女嫌いと男嫌いの勘違い青春
51.訂正と波乱
花蓮
「て、事なのよ」
凛
「つまり…。あのお昼休みは草彅君信者からの嫌がらせをされた?ってことでいいの?」
花蓮
「そうよ。学園でどんな噂がとびかっているかは知らないけど、雄也君と喧嘩してるとかはないわよ。分かってくれたかしら?」
凛
「花蓮がそういうなら…」
一連の説明としては噂の昼休みの事だ。あの昼の事は全く知らない雄也は、黙って説明を聞き、時折質問される事に関しては適当に流していた。
(にしても凛音とそんなことがあったのか。面識があったのもそのため…)
クイクイ。
袖を引かれると鈴乃が真剣な眼差しを向けている。
鈴乃
「ね?この話どこまでがほんとなの?」
流石に空気を読み小声で話す。
雄也
「俺もこの件に関しては知らない。本人に聞いてくれ」
鈴乃
「彼女さん(笑)が嫌がらせをうけたんだよ?いいの?」ニヤ
雄也
「所詮利用関係にあるんだ。気にしない。それになんとかなるし、俺にさほどデメリットもなさそうだからな。あとその笑顔汚いぞ」
鈴乃
「あー。ひどーい、こんなに可愛い妹をイジメる」
(だが、問題はその嫌がらせをしてきたのが凛音。アイツが俺に好意を寄せているのはしっている。俺の事もしっている分面倒だな)
凛
「あの草彅君!」
雄也
「ん?改まってなんだ?」
凛
「その…ごめんなさい。勝手に決めつけて罵倒しちゃって」
モジモジして言いにくそうにしてたのはそういうことか。別段気にしてもないが、あの猪突猛進の考え方は注意した方がいい。
雄也
「別に。だが少しは聞く耳をもった方がいいと思うぞ?社会人になってから苦労する」
う、分かりました。
と落ち込むと、ただでさえ小さい体がもっと小さくなった幻覚に襲われリスを連想させる。
鈴乃
「あの。凛先輩。私もさっきは熱くなって言い過ぎちゃいました。ごめんなさい」
(流石俺の嫁…じゃなくて俺の妹。自分から謝りにいけるなんて偉い!)
シートにふんぞり返り鼻を高くしている雄也の事を花蓮は冷たい視線を送っていた。
凛
「ああ!そうだね!鈴乃ちゃんにもごめんだね。あなたの大切なお兄さんを侮辱するような事言っちゃって」
鈴乃
「いいですいいです!確かにお兄ちゃんの事を悪く言われたときは腹がたちましたけど、分かってくれたなら全然!」
凛
「ありがとね。それにしても鈴乃ちゃん草彅君の事凄く好きなんだね?」
鈴乃
「ええ?えっとその…まぁー」チラチラ
こら鈴乃。そんな顔を赤らめてチラチラしてくるんじゃありません。なんか…こう。イケない気分になっちゃうでしょ!
あれ?なんか視線がさらに冷たく鋭くなったような…。
花蓮
「それにしても、二人とも知り合いだったのね?なんの繋がりかしら?」
紅茶がなくなり。手持ちぶさたになった花蓮の質問は雄也の関心を大いに引く。
雄也
「そうだな。俺も気になってた、話ぶりに聞くと相当仲がいいみたいだが」
(べ、別に嫉妬とかじゃないもん!)
花蓮
「草彅君。流石にそこまでいくと引くわよ」
(コイツ!なぜ!エスパーか!?)
凛
「?ウチたちは部活繋がりだよ。陸上の」
鈴乃
「そうです。よく合宿とか大会とかで会ううちに仲良くなりました」
確かに。鈴乃はよく高校の合宿などに呼ばれ練習することも少なくともない。鈴乃はもちろん凛も優秀なのは雄也の耳にも届くほどだから、それで仲良くなったんだろう。
雄也
「そうだったのか。いつも妹が世話になっている」
凛
「いやいや、お世話になってるのはウチの方だよ。鈴乃ちゃんいつもちゃんとしてるから先輩の威厳ないね。ハハハ」
だろうだろう!俺の鈴乃をもっと誉めろ誉めろ!
