ちょっと怒っただけなんですが、、、殺気だけで異世界蹂躙

海先いろは

第13話 追憶、そして目覚め


とある小学校の教室で複数の子供達が一人の少年を囲んでいた。


「さっさと帰れよ化け物!俺の母ちゃんもお前のこと化け物って言ってたぜ」

「お前みたいなのがいるからみんな怖がってんだよ!」

「そうだ!そうだ!みんな裏ではお前のこと化け物って呼んでるぞ!」

悪口は次第に合唱に変わっていく。


「「「帰れ!!帰れ!!帰れ!!、、、、」」」


少年はいろいろなことを言われ、怒りが込み上げてくる。


「黙れ!!!」


膨れ上がる怒りを抑えずに撒き散らした。



「俺は………化け物なんかじゃない!!」


少年の殺気をモロに受けた子供達は小便を漏らして腰を抜かす。


「ひっ!!た、、たすけて!」

「怖いよ〜!!」

「みんな、逃げろー!」


子供達は全員、教室から逃げ出し一人残された少年は悲しそうに呟いた。

「また……やっちまった……。
俺はやっぱり化け物なのかな?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ーーーんんっ。」

ハヤトは古代竜と戦った森の中朝日に照らされて目を覚ました。


「あぁ、懐かしい思い出だ……あの頃ぐらいから俺は平常心でいることを心がけてきたんだよな」

昔のことを思い出しながら体を起こした。



「さてっと、痛みもかなり引いたし魔王国に帰るか」


ハヤトは行きと同様にクラウチングの姿勢をとり魔王国に向けて走り出した。


数時間走り続けていると、昨日からなにも食べていないことに気づき平原で止まった。


「一回休憩するか、イノシシ肉はこの前食ったからもういいな」

アイテムボックスに入っているものを見ていくが肉は高くて買わなかったので、野菜と大量の魔物の死体しかなかった。


「ドラゴンって食べれるのかな?」

火をつける道具や木もなく、しかもあまりの空腹感に襲われたため、古代竜の一部の肉を生のまま噛り付いた。



「おぉっ!!うまい!新鮮だから生でも全然いけるな。思ってたよりサッパリしてて油がしつこくない」


後でお腹を壊さなければいいんだけどな。


約10キロもの古代竜の肉と魔王国で買ってきた野菜を平らげたハヤトは急いで出発する準備を始める。


「早く帰らないとな。こんなトイレも無いところでお腹が痛くなったら……」


これ以上は言いたくなかった。


「よーい、ドン!!」


んっ?なんか来る時よりスピードが上がっているな。

「ドラゴンを倒したからまたレベルが上がったのか?」

ステータス!

 レベルだけ知りたかったので「レベルだけでいい」と心の中で念じた。





宮城ハヤト


職業チンピラ


レベル1121


新しく追加された称号

ドラゴンスレイヤー new

魔物喰い new




「新しい称号も表示されるのか。

レベルが上がってるのと、称号が2つ増えているな」





ドラゴンスレイヤー

ドラゴンを単独で討伐したものに送られる称号。

複数人で討伐した場合はこの称号は獲得できない。



「へー、なかなかかっこいい称号じゃないか。いままで貰ってきた称号はろくなやつがなかったからな」





魔物喰い

毒があるかも分からない魔物を食べた勇者に与えられる称号。
この称号を持っていると少しだけお腹を壊しにくくなる。



「物騒な名前の称号だが効果はいいな。いまの俺に一番大切だ」


ステータスを見終わって再び走っているとお腹に違和感を感じた。

「まずい。お腹が痛くなってきた!」


魔王国でトイレをするため、苦悶の表情をしながらより一層スピードをあげる。




「称号まったく役に立ってねぇ!!
ヤバい!ヤバい!高校生にもなって漏れちまう!!」 




果たしてハヤトはトイレまで間に合うのか!?

それともうんこを漏らしながら魔王国の中に入ることになるのか!?

























 












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コメント

  • 小説書いてみたいけど内容が浮かばない人

    うんこ漏らしちまえwww

    0
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