勇者の定義って何ですか?
第5話 初めての敵
「随分と深いところまで来たな...」
アレスにある唯一の時計台、レタブッド時計台から離れるように歩いてきた俺達は今、森の中を進んでいた。
「街では魔法は堂々と使えませんからね...」
桃色の髪の少女は言う。
「翔太さんはまだ転移魔法しか習得していません。ですので沢山たくさん魔法を覚えてもらわなくてはなりません。これから練習する魔法はかなり危険なものもあるので森で練習するのが1番なんですよ。」
「へぇ...それってもしかして攻撃魔法だったりとか?」
「ご名答です。あと回復魔法と防御魔法も」
「人が居ないとは思いますが、最大限の注意をしてやりましょう」
そっかぁ、ついに俺も魔法使いデビューかぁ。
この〇ばのめ〇みんみたいな爆裂魔法とか使えるようになりたいなあ...
「で、どこで練習するの?やっぱり木に向かって?」
「いえ、この森には魔獣が多く生息しています。奴らは街や村に出てきては人々を襲ったり、農作物を荒らしたりととっても害悪なものたちです。害獣です。彼らで練習しましょう。」
ハンナは嫌そうに話した。
魔獣を嫌っているのか、憎んでいるのかそんな感じの喋り方だった。
「やっぱり魔獣とかいるんだ、この世界」
しかしさっきから森を進んでも聞こえるのは鳥のさえずりと木々が揺れる音、葉が風に流される音だけだ。
「ちなみに魔獣ってどこにいるんだ、さっきから何にも出会わないし、魔獣の声らしい声も聞こえないけど」
「もうちょっと進むとバーバウムという魔獣の巣がある洞窟が見えてくるはずです。あ、ほらそこに」
ハンナが指差した方には山がそびえ立っていてそこに大きな洞窟があった。
「バーバウムは二足歩行でそっちの世界で言えばトカゲみたいな魔獣で縄張りに入った人間や動物を槍などを使って攻撃します。バーバウムは魔法を用いない魔獣なので攻撃魔法をするのにはうってつけです。」
「え、魔獣って魔法を使えるやつもいるの?」
「もちろんですよ!むしろ魔法が使えない魔獣なんて逆に珍しいくらいです。」
そんな話をしていると洞窟の中から「ウギャァ!!」
というような忌々しい声が近づいてきた。
思わず叫ぶ。
「何かが来る…!」
洞窟から1つの影が伸びる。それはこちらを見るなり、一直線で向かってきた。
「ウギャァァァァアアアア!!!」
ハンナはそれを見て、身構えた。
「さて、魔獣退治といきますか。見てて下さいね、翔太さん。」
アレスにある唯一の時計台、レタブッド時計台から離れるように歩いてきた俺達は今、森の中を進んでいた。
「街では魔法は堂々と使えませんからね...」
桃色の髪の少女は言う。
「翔太さんはまだ転移魔法しか習得していません。ですので沢山たくさん魔法を覚えてもらわなくてはなりません。これから練習する魔法はかなり危険なものもあるので森で練習するのが1番なんですよ。」
「へぇ...それってもしかして攻撃魔法だったりとか?」
「ご名答です。あと回復魔法と防御魔法も」
「人が居ないとは思いますが、最大限の注意をしてやりましょう」
そっかぁ、ついに俺も魔法使いデビューかぁ。
この〇ばのめ〇みんみたいな爆裂魔法とか使えるようになりたいなあ...
「で、どこで練習するの?やっぱり木に向かって?」
「いえ、この森には魔獣が多く生息しています。奴らは街や村に出てきては人々を襲ったり、農作物を荒らしたりととっても害悪なものたちです。害獣です。彼らで練習しましょう。」
ハンナは嫌そうに話した。
魔獣を嫌っているのか、憎んでいるのかそんな感じの喋り方だった。
「やっぱり魔獣とかいるんだ、この世界」
しかしさっきから森を進んでも聞こえるのは鳥のさえずりと木々が揺れる音、葉が風に流される音だけだ。
「ちなみに魔獣ってどこにいるんだ、さっきから何にも出会わないし、魔獣の声らしい声も聞こえないけど」
「もうちょっと進むとバーバウムという魔獣の巣がある洞窟が見えてくるはずです。あ、ほらそこに」
ハンナが指差した方には山がそびえ立っていてそこに大きな洞窟があった。
「バーバウムは二足歩行でそっちの世界で言えばトカゲみたいな魔獣で縄張りに入った人間や動物を槍などを使って攻撃します。バーバウムは魔法を用いない魔獣なので攻撃魔法をするのにはうってつけです。」
「え、魔獣って魔法を使えるやつもいるの?」
「もちろんですよ!むしろ魔法が使えない魔獣なんて逆に珍しいくらいです。」
そんな話をしていると洞窟の中から「ウギャァ!!」
というような忌々しい声が近づいてきた。
思わず叫ぶ。
「何かが来る…!」
洞窟から1つの影が伸びる。それはこちらを見るなり、一直線で向かってきた。
「ウギャァァァァアアアア!!!」
ハンナはそれを見て、身構えた。
「さて、魔獣退治といきますか。見てて下さいね、翔太さん。」
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