな。
だめだ。望んでいないハーレムきたこれ。
「ミサトトハ、イエガキンジョダッタンダ」
完全に棒読みになったのはわざとではなく、本当に視線に耐えられなかったからだ。
委員長助けろよ!
俺は、溺死寸前だぞ。
あ、だめだ。
この人、にやついてて助ける気ないな。
「よろしい。最初にやっておけばよかったんだよ?でも、よかった。春くん、変わってなくて。」
「変わってるわ。もうガキじゃないからな。林さんも変わっただろ?」
「・・・あれ?まだわかってないのかな?」
なにこれ。
さりげなく距離感作ったつもりだったのに、通じないのだけど。
これは、まずい。
クラスで不用意に目立つと余計なことにならないのだけど。
==本日を持ちまして、俺の楽しい高校生ライフが終わりを告げるようです。==
紗枝ちゃん、会いたい。
「うっ・・・ミサトも変わったじゃん。」
本当に美紗都は変わった。
ちょっと S っ気が強いところは、相変わらずだけど、それより、見た目だ。
昔は、もっとなんかこう、おとなしめな顔してたのにな。遠くにいった感じだ。
「(変わってないよ・・)」
小さい声で美紗都が何か言ったようだが、周囲の野次馬の声がうるさくて俺には聞こえなかった。
?!抱きっ
「春くうぅん。ただいま。」
「え・・あ・・」
・・え・・ええ・・・えええええ!
・・・なにこれ。かわいい子に抱きつかれてるんですけどおぉぉ~!!!
そして・・やわらかーい。うん。いい匂いする。あ・・理性が・・・
ガラガラっ
「はい、席つい・・」
ガラガラっ
あれ?先生?
何でまた、入ってきたドアを戻っちゃったの?
せんせーーーいい・・・
「あれ?春くん、もしかして、まずい?」
「うん。だいぶね。」
反省していない顔で、聞いてくる美紗都に、最高の偽笑顔を作って答える俺。
なるべく見ないようにしていたのだが、クラス中の男子の視線に殺意がこもっているように感じているのは、きっと気のせいだ。ここのクラスはいじめなんてないんだから。
ね?委員長・・・あ。
委員長含めて、一部始終見ていた女子が、こっちみてなんかニヤニヤしてる。
あ、これはだめかも。
あ、これ、俺の名前です。高校1年生。・・・っていっても、中高一貫校だから、今さら新入生感もないんだよな。
母は、水咲春香。うちは、代々、春の名を名前に入れるらしい。理由は、ばあちゃんがなくなった時点で、誰も分からなくなったようだ。父さんは、婿さんだから、勝美って名前です。一応ね。顔は怖いけど、とても優しい。
もう遅刻しているので、焦りは一切ない。もうゆったりと登校する。
学校に着くと、授業中だったので、自作の計画通りに、まず保健室に向かう。体調悪いふりをして。
ガラッ
「・・あー、また来た」
疑いの目でこちらを睨む紗枝先生。
あ、バレてるな。
俺は、体調悪いふりをやめて、普通に先生の前の椅子に腰かける。
「それ、ひどくないです?僕も体調悪い時くらいありますよ」
「そうよね。・・でも、今じゃないよね?」
ニコニコしながらも先生の見透かしたような目が突き刺さる。かわいいけど。
「あれ?あれれ?なんか、俺、紗枝先生に会ったら元気出て来たかも」
俺は、おどけてみせる。
そう言われた紗枝先生の顔が一瞬ビクッとしたのを俺は見逃さない。嘘は言ってないし。先生のことかわいいなって思うし。
「わかったから、もう次の授業からクラス戻ってよね。佐藤先生には、ズル遅刻と報告を・・」
「すいませんでした!もうしません!!」
担任の佐藤先生に報告されてはまずい。佐藤先生もこのこと知らないわけないけど、せっかく見て見ぬ振りしてくれてるのに、報告なんかされた日には、何か正式に注意されて困ってしまう。面倒だからな。
「あのさ、本当に反省してるの?」
「してます!」
即答!
