創造神は創った世界で美少女達に囲まれました

水縹 (みはなだ)

12話 後の2人も大丈夫だよね?

作者からのご報告。

度々申し訳ありませんが、濱野さんの喋り方をもう一度変えようと思います。
理由としましては作者自身も彼女の男っぽい喋り方がしっくりこなくなってしまったからです。これから、女性って感じの話し方に戻します。
ご迷惑をおかけしますが今後ともこの作品をよろしくお願いします。

硬かったかな?




なんだろう。
すぐ終わると思っていたのに、終わってみれば主に精神的に辛い。
あとの2人は俺との接点はほとんどないし、大丈夫かな、これ。
ここまで聞いて辞めるのも気持ち悪いし、一応最後まで聞くか。
前の2人から考えるとろくなのでなさそうだけど。

まぁ、まだ接点がある方からいくか。

「久しぶりだね、濱野さん。1年半ぶりぐらい?」

「ええ、1年の文化祭以来だからそれぐらいになるわね」

「その間、映画にドラマに引っ張りだこだったよね」

「楽しかったわ。その後、ここに飛ばされてしまったわけだけど‥‥」

それについては本当に申し訳ない。

「それで、濱野さんの理由は?」


『‥‥‥大丈夫‥‥‥明梨あかり

『ぶっちゃけ厳しいわ。でも、特徴を生かして頑張ってみるつもり。死んでもなんとかなりそうだし』


「知ってる?ジュリエットはロミオと一緒じゃないといけないってことを」

濱野さんが結構な真顔でこの言葉を飛ばしてきた。
うん、まぁ。わかってたよ。多分、これが来るだろって。
だってつながり、これぐらいしかないし。

濱野さんが大きく1つ深呼吸をする。

「ああ、ロミオ様! なぜあなたは、ロミオ様でいらっしゃいますの? お父様と縁を切り、家名をお捨てになって! もしもそれがお嫌なら、せめてわたしを愛すると、お誓いになって下さい。そうすれば、わたしもこの場限りでキャピュレットの名を捨ててみせます」

濱野さんが流石、人気女優と言える演技力でジュリエットのセリフを演じ始めた。
やっぱり、引き込まれてしまう。

って、見入っている場合じゃない!
これ、絶対俺に飛んでくるぞ!

〈演技〉

「黙って、 もっと聞いていようか、それとも声を掛けたものか?」

「わたしにとって敵なのは、あなたの名前だけ。たとえモンタギュー家の人でいらっしゃらなくても、あなたはあなたのまま。ロミオ様という名前でなくても、あの神のごときお姿はそのままでいらっしゃるに決まっています。ロミオ様、そのお名前をお捨てになって、そして、その名前の代わりに、このわたしのすべてをお受け取りになって」

