女嫌いと男嫌いの勘違い青春
49.言われなき罪
ショッピングモール内にあるフードコート。ここでは、家族グールプから学生、デートなど多様な人であふれている。そのフードコートの一角。隅にある比較的静かな雰囲気を醸し出している喫茶店『月』に入っていく雄也達。
その、喫茶店は昔ながらの面もちで、よく言えばレトロな感じ。悪く言えば古くさい感じの店だった。
『アラモード』から出た雄也達は、落ち着いたところで話し合いがしたいという意見でここまできた。
老人?
「おや?花蓮お嬢様?それとそちらの…」
花蓮
「ええ。お久しぶりね大輝さん。お邪魔するわよ」
大輝
「ええ。後ゆっくりと」
そのまま奥のテーブル席へと無遠慮と突き進む花蓮。
いつかに出会った執事。柊家御抱えの竹林大輝という男性をすぐに思い出した雄也は軽く会釈をするとそのまま花蓮を追いかけ奥へ。
凛も雄也と似たようなもので少し挨拶をするとテーブルへ向かう。
鈴乃に関しては警戒しているのか、挨拶はしたもののずっと雄也の腕にしがみつく形でベッタリだ。これから始まろうとすることを予測し牽制しているのだろうか。
四者四様の態度を示しテーブルへ着く。
雄也、鈴乃テーブルを挟み凛、花蓮という順だ。
雄也
「で?何か話し合うことがあったか?」
確かにあの場では、雄也は『彼女がいるのに、他の女と遊んでるのはどういうこと!?』ということに発展すると思っていた。
しかし、そうでもないらしい。
アラモードをでてここに来るまでの間に鈴乃のことは妹と言っているし、その事を聞いた凛は『そんなの知ってるわよ』と…。
正直それ以外考えられなかった雄也は全く分からなかった。
ろくなことではないということしか…。
凛
「なら、教えてあげるわ!」
ダン!とテーブルを叩き怒りをあらわにする。
鈴乃が一瞬ビクッと震えた。
(こいつ!鈴乃を怖がらせたな…!)
ワールド級シスコンが怒りを覚えた時…
凛
「あんたが花蓮を泣かせたのよね…!」
一気に毒牙を抜かれた…。
雄也
「…はあ?なにいってるんだ?」
凛
「とぼけても無駄よ!あんたが花蓮を泣かせたことは分かってんだから!」
ま、全く身に覚えがない…
いや、俺が柊花蓮を泣かせた?確かにそんな噂があるとは聞いていたが…。こいつバカなのか?ほら、見ろよ。柊花蓮も驚いてるぞ?
雄也
「え?知らないんだが?」
凛
「まだ惚けるつもりね?なら、おの時!あなた達二人が授業に遅れてきたとき!花蓮の目が赤く染まってたのはなんでよ!」
雄也
「そんなん俺は知らねーよ。むしろ俺被害者なんだが」
あの時俺は昼に柊花蓮に呼び出されそして、この柊花蓮は来なかった。あいつの行動を知るよしすらない俺にこのボケはさも俺が犯人の様な扱いをしてくる。
凛
「今思えば変だったのよ!あんなに男との交際を拒んできた花蓮がいきなり付き合い出したことが。確か付き合い出した前の日、放課後二人で作業していたよね?」
雄也·花蓮
「「!」」ビク
凛
「ほらね。なにかあったんでしょ。花蓮の弱味でも握ったの?」
雄也
(やべー。なんて答えよ…。いや、お前の大好きな花蓮が粗相した。って言ったら駄目だし。まぁー、手帳のことで弱味も握っているからあながち間違いでもないのか?…柊だってこっち、むちゃくちゃ睨んできてるし…。どーする?てか、あいつもなんか言えよ)
凛
「ほらね。沈黙ってことはそういうことでしょ?」
雄也
(やべー。知らないうちに確定しちゃってるし。こいつ話を聞かないタイプだな)
凛
「それで、弱味を握ったあんたは、あの日花蓮にエッチなことでも無理矢理した!違う?そうなんでしょ!だから花蓮は泣いてたのよ!この人でなし!」
雄也
(やべー。マジで詰んできたぞ。少ないとはいえ少しは客いるんだぞ!関わりたくないのかどうかはしらんけど、警察を呼ばれかねん。ほんとのことは話せない。…鈴乃…。お兄ちゃん言われなき罪で逮捕されちゃうよ…)
花蓮
「いや…あのね?凛。別にそんなことな…」
凛
「大丈夫花蓮!そう言えって言われてるのは分かってるから!凛は花蓮の味方だからね」
雄也
「いや、そのだな…本当になにもしてな…」
凛
「黙って!変態!警察を呼ばれるか素直に話すかどっちかよ!」
雄也
(お前が話を聞かないんだから警察一択なんじゃね?はぁー、まぁー、柊文子がなんとかするか…。でも、誤解とはいえ警察の厄介になったとは…。鈴乃もいじめとかに会わなきゃ…。って…………鈴乃…?)
