ひねくれマイロード
十
「コウメイ様。その女、どういたしますか?」
ネートが問い掛ける。すぐさまオキタが返す。
「コウメイ様は、その女を腹心にされる御つもりだ。」
「そういう事だ、ネート。それと、お前への褒美はまた今度な。まだ考えてる途中。あ、後マオ達に伝言を頼む。内容は…」
ネートを先に帰らせて、クノイチに質問をする。ここからは調教。
「名前、まだ聞いてなかったな。」
「ツバキ。出身は知らない。ただ、幼少の頃より忍者に育てられ、その忍者を殺して、資格と称号を受け継いでいる。年は二十一。」
聞いてなかった事もスラスラと話してくれる。が、
「貴様に使える気は更々無い。」
目に浮かぶは紅の旗のように揺らめく炎。
「言っておくが、音を上げるのはお前だぜ?」
顔に出ている嗜虐心の表情は、あたかも獲物を前にした獣。
「さて、始めようか。」
「も、もうやめてくれぇ!」
脳に、神経に襲い掛かる快感に体は反応してしまう。羞恥と興奮により、瞳の赤はあっと言う間に頬に広がっていた。
荒い呼吸、甘い吐息の合間に上ずった声が。
快感の出処はコウメイの拷問によるもの。
『掌握』と『探索術』により、的確にツバキの弱い所を弄りまわす。
「んんぁあぁ!」
何度めかの絶頂。頭がぼーっとしてくる事に、快感による服従感と脱力感に、危機感を覚える。
また頭の中が白く染まる。後ろに束ねられている長い黒髪が揺れる。
両手足は縛られていて、動けない。
「そろそろ、ギブアップか?」
コウメイは問う。
ここで終わってしまうのは少し物足りないが、数十分ほど遊んだので、まあいいか、と、思った矢先だった。
「━だ。」
「ん?」
「まだ、まだやれる…」
「聞こえないなぁ?」
「まだ!やれると!言っているんだぁ!」
「そうか、じゃあ、もっと激しくしなきゃなぁ」
「…!」
戸惑った表情を見せるツバキ。流石にこれ以上は可哀想か、とコウメイは思ってしまう。
コウメイはドが付くSではあるが、しかし人の本当に嫌がる事や、尊厳を踏みにじる事は滅多にしない。
(拷問などは、必要ならやる。)
なので。
「…流石に俺も鬼じゃない。別に無理矢理仲間にした所で、忠誠や親近感が無いなら、裏切られるだけだしな。嫌ならやめるよ。そして開放してやるさ。」
「え…」
「というか、拷問は俺の趣味でやってるだけで、別に必要な訳でもないし。」
「…」
「だから、ゴメンな、嫌な思いさせてしまった。今開放してやるさ。」
「…る。」
「え?何て?」
「…てやる」
「だから、もっとはっきり言え」
「お前の部下になる!なってやる、いや成りますから!だ、だから…そ、その…」
「…」
「も、もっと、虐めて?」
その上目遣い、そして反抗からの服従というギャップに、コウメイの理性は吹っ飛びかける。
「…!」
「ぁ…」
自分が言ったことを、恥ずかしがるその仕草に、理性のダムは崩壊仕掛けたところで。
「コウメイ様。」
オキタが話し掛ける。
ネートが問い掛ける。すぐさまオキタが返す。
「コウメイ様は、その女を腹心にされる御つもりだ。」
「そういう事だ、ネート。それと、お前への褒美はまた今度な。まだ考えてる途中。あ、後マオ達に伝言を頼む。内容は…」
ネートを先に帰らせて、クノイチに質問をする。ここからは調教。
「名前、まだ聞いてなかったな。」
「ツバキ。出身は知らない。ただ、幼少の頃より忍者に育てられ、その忍者を殺して、資格と称号を受け継いでいる。年は二十一。」
聞いてなかった事もスラスラと話してくれる。が、
「貴様に使える気は更々無い。」
目に浮かぶは紅の旗のように揺らめく炎。
「言っておくが、音を上げるのはお前だぜ?」
顔に出ている嗜虐心の表情は、あたかも獲物を前にした獣。
「さて、始めようか。」
「も、もうやめてくれぇ!」
脳に、神経に襲い掛かる快感に体は反応してしまう。羞恥と興奮により、瞳の赤はあっと言う間に頬に広がっていた。
荒い呼吸、甘い吐息の合間に上ずった声が。
快感の出処はコウメイの拷問によるもの。
『掌握』と『探索術』により、的確にツバキの弱い所を弄りまわす。
「んんぁあぁ!」
何度めかの絶頂。頭がぼーっとしてくる事に、快感による服従感と脱力感に、危機感を覚える。
また頭の中が白く染まる。後ろに束ねられている長い黒髪が揺れる。
両手足は縛られていて、動けない。
「そろそろ、ギブアップか?」
コウメイは問う。
ここで終わってしまうのは少し物足りないが、数十分ほど遊んだので、まあいいか、と、思った矢先だった。
「━だ。」
「ん?」
「まだ、まだやれる…」
「聞こえないなぁ?」
「まだ!やれると!言っているんだぁ!」
「そうか、じゃあ、もっと激しくしなきゃなぁ」
「…!」
戸惑った表情を見せるツバキ。流石にこれ以上は可哀想か、とコウメイは思ってしまう。
コウメイはドが付くSではあるが、しかし人の本当に嫌がる事や、尊厳を踏みにじる事は滅多にしない。
(拷問などは、必要ならやる。)
なので。
「…流石に俺も鬼じゃない。別に無理矢理仲間にした所で、忠誠や親近感が無いなら、裏切られるだけだしな。嫌ならやめるよ。そして開放してやるさ。」
「え…」
「というか、拷問は俺の趣味でやってるだけで、別に必要な訳でもないし。」
「…」
「だから、ゴメンな、嫌な思いさせてしまった。今開放してやるさ。」
「…る。」
「え?何て?」
「…てやる」
「だから、もっとはっきり言え」
「お前の部下になる!なってやる、いや成りますから!だ、だから…そ、その…」
「…」
「も、もっと、虐めて?」
その上目遣い、そして反抗からの服従というギャップに、コウメイの理性は吹っ飛びかける。
「…!」
「ぁ…」
自分が言ったことを、恥ずかしがるその仕草に、理性のダムは崩壊仕掛けたところで。
「コウメイ様。」
オキタが話し掛ける。
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