俺の能力の使い勝手が悪すぎる件について…

東堂 アヤト

第6話『緊急事態!』

次の日シン達は昨日行った通り簡単なクエストをクリアするためにモンスターが出現するところまで来ていた…。

『ブルースライム討伐か…簡単だけど、簡単すぎたなこりゃ。』

シン達の周りにはすでにスライムはいなくなっていた。

『仕方ないですよ。なんたって最も簡単なステージ1ですから』

クエストにはそれぞれ難易度がある。

今回シン達が受けたのは最も簡単なステージ1その次に簡単なのがステージ2その次がステージ3そしてステージ4、ステージ5の順番に難易度が存在する。

『でもまだ駆け出しだから仕方ないですよ。』

『そうだな。まぁ討伐も終わったしとりあえず報酬受け取りに行こうぜ』

シン達が報酬を受け取ろうとギルドに戻ろうとすると…

『た、助け…ギャャャャャャャャャ!!!!』

シン達から決して遠くない場所から断末魔が聞こえてきた…。

『森の方向からだ!』

シンは方角を確かめるとすぐ悲鳴が聞こえた場所へ走った。

『ちょ、ちょっと待ってくださいよシンさん…!』

ルミナも慌ててシンを追った…

シンが走り出してから数分で森の出口が見えた…

『出口だ!』

森から抜けたシンが最初に見た光景は既にやられた後の冒険者と燃やし尽くされた焼け野原だった…。




『一体何が…あったんだ…』

シンが混乱していると遅れてルミナも到着した…

『はぁはぁ,何があったんで…』
『ひ、ひどい…』

二人は一体何が起こったのか分からず、その場で混乱していると、空から…

『グギャャャャ!!!!』

悲鳴ではない何か鳴き声のようなものが聞こえた。
二人は空を見上げると鳴き声を上げながら空を飛ぶ一匹のドラゴンがいた…。

そのドラゴンを見た瞬間ルミナが顔を青ざめながらシンの手を握って走り出した。

『おい、なんで逃げるんだよ!』

『無理です。私達ではあのドラゴンには勝てません。』

『それは俺達が駆け出しだからか?そんなのやって見なきゃ…』

『それもありますが根本的ににレベルが違いすぎます!』

ルミナはあのドラゴンを見た時確信した…

『あのドラゴンはステージ5!死龍アジ・ダハーカ!
私達はもちろん一流の冒険者でも討伐は難しいとされています』

『それがどうした!んなもん関係ねぇ!』

シンはルミナの手を振り切って再びドラゴンがいる方へと向かった…。

『あ、ダメです!シンさーーん!』

あのドラゴンを見た時何故かシンは本能的にこう思った。
コイツは今ここで倒さないといけない,倒して仇をうたなければいつか後悔する,と…。

この感情はシンが異世界に来てから芽生えた正義感なのかそれとも隠れていた感情なのかはわからない、

いやそんなことは今シンにとってはどうでもよかった,
今はアイツを殺すそれしか考えていなかった。

シンは森を抜けるとドラゴンに向かってこう言い放った,

『来いよクソ野郎!俺がお前をぶっ殺してやるよ!』




今回も読んでくれた方ありがとうこざいます!
次回はバトルシーンに突入します。
初めてで上手く描けるかわかりませんが頑張ります!


コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品