目を輝かせてる従順な子犬のような目をして答える。
でも、また繰り返すつもりだけど。
「あ・・・してないよね。・・・かわい・・コホ ンッ、まぁいいわ。授業中寝ちゃダメよ」
あれ?あれれ?今、かわいいって言われたような・・・まさかね!そんな俺都合ないよね。妄想って恥ずいわ~
「じゃ、紗枝ちゃん、またね!」
「あ!紗枝先生でしょ!こら……あ、まだもうすこ…」
ガラッ
俺は、紗枝先生がもごもご何か言ってたが、気にせず文句を言われる前にクラスに戻る。
紗枝先生は、どうなんだろう。まだ、俺のことなんてガキに見えてるのかな。
俺は、正直、紗枝先生に気がある。
だから、何とか頑張って、下の名前で呼ぶまではできた。最初は、変な顔されたけどね。続けてたら、いつのまにかさっきみたいに話せるようになったんだ。
次は、先生の呼称を外したいなって思う。
まぁ、ここまで来たら、すればいいん じゃない?って思うかもだけど、それは、無理無理、だって、俺、女子と仲良くしたの初めてだし、距離感がよくわからない。
小学生までは、親友みたいな・・・というか初恋相手の仲良い女子もいたし、他の女子ともそれなりに話してたんだけどな。
あ、もちろん、初恋は世の中の定説どおりの結果だった。成就?なにそれ美味しいの?(泣)
休み時間のうちにクラスに入り、何食わぬ顔で次の授業の準備を進める。
「・・春くん?」
ん?・・・春くんとか、馴れ馴れしいな。誰・・
「はい・・って、ん?君誰??・・あ!もしや、呼んでない・・・」
これは、気まずいぞ。
冷静に考えて、クラスのカースト的にも中の下だし、顔も、悲しいかな甘い自己評価で普通だ。なんか、悲しい。
それより、この状況だ。
いやいや、中高一貫校だから、だいたいのやつはわかるし、外部からの生徒でも、同じクラスならさすがにわかるわ。
それに、こんなかわいい女子知らないし。
まぁ、紗枝ちゃんの次くらいにはな。
「ん、もう!ひどくない?」
なんか、知り合いっぽい。
これは気まずい。忘れたとか、一番まずいやつだ。
そもそも、春くんなんて、小学生の頃呼ばれてたくらいだしさ。
とりあえず、カーストの中間で姿をくらまし、いじめからも逃れてきた俺の実力をみせる時が来たか。
よし、知ってるふりして、思い出す作戦!
「いや、なんか久しぶりだからびっくりしてさ」
「だよねー。本当久しぶりだよね。やっぱり、春くんだ。忘れてるかと思ったよ。」
まだ君が誰かわかってないけどね。
うん。まずは、言葉のチョイス成功!
「春くん、遅刻なんてダメだよ~」
「あ、あれは体調悪かったからね。でも、もう元気」
「ふふっ、変わらないね。まだ、やってんの?仮病でしょ?」
えっ・・・これは、過去に会った人か。確かに、小学生くらいの頃は、学校休むとフルーツを祖母がくれたのでよく仮病してましたが。えー、まじで誰なのこの人。うーむ・・・
「えっと、ごめ…」
その時、天使が舞い降りた。
あと少しで誰だっけ?ってきいちゃうとこだったぜ!(←さっきまでの実力うんぬんはどうしたw)
「あれ?水咲来てたの?なになに~水咲と林さんはお知り合い?」
よくぞ、聞いてくれた!
彼女は、クラス委員の山咲才加だ。世話焼きだからな。話しかけてきてくれて良きタイミングだ!
あれ?今・・・
林って言ったよな・・・仲良くて、過去で、思い当たるのは奴だが・・・いや、そんなはずはない。こんなかわいい顔してないしな。それに、俺の黒歴史が・・
「え、知り合いも何も、春くんとは、小さい時から、家族ぐるみの付き合いだよ。ね?春くん?」
確定!