凛
「可愛いから男子からも凄い人気あってよく告白されてるし。真面目だし。人当たりもよくて、ウチにとっても妹みたいな子だよ」
は?今なんつった?『男子からも凄い人気あってよく告白されてる』だと。
俺の鈴乃にちょっかいかけているやつがいる。だと!!!締める潰すぶち飛ばす!
花蓮
「はー。草彅君目が怖いわよ。血走ってるわ」
凛
「え?なんか悪いこといった?あ、ごめんね。勝手に妹扱いしちゃってて」
鈴乃
「大丈夫だよお兄ちゃん!鈴乃はお兄ちゃんのこと…ゴニョゴニョ」
花蓮
「凛大丈夫よ。みたところこの二人はシツコンとブラコンみたいだから。さっきの告白云々が気に入らなかったのでしょう」
凛
「草彅君ってシツコンだったんだ。でも、鈴乃ちゃんみたいな可愛い妹なら全然おかしくないでしょ」
花蓮
「この二人はドが過ぎるのよ…。まぁー、それよりそろそろでない?ここに長くいすぎるのも迷惑よ」
かれこれ一時間は余裕でたっていることを、腕時計が知らせていた。店を出るのもいい時間だ。
雄也
「ああ…。そうだな」
(全くこの男はまだあんなことを気にしているの?本当にバカなのかしらね?)
いまだに立ち直っていなさそうな雄也を見て、花蓮はいわれのないようなイライラに襲われていた。まるで大切に扱っていたオモチャが壊れたような感情に似たものだ。
花蓮
「ここのお代は私が持つわ。私の家のお店だし、三人には私のことで迷惑かけたから」
ここにいる人間は皆お金持ちだ。この程度ケチケチすることもない。
それに紅茶数杯、奢ってもらえるなら拒否することもない。
会計を済ませ、四人とも店の外へ。
雄也がやっとめんどくさい奴らとも分かれられると思った時に事件が。
凛
「まだまだ時間あるし、せっかくだから遊びに行かない?」
その瞬間雄也のなかで福島凛=疫病神になった。
しかし、この提案意外な人物が乗ってきた。
花蓮
「いいわね。せっかくだしどうかしら?まだまだ話したいこともあるし」
この中で男嫌いを知っている雄也は驚いた。
なにを考えているのかと目線で訴えようとしたが目が合わない。花蓮の目はただある一点を見ていた。その目線をたどるすると…
鈴乃
「…いいですよ。私も柊先輩とは話したい事がありました。お兄ちゃんいい?」
もうひと波乱ありそうだ。
昨日はつくづく長い一日だ。
次に続く
どうも、こんばんは。もしくはこんにちはあさにゃんです。
今日は大切なご報告がありましてこの場を使い、お知らせさせていただきます。
先日Twitterの方でもあげた件に関することです。Twitterの方で見た方は知っているかもしれませんが知らないと思う方もいるので話します。
仕事の都合上4月上旬から8月末辺りまでネット小説の活動ができなくなるかもしれません。これは確定したわけではありませんが、今よりも確実に出すことができなくなります。出せても月一くらいになるかもしれません。
私の都合で申し訳ありません。
この事を皆さんにお知らせしたいと思い報告させてもらいます。
何か聞きたい事等ありましたら気兼ねなくどうぞ。
いつ配信できるかかわらないので、できればフォロー等は外してもらわないようお願いします。
この度は本当に申し訳ありません
追伸
現在非公開にして見られないようになっていますが、息抜きに別の作品も書いています。ネット小説はあくまで趣味の一環ですので、「とっとど書け」等の苦情は受け付けていません。そちらは異世界ファンタジー復讐物を書いています。ある程度話数が溜まり次第一斉公開しますのでそちらも楽しみしてもらえればと思います。