鈴乃
「黙って聞いていたら…!」
そこには、ドスのきいた低い声で怒りに燃えている…
鈴乃
「お兄ちゃんをバカにするな!」
鬼がいた。
次に続く
その、喫茶店は昔ながらの面もちで、よく言えばレトロな感じ。悪く言えば古くさい感じの店だった。
『アラモード』から出た雄也達は、落ち着いたところで話し合いがしたいという意見でここまできた。
老人?
「おや?花蓮お嬢様?それとそちらの…」
花蓮
「ええ。お久しぶりね大輝さん。お邪魔するわよ」
大輝
「ええ。後ゆっくりと」
そのまま奥のテーブル席へと無遠慮と突き進む花蓮。
いつかに出会った執事。柊家御抱えの竹林大輝という男性をすぐに思い出した雄也は軽く会釈をするとそのまま花蓮を追いかけ奥へ。
凛も雄也と似たようなもので少し挨拶をするとテーブルへ向かう。
鈴乃に関しては警戒しているのか、挨拶はしたもののずっと雄也の腕にしがみつく形でベッタリだ。これから始まろうとすることを予測し牽制しているのだろうか。
四者四様の態度を示しテーブルへ着く。
雄也、鈴乃テーブルを挟み凛、花蓮という順だ。
雄也
「で?何か話し合うことがあったか?」
確かにあの場では、雄也は『彼女がいるのに、他の女と遊んでるのはどういうこと!?』ということに発展すると思っていた。
しかし、そうでもないらしい。
アラモードをでてここに来るまでの間に鈴乃のことは妹と言っているし、その事を聞いた凛は『そんなの知ってるわよ』と…。
正直それ以外考えられなかった雄也は全く分からなかった。
ろくなことではないということしか…。
凛
「なら、教えてあげるわ!」
ダン!とテーブルを叩き怒りをあらわにする。
鈴乃が一瞬ビクッと震えた。
(こいつ!鈴乃を怖がらせたな…!)
ワールド級シスコンが怒りを覚えた時…
凛
「あんたが花蓮を泣かせたのよね…!」
一気に毒牙を抜かれた…。
雄也
「…はあ?なにいってるんだ?」
凛
「とぼけても無駄よ!あんたが花蓮を泣かせたことは分かってんだから!」
ま、全く身に覚えがない…
いや、俺が柊花蓮を泣かせた?確かにそんな噂があるとは聞いていたが…。こいつバカなのか?ほら、見ろよ。柊花蓮も驚いてるぞ?
雄也
「え?知らないんだが?」
凛
「まだ惚けるつもりね?なら、おの時!あなた達二人が授業に遅れてきたとき!花蓮の目が赤く染まってたのはなんでよ!」
雄也
「そんなん俺は知らねーよ。むしろ俺被害者なんだが」
あの時俺は昼に柊花蓮に呼び出されそして、この柊花蓮は来なかった。あいつの行動を知るよしすらない俺にこのボケはさも俺が犯人の様な扱いをしてくる。
凛
「今思えば変だったのよ!あんなに男との交際を拒んできた花蓮がいきなり付き合い出したことが。確か付き合い出した前の日、放課後二人で作業していたよね?」
雄也·花蓮
「「!」」ビク
凛
「ほらね。なにかあったんでしょ。花蓮の弱味でも握ったの?」
雄也
(やべー。なんて答えよ…。いや、お前の大好きな花蓮が粗相した。って言ったら駄目だし。まぁー、手帳のことで弱味も握っているからあながち間違いでもないのか?…柊だってこっち、むちゃくちゃ睨んできてるし…。どーする?てか、あいつもなんか言えよ)
凛
「ほらね。沈黙ってことはそういうことでしょ?」
雄也
(やべー。知らないうちに確定しちゃってるし。こいつ話を聞かないタイプだな)
凛
「それで、弱味を握ったあんたは、あの日花蓮にエッチなことでも無理矢理した!違う?そうなんでしょ!だから花蓮は泣いてたのよ!この人でなし!」
雄也
(やべー。マジで詰んできたぞ。少ないとはいえ少しは客いるんだぞ!関わりたくないのかどうかはしらんけど、警察を呼ばれかねん。ほんとのことは話せない。…鈴乃…。お兄ちゃん言われなき罪で逮捕されちゃうよ…)
花蓮
「いや…あのね?凛。別にそんなことな…」
凛
「大丈夫花蓮!そう言えって言われてるのは分かってるから!凛は花蓮の味方だからね」
雄也
「いや、そのだな…本当になにもしてな…」
凛
「黙って!変態!警察を呼ばれるか素直に話すかどっちかよ!」
雄也
(お前が話を聞かないんだから警察一択なんじゃね?はぁー、まぁー、柊文子がなんとかするか…。でも、誤解とはいえ警察の厄介になったとは…。鈴乃もいじめとかに会わなきゃ…。って…………鈴乃…?)
鈴乃
「黙って聞いていたら…!」
そこには、ドスのきいた低い声で怒りに燃えている…
鈴乃
「お兄ちゃんをバカにするな!」
鬼がいた。
次に続く
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