まずい。これはまずいぞ。まさか、帰ってきたのか。
あ、そういえば、今朝、母さんがやけににやついていたのはこれか。
くそっ
俺に向けてわざとらしく目で合図してくる。
こんなにかわいい子に俺指定の合図をされて、こんなに心踊らない時があるのかと思うほど、俺の心は氷よりも冷たく、闇より暗くなっていた。
林美紗都。
家が向かいで、幼稚園が同じだったのもあり、幼馴染として家族ぐるみで仲良くしていた。その関係は、小学生になっても変わらなかった。小学6年生の卒業と同時にいなくなったんだよな。まぁ、あとで親に聞いたら、父親の仕事の都合で九州に引っ越したって言ってたけど。俺は、一杯泣いた。涙枯れるまでって言葉がよくわかるくらいには。美紗都の口から聞きたかったんだ。それをあいつは、お別れも言わずいなくなった。こうなると、いまさらあのこと思い出されたらはずかしいからな。あの出来事だけは思い出させないようにしないと。
「え~なにそれ~、どういうことよ?水咲。転校生はまさかのモトカノだったとか・・お姉さんにいってみな」
「なにもねーよ、っていうか、お前同級生だろ。ミサ・・林さんとは昔、家が近所だったんだ」
「春くん、何で言い直すかなぁ。やり直し。」
「は?」
委員長は俺と美紗都の話をにやつきながら眺めている。
委員長は、面倒見がよく、クラスでいじめがないのは、人気者でもある彼女が気を配っているせいもあるのかもしれない。
その点は感謝している。
だが、しかしだ。
今は違う。
悪ノリする悪い癖がでてるな。
「やり直して。」
「ったく。わかったから。・・えっと、ミサトさんとは・・」
「だめ!もう、こういうのは始めが肝心なの」
こいつが何を言っているのかよくわからない。何なの?今日、ずっと保健室いればよかった。
ほら~・・・クラスのみんなもチラチラ見てるし。
はぁ。
それはそうだよ。はた目には、かわいい転校生と人気者の委員長を独り占めしているのが俺だからな。
だめだ。望んでいないハーレムきたこれ。
「ミサトトハ、イエガキンジョダッタンダ」
完全に棒読みになったのはわざとではなく、本当に視線に耐えられなかったからだ。
委員長助けろよ!
俺は、溺死寸前だぞ。
あ、だめだ。
この人、にやついてて助ける気ないな。
「よろしい。最初にやっておけばよかったんだよ?でも、よかった。春くん、変わってなくて。」
「変わってるわ。もうガキじゃないからな。林さんも変わっただろ?」
「・・・あれ?まだわかってないのかな?」
なにこれ。
さりげなく距離感作ったつもりだったのに、通じないのだけど。
これは、まずい。
クラスで不用意に目立つと余計なことにならないのだけど。
==本日を持ちまして、俺の楽しい高校生ライフが終わりを告げるようです。==
紗枝ちゃん、会いたい。
「うっ・・・ミサトも変わったじゃん。」
本当に美紗都は変わった。
ちょっと S っ気が強いところは、相変わらずだけど、それより、見た目だ。
昔は、もっとなんかこう、おとなしめな顔してたのにな。遠くにいった感じだ。
「(変わってないよ・・)」
小さい声で美紗都が何か言ったようだが、周囲の野次馬の声がうるさくて俺には聞こえなかった。
?!抱きっ
「春くうぅん。ただいま。」
「え・・あ・・」
・・え・・ええ・・・えええええ!
・・・なにこれ。かわいい子に抱きつかれてるんですけどおぉぉ~!!!
そして・・やわらかーい。うん。いい匂いする。あ・・理性が・・・
ガラガラっ
「はい、席つい・・」
ガラガラっ
あれ?先生?
何でまた、入ってきたドアを戻っちゃったの?
せんせーーーいい・・・
「あれ?春くん、もしかして、まずい?」
「うん。だいぶね。」
反省していない顔で、聞いてくる美紗都に、最高の偽笑顔を作って答える俺。
なるべく見ないようにしていたのだが、クラス中の男子の視線に殺意がこもっているように感じているのは、きっと気のせいだ。ここのクラスはいじめなんてないんだから。
ね?委員長・・・あ。
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