「て、事なのよ」
凛
「つまり…。あのお昼休みは草彅君信者からの嫌がらせをされた?ってことでいいの?」
花蓮
「そうよ。学園でどんな噂がとびかっているかは知らないけど、雄也君と喧嘩してるとかはないわよ。分かってくれたかしら?」
凛
「花蓮がそういうなら…」
一連の説明としては噂の昼休みの事だ。あの昼の事は全く知らない雄也は、黙って説明を聞き、時折質問される事に関しては適当に流していた。
(にしても凛音とそんなことがあったのか。面識があったのもそのため…)
クイクイ。
袖を引かれると鈴乃が真剣な眼差しを向けている。
鈴乃
「ね?この話どこまでがほんとなの?」
流石に空気を読み小声で話す。
雄也
「俺もこの件に関しては知らない。本人に聞いてくれ」
鈴乃
「彼女さん(笑)が嫌がらせをうけたんだよ?いいの?」ニヤ
雄也
「所詮利用関係にあるんだ。気にしない。それになんとかなるし、俺にさほどデメリットもなさそうだからな。あとその笑顔汚いぞ」
鈴乃
「あー。ひどーい、こんなに可愛い妹をイジメる」
(だが、問題はその嫌がらせをしてきたのが凛音。アイツが俺に好意を寄せているのはしっている。俺の事もしっている分面倒だな)
凛
「あの草彅君!」
雄也
「ん?改まってなんだ?」
凛
「その…ごめんなさい。勝手に決めつけて罵倒しちゃって」
モジモジして言いにくそうにしてたのはそういうことか。別段気にしてもないが、あの猪突猛進の考え方は注意した方がいい。
雄也
「別に。だが少しは聞く耳をもった方がいいと思うぞ?社会人になってから苦労する」
う、分かりました。
と落ち込むと、ただでさえ小さい体がもっと小さくなった幻覚に襲われリスを連想させる。
鈴乃
「あの。凛先輩。私もさっきは熱くなって言い過ぎちゃいました。ごめんなさい」
(流石俺の嫁…じゃなくて俺の妹。自分から謝りにいけるなんて偉い!)
シートにふんぞり返り鼻を高くしている雄也の事を花蓮は冷たい視線を送っていた。
凛
「ああ!そうだね!鈴乃ちゃんにもごめんだね。あなたの大切なお兄さんを侮辱するような事言っちゃって」
鈴乃
「いいですいいです!確かにお兄ちゃんの事を悪く言われたときは腹がたちましたけど、分かってくれたなら全然!」
凛
「ありがとね。それにしても鈴乃ちゃん草彅君の事凄く好きなんだね?」
鈴乃
「ええ?えっとその…まぁー」チラチラ
こら鈴乃。そんな顔を赤らめてチラチラしてくるんじゃありません。なんか…こう。イケない気分になっちゃうでしょ!
あれ?なんか視線がさらに冷たく鋭くなったような…。
花蓮
「それにしても、二人とも知り合いだったのね?なんの繋がりかしら?」
紅茶がなくなり。手持ちぶさたになった花蓮の質問は雄也の関心を大いに引く。
雄也
「そうだな。俺も気になってた、話ぶりに聞くと相当仲がいいみたいだが」
(べ、別に嫉妬とかじゃないもん!)
花蓮
「草彅君。流石にそこまでいくと引くわよ」
(コイツ!なぜ!エスパーか!?)
凛
「?ウチたちは部活繋がりだよ。陸上の」
鈴乃
「そうです。よく合宿とか大会とかで会ううちに仲良くなりました」
確かに。鈴乃はよく高校の合宿などに呼ばれ練習することも少なくともない。鈴乃はもちろん凛も優秀なのは雄也の耳にも届くほどだから、それで仲良くなったんだろう。
雄也
「そうだったのか。いつも妹が世話になっている」
凛
「いやいや、お世話になってるのはウチの方だよ。鈴乃ちゃんいつもちゃんとしてるから先輩の威厳ないね。ハハハ」
だろうだろう!俺の鈴乃をもっと誉めろ誉めろ!
