女嫌いと男嫌いの勘違い青春
21.昼ご飯
真
「しやー!やっと飯だー!もう腹ペコペコだぜー」
午前の授業がおわり昼休みに突入した途端クラスの後ろ角で大声を上げ盛大に机に突っ伏した真。
雄也
「………」ゴト
そのオーバーアクションを横目に無言に立ち上がる雄也。
真
「?どーたのよ?」
雄也
「いや…今日は弁当を持ってきてなくてな。パンが何か買ってくる」
真
「へー。弁当作り忘れるなんてな〜。んじゃついでに俺のジュース買ってきてちょ〜」
雄也
「そのくらい自分でいけよ。面倒くさい」
真
「頼むよ〜。今度一回俺も、パシるからよ〜」
雄也
「ふん、知るか。大体そんな機会は永遠に来な…」
ピッポパンポーン〜
「えー、二年草彅。二学年職員室、熊野のところでまでこい」
……………
真
「呼び出しくらったな…」
雄也
「…なー親友。俺の代わりに…」
真
「あっれ〜?そんな機会はなんだって〜?」ニヤニヤ
雄也
「クッ!なんでもねーよ!」
真
「いってらっしゃーい」
やや大股でクラスを出て出ていった雄也だった。
雄也
「あの熊野〜!俺は便利屋じゃねーぞ」
雄也がこんなにも苛立っているのには理由がちゃんとある。
それは先程の校内放送で担任である熊野鉄男に呼び出された事に関係するものだ。
雄也
「なにが『次の体育の授業で使うバスケットボールを出しといてくれ。あー、あと熱くなりそうだから窓も開けて周ってくれ』だと?」
雄也
「はぁー。世間体を気にするから引き受けちまったけど、どう考えても教師の仕事だよな?職務怠慢!」
腹が減っているためかいつもより攻撃的な雄也。もちろん周りに人気がないのを確認して愚痴をこぼしている。
ーーー購買
雄也
「やっぱり良いのものはほとんど取られたなー」
それもそうだろう。今は昼休みも半ば過ぎ残る時間は極僅か。
雄也
「時間があれば、学食にしたんだけどなー」
ここ柊国立第一高等学園は食堂内で食事をする学食、弁当等を買う購買スペースに別れている。
特徴としては学食は比較的美味しく温かい食事を食べることができる。
が、少々値段がはるものが多く待ち時間がそれなりにあるため時間があるときにしか利用できない。
一方購買は早く買うことができ値段も手頃である。
悪いところをあげると、利用者が多いため人気商品や列が長くなるところだろう。
そう、人気商品は早いうちになくなっているため雄也は困っていた。
雄也
「アンパンにでもするか…」
雄也は二つアンパンを手にして会計を済ませた。
雄也
「焼きそばパンがたまごサンドが食いたかったな」
別にアンパンが嫌いということではない。
ただ育ち盛りの男子高校生ではアンパン二個というのは少し物足りないような虚しさを感じるのだ。
そんな虚しさを感じつつも近くにあるテーブルに腰を落ち着ける。
雄也
「食べるか」
アンパンの袋を一つ空けて粗食する。
雄也
(なんか一人で飯を食べるのも随分と久しぶりに感じるな)
アンパンを粗食しながら考えた。
雄也
(いつもは爺や真と飯食ってたからなー)
雄也は学校では真と、家では賢一(爺)と飯を食べていたので久しぶりに一人で、食べることに少し悲しいと感じた。
ちょうど一つ目を食べ終わった時。
「ねー?ちょっと聞きたいことあるんだけど?いい?」
次に続く
「しやー!やっと飯だー!もう腹ペコペコだぜー」
午前の授業がおわり昼休みに突入した途端クラスの後ろ角で大声を上げ盛大に机に突っ伏した真。
雄也
「………」ゴト
そのオーバーアクションを横目に無言に立ち上がる雄也。
真
「?どーたのよ?」
雄也
「いや…今日は弁当を持ってきてなくてな。パンが何か買ってくる」
真
「へー。弁当作り忘れるなんてな〜。んじゃついでに俺のジュース買ってきてちょ〜」
雄也
「そのくらい自分でいけよ。面倒くさい」
真
「頼むよ〜。今度一回俺も、パシるからよ〜」
雄也
「ふん、知るか。大体そんな機会は永遠に来な…」
ピッポパンポーン〜
「えー、二年草彅。二学年職員室、熊野のところでまでこい」
……………
真
「呼び出しくらったな…」
雄也
「…なー親友。俺の代わりに…」
真
「あっれ〜?そんな機会はなんだって〜?」ニヤニヤ
雄也
「クッ!なんでもねーよ!」
真
「いってらっしゃーい」
やや大股でクラスを出て出ていった雄也だった。
雄也
「あの熊野〜!俺は便利屋じゃねーぞ」
雄也がこんなにも苛立っているのには理由がちゃんとある。
それは先程の校内放送で担任である熊野鉄男に呼び出された事に関係するものだ。
雄也
「なにが『次の体育の授業で使うバスケットボールを出しといてくれ。あー、あと熱くなりそうだから窓も開けて周ってくれ』だと?」
雄也
「はぁー。世間体を気にするから引き受けちまったけど、どう考えても教師の仕事だよな?職務怠慢!」
腹が減っているためかいつもより攻撃的な雄也。もちろん周りに人気がないのを確認して愚痴をこぼしている。
ーーー購買
雄也
「やっぱり良いのものはほとんど取られたなー」
それもそうだろう。今は昼休みも半ば過ぎ残る時間は極僅か。
雄也
「時間があれば、学食にしたんだけどなー」
ここ柊国立第一高等学園は食堂内で食事をする学食、弁当等を買う購買スペースに別れている。
特徴としては学食は比較的美味しく温かい食事を食べることができる。
が、少々値段がはるものが多く待ち時間がそれなりにあるため時間があるときにしか利用できない。
一方購買は早く買うことができ値段も手頃である。
悪いところをあげると、利用者が多いため人気商品や列が長くなるところだろう。
そう、人気商品は早いうちになくなっているため雄也は困っていた。
雄也
「アンパンにでもするか…」
雄也は二つアンパンを手にして会計を済ませた。
雄也
「焼きそばパンがたまごサンドが食いたかったな」
別にアンパンが嫌いということではない。
ただ育ち盛りの男子高校生ではアンパン二個というのは少し物足りないような虚しさを感じるのだ。
そんな虚しさを感じつつも近くにあるテーブルに腰を落ち着ける。
雄也
「食べるか」
アンパンの袋を一つ空けて粗食する。
雄也
(なんか一人で飯を食べるのも随分と久しぶりに感じるな)
アンパンを粗食しながら考えた。
雄也
(いつもは爺や真と飯食ってたからなー)
雄也は学校では真と、家では賢一(爺)と飯を食べていたので久しぶりに一人で、食べることに少し悲しいと感じた。
ちょうど一つ目を食べ終わった時。
「ねー?ちょっと聞きたいことあるんだけど?いい?」
次に続く
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