WW2とは別の世界線の話

ノベルバユーザー186807

始まり

昔のことを思い出す。
あれはまだ子供の時のことだ、私の親父は陸軍兵だった。           
私は親父が兵隊だったことを誇りに思っていた。だが親父は行方不明になったと思っていた、・・・ついさっきまでは。

私は今、ハワイの真珠湾に、九九式艦上爆撃機の機銃席に座って向かっている。

今この機体を操縦しているのは、親父の親友だった男の宮田一空曹だ。

そしてたった今、真実を知らされた、
「お前さんの親父は死んどるよ、アメリカの奴らに殺された」

私はこの上官は何を言ってるんだと初めは思った。

しかしよく考えてみたら、親父が行方不明になってからもう10年は立っている。
かつて親父の上官だった男に問い合わせてみても、
よく分からないの一点張りでおかしいとは思っていた。

そして宮田一空曹が伝言を預かっているといった、
親父が戦闘に行く前に言い残していったらしい。
宮田一空曹いわく
『多分あいつは俺が死んだと知ったら復讐のために生きるだろう、だが復讐は何も生まないことを覚えておけ』
「そう、お前の親父は言っていたよ」
そこからはあまり覚えてはいない。
気がついたら「空母赤城」の甲板の上に立っていた
宮田一空曹は赤城にたどり着いたあと、亡くなったらしい。



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