終わりの始まりの物語

友利律

エピローグ

周りは皆小さい頃から、やりたい事や夢を見つけ、それに夢中になり幸せを感じ、生きている。



それに比べ僕は、やりたい事や夢がなく、幸せなんて感じた事がない。



僕が生きててなんの意味なんてあるんだろうか?



そんな事を考え、僕、長崎雄二(ながさきゆうじ)は、2年前に高校生の女の子が、ここで亡くなったらしいという橋の上で自殺をしようとしていた。



この先、生きてても意味がないな、もう覚悟は決まった死のう。



???「はやまるんじゃないわよ!!!」



そこには誰もいるはずのないのに、そんな声が聞こえた。



僕はビックリし、死ぬ覚悟が決まり踏みだそうとしていた1歩を引っ込めた。



雄二「誰かいるのか?」



............




しかし返事はない。





まだ死ぬ事を怖がっている自分がいる、だから幻聴が聞こえたのだろう。




でも、ここで死ね事を怖がって、死ねのかったとしても、僕には生きる意味なんてないから生きている方が絶対に辛い。




よしもう覚悟は決まった。




よし、死のう





もう僕を止める感情もなにもない




これで楽になれる



そう思い一歩を踏み出した




バンッ




???「だから早まるなって!!!」




誰かに体を突き飛ばされると同時にそんな声が聞こえ、僕は橋の上で尻もちをついた。




???「はぁ、まったく生きる意味なんてないんだとか                
              いって早まるじゃないわよ」





声がする方を見てみると女子がたっていた。




     
            
これが生きる意味なんてないなら死んだほうかまいいと思っている僕と、2年前にこの橋で亡くなった幽霊こと河合美咲の出会いだった。

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