創造神は創った世界で美少女達に囲まれました

水縹 (みはなだ)

10話 これは夢ですか?現実ですか?

今後『』が出たら、テレパシーでの中での会話だと思ってください。よろしくお願いします。





「あの、いつまでこのまま待たなくてはいけないんですか?」

「ゴメンね。まだ、私の仲間が到着してないから。」

咲に拘束されてから、約15分が経過している。
その間ずっと、咲に手首を掴まれたまま、2人揃って咲がぶつかった木に寄りかかって座っている。
腕を掴まれるという行為は理由がどうであれ恥ずかしい。しかも咲とならなおさらだ。
だって、咲は可愛いからな。

というか、仲間って誰だろう。
まぁ、十中八九、生徒会の人たちだと思うけど。
多分、生徒会主体で脱走する奴がいないか見張っているのだろう。

「あっ、来た来た!!」

どうやら仲間が来たらしく、咲が立ち上がって手を振る。
まぁ、急に立ち上がったせいで咲に掴まれていた俺の腕が一瞬、ウグッてなって少し痛いのはご愛嬌かな?
それでも離さないんだから、執念を感じる。

そして、咲が手を振った先にいたのは生徒会の人たちではなく、四天王の人たちだった。いや、だと思う。1人はわからない。
でも、可愛いから四天王だと思う。






「ふふ、我が眷属、久しぶりですね。」

「おお、久しぶり、愛衣。なんか家より雰囲気違うな。なんかよりヴァンパイアになりきっているというか。」

家だともっと、ヴァンパイアと妹が混ざったような、まだ少し妹成分が感じられるような話し方のはずだったんだけど。
スキルの影響かな?
それだったらとっとと排除したい。

「何を言っているんですか、眷属?家でも我と眷属はこんな感じでしたでしょう。」

「いや、家ではもっと砕けていたような。」



『愛衣、家ではもっと砕けているんだ。学校だと私たちといる以外、最近ずっとあんな感じなのに。』

『へー、そうだったんですね。流石ですね。』

『愛衣‥‥‥‥‥‥あざとい?』

『うるさいです。いいじゃないですか。少しぐらい砕けていても、お兄ちゃんの前なんですし。』

『お兄ちゃんだって。』

『うるさいです、咲さん。』



「おーい、大丈夫か。ボーとしているけど。」

話していたら突然、愛衣の意識が何処か違う方向に向かっていた気がするんだけど。

「あっ、はい。大丈夫ですよ、眷属。」

あっ、戻った。

「そうそう、その感じだよ、いつもの愛衣は。俺はその感じの方が好きだな。」

「そうですよね。眷属の言う通りですね。先程までの私は何かおかしかったです。」

「戻ったなら良かったよ。」


『優柔不断。』
『優柔不断ですね。』
『‥‥愛衣‥‥‥‥優柔不断?』

『うるさいです!!』


「まぁ、兄弟談義はそれくらいで。で、和也、城から抜け出して、どうしようと思ったの?」

あっ、そっか。俺、捕まっているのか。
愛衣と話すのは家でしかないから、すっかり家に帰って来ている気分になってた。
それで、生徒会ではないけど、この4人で取り締まっていて、今から俺は事情聴取を受けると。
で、初めは動機ね。

なんで、この4人で取り締まっているのかは疑問なんだけど。
男子を取り締まるのは楽だと思うけど。多分、この4人に囲まれたらすぐに自白するでしょ。
まぁ、俺も面倒だし、本当の事を言うけど。

「いや、ただ城にいても、いじめられるだけだし、俺がいない方が俺自身も幸せだし、他の人たちも俺がいない方が幸せだろ。だから、とっとと城から出て、冒険者にでもなって
、旅でもしようかなと思ってたんだけどな。でも、結局、咲に捕まったからな。」

前半、自分で言ってて悲しくなった。

まぁ、これで城に強制送還されても、また脱走するけど。
今度はもっとスキルでカモフラージュかけて。

「オッケー、和弥がしたいことはわかった。で、その旅に私たち4人も一緒に行かせてくれない?」

「ああ、別に構わなって、はぁ??」

いや、今なんか、この世ではありえない単語が聞こえてきた気がしたんだけど。
あれだな。風の音で大事な部分が俺の脳内で改ざんされたんだな。

「すまん、咲。もう一回、言ってくれ。」

「だから、私たちも一緒に行っていい?」

同じ意味に聞こえる。
ということはあれだ。夢だ。

思い切り自分の頬をつねる。
痛い。
さっき腕の痛みがあった時点で夢じゃないじゃん。
でも、まぁ、まだ、夢の可能性も。


〈全知全能〉、俺は起きている?

A.起きています。

質問すると答えを教えてくれるスキルも俺のことを起きているという。

ここからはじき出される答えは1つ、これは現実だ。
本来ではありえないはずの方向に進んでいる現実だ。

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