女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

7.事件の予感?

熊野先生
「では、今日の日程は終わりだ」

今は帰りのHRの時間。雄也と花蓮のクラス長を決めてから数時間経っていた。

雄也と花蓮は終始上の空、といった感じで他のクラスメイトの所属する委員会を決めていた。

二人ともクラス委員が嫌なわけでも、仕事が面倒くさい!といった理由からではない。

そう…それは…







雄也•花蓮
((よりにもよって女(男)とかよ!(とです!))

二人とも異性が嫌いだからだ。これから起こってしまうだろう密室での作業などに絶望を感じているのだ。

熊野先生
「ーーーでは、事故非行に気をつけて帰れ」

熊野先生のHR終了の挨拶とも呼べる言葉を聞き、花蓮は一瞬で意識を入れ替えた。
授業やHRの挨拶はクラス長の仕事だ。

花蓮
「起立!」

花蓮の号令とともにクラスの皆が立ち上がる。

花蓮
(いけないわ。いくら男と仕事しなくてはならなくても、仕事はしっかりしないといけないわ。将来の為、叔母様の為にしっかりしないと)

花蓮
「きおつーー」

熊野先生
「そうだ!!言い忘れていたが、クラス委員の二人はHR終了後に職員室に来てくれ。早速で悪いが仕事がある」

突如花蓮の挨拶を中断し放課後に仕事があるからこい、と先生に言われた二人は………

雄也
「わかりました」
(早速疲れがでてきた…)

花蓮
「はい」
(ついにこの時が…)

二人とも顔には一切出さずに絶望を噛み締めていた。

熊野先生
「うむ。頼んだ」

熊野先生
「では、続けてくれ」

花蓮
(自分で挨拶を切っておいて…)

花蓮
「気おつけ!」

花蓮
「ありがとうございました」

雄也•クラスメイト
「「「ありがとうございました」」」

クラスメイト達

「おい、これからどこいく?」

「えー、でもさー」

「駅前でケーキバイキングあるからいこーよー」

「今日は部活ないから家に帰って寝るわ」

「ヤッパリ、ゲーセンだろ」

「カラオケいくっしょ?」

「私は家に帰って予習しますわ」

「お、俺らと遊ばね?」

「バイトあるからわりーな」

「んじゃ、また明日な」

HRが終わり各自、帰宅する者や遊びに行く者など放課後の教室は今朝とは違い、いい意味で騒がしくなった。ちなみに今朝暴れていた男はクラスには戻ってきていない。

そんな嬉々に満ちている教室の一角では黒い雰囲気をただよせている二人組がいた。


「んにゃー、やっとおわったぜ」

雄也
「はぁー、いいな。早く帰れて」ジー

わざとらしく睨む雄也。


「いやー、クラス委員様はこれからお仕事ですかー。ご苦労であります!」ビシ!

そして、わざとらしく敬礼を返してくる真を見て
「はぁー」一つ大きなため息を漏らした雄也だった。

雄也
「大体、真!お前のせいで…」


「まぁまぁ、言ったろ?これはお前のためにもなるんだから」

雄也
「そうやってお前は…いっつも」

雄也
「やるからにはやるが…」ハァー


「にゃー、そんなことよりここで油売っていていいのかー?」

雄也
「どういうことだ?」


「ん」クイクイ

顎で雄也の向かい、窓側の席の方を指す。顎で指されていた方を見るとこちらを見つめていた柊花蓮がいた。

雄也
「真………いってくる」


「いってこいだぜー。生きて明日会おう!」ブンブン

重い足取りで柊花蓮の元に歩く雄也。それを後ろで派手に手を振り見送る真。



この時、真が最後にいった言葉が後に意味を持って来るとは誰も思わなかった。





二人が閉じ込められるのは数分後の話だ。


               次に続く

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