創造神は創った世界で美少女達に囲まれました

水縹 (みはなだ)

02話 小学生時代、最高!!

生まれてから12年の時が経ち、今、この世界での俺は小学校6年生になっていた。普通ならば10年という月日は長く感じるかもしれないが、俺にとってはあっという間だった。

「委員長、ここ教えて?」

先生から質問係に任命された俺を呼び声がする。
とっくに問題演習を終えた、俺は席を立つと呼んだ女の子が指を指している問題をみる。

「これは分数の割り算だからこっちの分母と分子を逆にしないといけないんだ。」

「わかった。やってみるね。」

「委員長さん〜。この答えが何度やっても合わないの?」

今度は前の席の女の子から声が上がる。

「えーと、ここの計算が違うかな。もう一回解き直してみて。」

「えーと、あっ、答えが変わった。このまま解いてみる。ありがとう、委員長さん。」

「どういたしまして。」

「ごめんね。でも、和弥かずやくんは優秀だから、手伝ってほしくて。私も全員の質問に答えるのは精一杯で。」

男の子の質問に答えていた先生が申し訳なさそうにいう。新任ということもあり、まだ先生の仕事には慣れてはいないようだ。

俺の場合は優秀というか、この歳になって、小6の問題が解けない方が問題だ。

「気にしないでください。僕も教えるの楽しいですし。」

「和弥!教えて。」

奥から毎度聞いている元気な声で響く。

「どこがわからないの、さき?」

「ここと、ここと、ここと、ここと、ここ。」

咲が次々と問題のところを指差す。

「ほぼ全部じゃない?」

「そ、そうかも。」

咲がしょんぼり肩を落とす。

永井ながい さき
俺の幼稚園の頃からの仲で、家も隣同士という完全なる幼馴染だ。
運動神経抜群でショートカットが目印の小学校の中でも五本の指に入る美少女だ。
陸上部に所属していて、この夏には県大会までいった実力である。
唯一の欠点は勉強、特に算数が致命的に苦手なこと。小6になる頃まで7かける6を43と答えていたほどである。

「咲、7かける6は?」

「42。もう、間違えないよ!」

「わかった。1つずつ教えていくからよく聞いて。まず、これはこれをこうして……………」







「さようなら。」

先生の帰りのあいさつが終わるとすぐに元気のいい男の子達はダッシュで教室から消えていく。早く帰って遊びたいんだろう。

「委員長さん、さようなら。」
「委員長、またな。」

「うん、またね。」

仲の良い女の子とお別れの挨拶を交わす。

「和弥、一緒に帰ろう。」

「いいけど、愛衣あいを待つよ。」

「愛衣、飼育当番だったっけ。」

「うん。」

「いいよ。全然。」

さも当然という風に隣同士並んで歩いて、愛衣がいる飼育小屋に向かった。






「すみません。遅くなってしまって。」

水色のランドセルを背負って、愛衣が走ってくる。

籾谷もみや 愛衣あい
俺の妹。
妹だが義理の妹とかではなく、しっかりと血の繋がっているかは微妙だが、同じ腹から生まれた妹である。
俺が四月に生まれて、愛衣が三月に生まれたので同じ学年だ。
可愛いと俺は思っている。
同い年なのに俺のことを兄さんと呼んでくれる。

ちなみに俺の名前は籾谷もみや 和弥かずや
籾谷という名前はマイナーな名字だと思う。
和弥は俺の前の名前が和也だからではなく、本当に両親がつけてくれた名前だ。偶然とは恐ろしいものだ。

「待ってないから、帰ろうか。」

俺と咲と愛衣は俺を先頭にして、帰り道を歩いた。






「愛衣、今日の社会の歴史のテストどうだった?」

「満点だったよ!咲は?」

「私は65点、でも、65も取れたんだよ。」

「咲、頑張ったね。兄さんは?」

「100点。」

「流石、和弥だね。」
「本当にすごいですね、兄さん。」

「それほどじゃないよ。」

何度も言うが、俺はとれて当たり前なのだ。

「私、兄さんに教えてもらったおかげで歴史満点ですよ!」

「私も、和弥に教えてもらったおかげで算数のテストの点数、上がってきた!それに、今日もクラスのみんなにたくさん質問されてたし。和弥って凄いね。」

「本当に凄すぎですよ。」

「あ、ありがとう。」

女子に素直に賞賛されることは何度あっても恥ずかしくなってしまう。

「和弥と結婚できた人、幸せだろうな。」

「兄さん、優しいし、頭いいし、運動もできるし、リーダーシップあるし、真面目だしね。」

こんなにも褒められるようなこと、昔の俺では全くなかった。

これはできるかな?恋?
一応、クラスの中心にいて、仲の良い友達もたくさんできて、可愛い幼馴染と妹がいる。
俺はこの世界でも恋愛できるだろうか。
力に頼らなくて、内面で好きになってくれる人はいるのだろうか?
いて欲しいな……………。












それから約5年の歳月が経った。

高校2年の2月。
そろそろ大学受験を視野に入れ始める頃。

俺の立ち位置は昔の俺の高校時代のボッチからいじめられっ子にパワーアップしていた。

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