創造神は創った世界で美少女達に囲まれました

水縹 (みはなだ)

01話 休暇は自分が作った世界で過ごそう

「ついに俺もこの地位になって1000年目か。」

王様の座るような椅子に座って、映し出されるいくつかの世界を見ながら、ボソっと和也は呟いた。

「お疲れ様です。創造神様。」

いかにもエリートそうな神様が入ってくる。

「よ、ウィリアムか。」

「はい、創造神様、1000年のお勤めご苦労様です。」

何を隠そう、俺は今や創造神である。
創造神はこの神の世界の中で1番上のくらいである。何人かの創造神がいるが俺はそのうちの1人なのだ。
神の世界に連れてこられてから約200年目に苦労してこの地位についた。
創造神の主な仕事は管理している世界の監視、及び何かあった時の介入だ。
代表的な例でいうと、とある世界がピンチだから、違う世界から人を連れてきて、女神にチート能力を預けるようにいい、その世界を変えてもらうようにするとかだ。
つまり、俺がされたようなやつを指示したりする役割だ。
別に俺が出ていってもいいんだが、やっぱり女の子に送ってもらいたいだろ。
そして、今日は俺がこの創造神の地位についてちょうど1000年目の記念の日なのだ。

「あと、ウィリアム、創造神様はやめてくれ。」

「はい、和也。」

このウィリアムの地位は創造神補佐。いわゆる創造神を助ける役割である。
そのせいもあって公の場や社交辞令などでは敬語を使うが、そのほかではフラットに話している。
ウィリアムとは何かと気があうし、ラノベの主人公かと思うくらい優しく、人間として最高の男だ。
神の世界に来る前は王子様だったようだ。ただ、みんなの前に立って颯爽と戦場に向かう王子だ。
かなり強かったらしく、そのため、神の世界に死んでからお呼ばれがかかったらしい。
創造神の自分が言うのもなんだが、なぜ創造神になれないのかわからないほどの素晴らしい男だ。

「で、和也はどうするのですか?100年間ぐらい。」

創造神は1000年その地位を全うすると100年間の休息期間になる。
その間は創造神補佐が創造神の代わりを務めることになる。俺の場合はウィリアムだ。
多くの創造神は温泉に行ったり、恋愛神が多くいる場所に行ったりとかなり気ままに過ごしている。

「俺は実は前から決めていたんだ。」

「何をするのかい。」

「まずは、世界を創造神の権限で2個作ろうと思う。片方は俺がもともと住んでいた魔法も何もない世界、そして、もう片方は俺が飛ばされた異世界のような世界だ。」

「大丈夫なのですか?」

「大丈夫だ。もうほかの創造神に許可はとってある。」

「はあ、それならいいですけど。」

「それから、俺が魔法も何もない方の世界に転生する。もちろん、赤ん坊からな。ただ、ほとんどは継ぐ。そして、その世界で過ごす。」

「はあ、何となくわかりましたけど、なんのために?」

「決まっているだろう。

恋愛がしたいからだ!!



「は?」

「妻がいたお前にはわからないだろうけどな、俺は神になる前も、そして神の世界に来てからも1人も彼女を作ってないんだ。よって恋愛をしたいんだ。彼女が欲しいんだ。」

「それで、転生して彼女を作ろうと。」

「ああ、そうだ。それに、妻は連れてこれるんだろ。お前だっているし。いつも、何人かの創造神のとなりに妻がいるのは知っている。それに他の神様に聞いたらOKだろうだ。」

「そうなんですか?でも、なぜ2つの世界を用意するのですか。」

「わかってないな。魔法も何にもない世界じゃ作れないかもしれないからだ。だから、もし作れなかった場合は、高校2年生くらいで学年転移を行なってファンタジー世界で今度は彼女が作れるようにめざす。」

「えーと、設定でモテモテには。」

「もちろん、しない。本当に自分のことをいいと思ってくれる女の子が欲しいからな。」

「はあ、わかりました。その世界は?」

「もちろん、今から作る。」

俺が手をかざすと丸い球体のようなものが出てくる。
さあ、世界を作ろう。








「やっと、完成した。」

「お疲れ様、和也。気にいる世界が作れましたか?」

「ああ、もちろんだよ。」

普通の世界は自分が元いた世界のように作ればいいのだが、いかんせん俺がこの神の世界に来てから1200年経過している。もちろん、俺が住んでいた世界も成長しているので、俺が住んでいた当時の世界を作るのが辛かった。
ファンタジー世界もファンタジー世界で、エルフ、獣人、妖精族などいろいろな種族を作ったり、良い国、悪い国などを作ったり、氷山、火山、毒の沼、砂漠などの地形に加え、魔物もドラゴンからサイクロプスまでありとあらゆる魔物を詰め込んだ。次々と思いつき、それを全て実現させたので本来の完成より延びてしまった。

でも、最高の世界が作れたと思う。
先程、世界を動かし始めて、順調に動き出している。

「では、行くのですね。」

「ああ、後は任せた。まぁ、ウィリアムなら失敗はないと思うけどな。」

「もちろんです。心配はかけさせません。楽しんできてください。」

俺とウィリアムはガッチリと握手する。

「頼んだぞ。」

「元気で過ごしてきてください。」


『コール。我を第265世界に転生。記憶や力などその他諸々のものは受け継ぐものとする。また、第266世界への転移については設定したもの通りにする。以上。』

それだけ言うと、俺の体が光に包まれる。
楽しい休暇の始まりだ。

「創造神は創った世界で美少女達に囲まれました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「コメディー」の人気作品

コメント

コメントを書く