「お言葉通りに頂戴いたしましょう。ただ一言、僕を恋人と呼んでください。そうすれば、新しく生まれ変わったも同然。今日からはもう、ロミオではなくなるでしょう」

ふぅ、なんとか覚えていた。
〈演技〉も間に合ったし、大丈夫。
濱野さんを失望させる結果にはしてないはず。

「覚えていてくれたのね」

「まぁ、俺が唯一、学校生活で輝いていた時ですし」

それに、このシーンはラストシーン並みに練習したところだしな。

「それで濱野さん、さっきの理由で押し通すつもり?さっきの理由だと愛衣と同じだけど」

「それは、どういうことですか、眷族」

「言葉通りの意味だけど?」

というか、俳優をやっていた濱野さんが現実と物語をごっちゃにすることはないと思うんだけど。

少し経つと、濱野さんがふっと表示を崩した。

「まぁ、無理ね。接点がこれぐらいしかありませんでしたから、言ってはみましたが、やっぱり厳しいわね。俳優ですけど、笑いそうになったわ」

「俺も濱野さんは愛衣とは違うって思ってたよ」

よかった。中2病か2人はマジで収拾がつかない気がしていたから。

「本当のことを言いますと、他の3人がついていきたいと言いましたから、私も一緒についてきただけね。よく知っていたから、問題なかったし」

「まぁ、そんな感じだとは思っていたよ」


『お疲れ、急にロミジュリ始めた時はどうなるかと思ったよ』

『‥‥‥‥びっくりした‥‥‥』

『結局は彼とのそれらしい接点は無くなってしまいましたから、1からの勝負ね』

『ロミジュリのくだりで絶対に1からではないと思いますけど』

『ありがとう。そう言ってもらえるとジュリエットも報われたと思うわ。それで、最後だけど、大丈夫?』

『‥‥‥頑張る‥‥‥でも‥‥プレッシャー‥‥』

『応援しています』





終わりか。
でも、最後が1番長くなりそうなんだよな。

「えーと、ごめんなさい。名前を確認してもいいかな?」

美少女四天王の3人が揃っているから、ほぼ確定だと思うんだけど、人違いだったら嫌だしね。

「‥‥‥‥もり‥‥‥‥真純ますみ‥‥‥‥絵の天才‥‥‥‥一応‥‥四天王‥‥‥」

なんか、独特の雰囲気がある子だな。喋り方にも独特の間があるし。

確かに可愛いから、四天王に選ばれるのは納得なんだけど。
絵の天才って言われていたから、彼女の説明で信じられるんだけど。

あと、絵の天才は認めているんだ。

「えーと、はじめましてだよね」

「‥‥‥違う!‥‥‥」

若干だったけど、彼女のトーンが上がる。

「違うって?」

「‥‥初めて‥‥‥‥違う‥‥‥もう‥‥‥‥会ってる‥‥」

ヤバ。
今、とてつもなく失礼なことをしてしまった。
会ったことある人にはじめましてなんか言っちゃった。
でも、どこで?

「‥‥‥パンの人‥‥‥」

「えっ??」

「‥‥‥‥パンの人‥‥‥」

いや、同じ言葉をもう一回言われてもわからないんだけど。
何?パンの人って

「ごめん、少し詳しく」

「‥‥‥パン‥‥‥投げてくれる人‥‥‥」

「パン、投げる‥‥あっ!!ということは俺がいつもパン渡していた人?」

「‥‥‥そう‥‥‥」

「いつも、次の日にお金を引き出しに入れてくれた人?」

「‥‥‥うん‥‥‥」

彼女が軽く首を縦に降る。

危なかった。他の学校のやつらにばれていたら、殺されていてもおかしくなかった。
 
そろそろ、本題に入ろう。

「で、どうして?」

「‥‥‥パンの人‥‥‥」

「えっ」

「‥‥‥パンの人‥‥‥だから‥‥‥」 

おっと、またこれは難解なのがきたぞ。

「詳しくお願いします」

「‥‥‥あなた‥‥‥消える‥‥‥昼‥‥‥パン‥‥‥もらえない‥‥‥私‥‥お腹‥‥‥減る‥‥‥」

んん?

「あのさ、別にお城にいれば、昼食は俺から貰わなくてももらえるんだよ」

「‥‥‥私‥‥‥昼‥‥‥パン‥‥‥」

「だったら、パンにしてもらえばいいじゃん。あと、俺と来ても、昼が毎日パンになるわけじゃないからな」

「‥‥‥パンが無ければケーキを食べればいいじゃない?‥‥‥‥」

「なんで、その名言を出してきたか、わからないんだけど。あと、パンじゃないからと言ってケーキになるわけじゃないからな」

大丈夫か、この子。
パンで怪しい人たちにホイホイついて行ってしまいそうな危なさがあるんだけど。

「‥‥‥まぁ‥‥‥嘘‥‥」

「えっ」

今までの議論を破壊するようなこと急に言われたんだけど。

「‥‥‥私のスキル‥‥‥外に出た方が‥‥強い‥‥。‥‥冒険‥‥‥男手‥‥‥必要‥‥。‥‥籾谷‥‥‥安心‥‥‥」

「ああ、なるほど」

なんだろう。
さっきのガチガチの論理がおかしい奴の後にきくと妙に納得できる。

「だったら、なんでパンの理由を言ったの?」

「‥‥‥籾谷と‥‥‥話したかった‥‥‥‥」

「はい?」

「‥‥‥他の3人‥‥‥いくらか‥‥話してる‥‥。‥‥私‥‥‥一瞬‥‥‥だった‥‥」

「つまり、俺と少し話したかったってこと?」

「‥‥‥そう‥‥‥」

確かに他の3人のことはある程度知っているけど、森さんについて知らないのは事実だな。
今後、一緒に動くことになるんだし、知っておいたほうがいいな。

「今度、時間があったら、話をしようか」

「‥‥‥籾谷‥‥‥ありがとう!‥‥‥」

「別にお礼を言われることじゃないと思うんだけど」

「‥‥‥パンも‥‥‥2年間‥‥‥ありがとう‥‥。‥‥助かった‥‥‥」

「お、おう。それなら良かった」

なんか、恥ずかしいな。
普通に嬉しかったけど。


『‥‥‥大勝利‥‥‥V‥‥‥』

『うまくやったね、真純』

『あそこでこう持っていくなんて、流石です』

『これで、真純が一歩リードって感じですね』

『‥‥‥やっと‥‥‥追いついた‥‥‥勝負‥‥‥ここから‥‥‥』

『うん、和弥がどんな判断をするか、わからないけど頑張って乗り切ろう』


全員の理由を聞いて、俺の返答は決まった。





あとがき

作者の愚痴

変えたはいいけど、濱野の加減がむずい

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