異世界#8

学園ライフなんてそんな生ぬるいものではなかった。まるで軍隊だ。午前中は座学、午後は実践訓練だった。魔法学園と呼ばれているが教えてくれる魔法は上級までだった。
ちなみにこの世界の魔法の強さは
生活魔法＜初級魔法＜中級魔法＜上級魔法＜超級魔法＜覚醒級魔法＜？？？
である。？？？以上は未だ確認されてないということなので、実質覚醒級魔法が1番強いということになる。それにしても15万エル払って上級魔法までしか教われないのは少し悲しい。魔力が足りなければ上級魔法でさえ使えないので恵まれているのかもしれないが。上級魔法を完璧に使いこなせれば王宮魔術研究所に入れるらしい。そもそも、創造神を使って魔法を作らなかったのかと言われれば、魔法の概念が分からないからなので、この学園で魔法の概念が分かれば自力で覚醒級魔法を作ることも出来るだろう。魔力が10万近くしかない現状では、覚醒級魔法など1発しか打てないというそもそもの問題もあるので覚醒級魔法を作るのは後回しだろう。
最初の１ヶ月で教えてくれたのは基本となる生活魔法だ。魔法には火、水、木、光、闇の五属性があり、それぞれの属性の生活魔法は小さな火を作るファイア、少量の水を出すウォーター、植物の成長を促すプラントの3つだけだ。光と闇については生活魔法は存在しない。一見するとすぐに覚えれそうな生活魔法だが、魔法の概念を理解しないと使えないのでそこそこ苦戦した。この世界で魔法を使うためには自分の体内にある魔力を魔法を唱える言葉の中に込めないと使えない。この"体内の魔力を言葉の中に込める"ということが難しい。しかし、裏を返せばこれが出来るようになればどんな魔法でも創造神を使えば作り出せるということになる。期待で胸が踊っている。言っておくが生活魔法レベルで苦戦してるのは僕だけではない。この世界の人もこの行為には苦戦しまくっている。その影響かは分からないがこの世界で魔法を使えるのはほんのひと握りの人だけだそうだ。この学園に入ったが、生活魔法が出来ず何年も練習してる人もいるくらいだ。早く使えるようになりたい。そう思って毎日全力で練習に取り組んだ。

ぱっと閃いたので更新しました。これまでの10ヶ月はなんのやら。