凛
「可愛いから男子からも凄い人気あってよく告白されてるし。真面目だし。人当たりもよくて、ウチにとっても妹みたいな子だよ」
は?今なんつった?『男子からも凄い人気あってよく告白されてる』だと。
俺の鈴乃にちょっかいかけているやつがいる。だと!!!締める潰すぶち飛ばす!
花蓮
「はー。草彅君目が怖いわよ。血走ってるわ」
凛
「え?なんか悪いこといった?あ、ごめんね。勝手に妹扱いしちゃってて」
鈴乃
「大丈夫だよお兄ちゃん!鈴乃はお兄ちゃんのこと…ゴニョゴニョ」
花蓮
「凛大丈夫よ。みたところこの二人はシツコンとブラコンみたいだから。さっきの告白云々が気に入らなかったのでしょう」
凛
「草彅君ってシツコンだったんだ。でも、鈴乃ちゃんみたいな可愛い妹なら全然おかしくないでしょ」
花蓮
「この二人はドが過ぎるのよ…。まぁー、それよりそろそろでない?ここに長くいすぎるのも迷惑よ」
かれこれ一時間は余裕でたっていることを、腕時計が知らせていた。店を出るのもいい時間だ。
雄也
「ああ…。そうだな」
(全くこの男はまだあんなことを気にしているの?本当にバカなのかしらね?)
いまだに立ち直っていなさそうな雄也を見て、花蓮はいわれのないようなイライラに襲われていた。まるで大切に扱っていたオモチャが壊れたような感情に似たものだ。
花蓮
「ここのお代は私が持つわ。私の家のお店だし、三人には私のことで迷惑かけたから」
ここにいる人間は皆お金持ちだ。この程度ケチケチすることもない。
それに紅茶数杯、奢ってもらえるなら拒否することもない。
会計を済ませ、四人とも店の外へ。
雄也がやっとめんどくさい奴らとも分かれられると思った時に事件が。
凛
「まだまだ時間あるし、せっかくだから遊びに行かない?」
その瞬間雄也のなかで福島凛=疫病神になった。
しかし、この提案意外な人物が乗ってきた。
花蓮
「いいわね。せっかくだしどうかしら?まだまだ話したいこともあるし」
この中で男嫌いを知っている雄也は驚いた。
なにを考えているのかと目線で訴えようとしたが目が合わない。花蓮の目はただある一点を見ていた。その目線をたどるすると…
鈴乃
「…いいですよ。私も柊先輩とは話したい事がありました。お兄ちゃんいい?」
もうひと波乱ありそうだ。
昨日はつくづく長い一日だ。
次に続く
どうも、こんばんは。もしくはこんにちはあさにゃんです。
今日は大切なご報告がありましてこの場を使い、お知らせさせていただきます。
先日Twitterの方でもあげた件に関することです。Twitterの方で見た方は知っているかもしれませんが知らないと思う方もいるので話します。
仕事の都合上4月上旬から8月末辺りまでネット小説の活動ができなくなるかもしれません。これは確定したわけではありませんが、今よりも確実に出すことができなくなります。出せても月一くらいになるかもしれません。
私の都合で申し訳ありません。
この事を皆さんにお知らせしたいと思い報告させてもらいます。
何か聞きたい事等ありましたら気兼ねなくどうぞ。
いつ配信できるかかわらないので、できればフォロー等は外してもらわないようお願いします。
この度は本当に申し訳ありません
追伸
現在非公開にして見られないようになっていますが、息抜きに別の作品も書いています。ネット小説はあくまで趣味の一環ですので、「とっとど書け」等の苦情は受け付けていません。そちらは異世界ファンタジー復讐物を書いています。ある程度話数が溜まり次第一斉公開しますのでそちらも楽しみしてもらえればと思います。
「学園」の人気作品
書籍化作品
-
-
238
-
-
124
-
-
24251
-
-
35
-
-
26950
-
-
549
-
-
439
-
-
15254
-
-
149
コメント