ひねくれマイロード
七
「さ、探したぞって…」
「おお、マオ!あいたかったぞ〜!お主のお陰でこんなにも早くコウメイを見つけられたんじゃー。感謝感激雨あられ〜、じゃ。」
じゃ、は要らないと思いながら、マオは再び口を開く。
「なんで此処に来たの?」
「ん?聞いとらんかったのか?妾は主の契約神になったんじゃ。」
「そっか、転移させる時の条件に…。てことは、他にも来るの?」
「すまんのぅ、妾にもわからん。なんせ、最低一人は来る、という条件じゃ。妾が来た時点で、条件は達成されとるんじゃ。」
リア、シャロ、ネートはコウメイが転移者と言う事を知らされているので、異世界の神と契約した、と言う事をなんとか理解できた。が、当然話には入られない。
それを見かねたコウメイは、話を打ち切り、違う話題に引っ張った。
「幸いな事に、この三人。学園に入学金を払っている。ただツクヨミが払っていないから、学園には来れないかな。」
「うぅ、妾一緒に行きたい… 」
「あ、大丈夫だよ。別に受付は、入学式の前日午後三時までだから。」
「うぅやったー!」
マオはツクヨミと共に学園に。リアとシャロは買い物に。
そしてコウメイとネートは…
「…さて。全員、殺すなよ。才能があるとか、技術がすごいとか、後美人は俺のもとに。」
「了解。きちんと成功したら…」
「ああ。何か褒美をやろう。」
「では。」
ネートは東。コウメイは西からとある組織を同時に音もなく襲撃する。
数十分で全ての敵が片付く。そう思い込んでいたコウメイに、誤算が生まれるのは奇襲すぐ後だった。
ネートは槍を得意としており、そのため暗殺などはリーチが違いすぎるので武器を使わない、と決めていた。しかし、最初の暗殺でいきなり失敗してしまったので、諦めて槍を使うことにした。
「シッ。」
「ぶぐぅ」
「ぁえぼ!」
軽快なステップで、蝶のように。
最後の廊下。一直線。敵は奥の部屋の中とその前に。
普段出さないような声を出しながら敵は吹き飛んでいく。コウメイの獲物は鞭。そして扇子の2つであり、扇子は呪術媒体でもある。
ホームズの記憶では、アーツやCQCなど、孔明の時は占いや呪術、戦術。そして転移する前は、父親の
『お前には個性が、個性が欲しいよなぁ〜…』
という独断と偏見により、鞭を教えられていた。
この世界では、自身の鍛錬と才能で何処までも実力が伸ばせる。以前の世界での努力、そして才能により世界でもトップクラスの鞭使いであることを、まだコウメイは知らない。
加えて、鞭は拷問に使われるのが主な用途。鎧には殆ど効果を成さないはずなのだが。
「「うぶぅあ!」」
(なんか、ワケがわからんくらい、鞭の威力と俺の技術が上がっているな。これはSKILLの効果だな。)
そして周りに敵がいなくなったところで、目の前にある部屋に入ろうとしたところで。
「よく来た名も知らぬ侵入者よ。」
黒装束の、つまりはくノ一が気配無く背後に現れた。
「おお、マオ!あいたかったぞ〜!お主のお陰でこんなにも早くコウメイを見つけられたんじゃー。感謝感激雨あられ〜、じゃ。」
じゃ、は要らないと思いながら、マオは再び口を開く。
「なんで此処に来たの?」
「ん?聞いとらんかったのか?妾は主の契約神になったんじゃ。」
「そっか、転移させる時の条件に…。てことは、他にも来るの?」
「すまんのぅ、妾にもわからん。なんせ、最低一人は来る、という条件じゃ。妾が来た時点で、条件は達成されとるんじゃ。」
リア、シャロ、ネートはコウメイが転移者と言う事を知らされているので、異世界の神と契約した、と言う事をなんとか理解できた。が、当然話には入られない。
それを見かねたコウメイは、話を打ち切り、違う話題に引っ張った。
「幸いな事に、この三人。学園に入学金を払っている。ただツクヨミが払っていないから、学園には来れないかな。」
「うぅ、妾一緒に行きたい… 」
「あ、大丈夫だよ。別に受付は、入学式の前日午後三時までだから。」
「うぅやったー!」
マオはツクヨミと共に学園に。リアとシャロは買い物に。
そしてコウメイとネートは…
「…さて。全員、殺すなよ。才能があるとか、技術がすごいとか、後美人は俺のもとに。」
「了解。きちんと成功したら…」
「ああ。何か褒美をやろう。」
「では。」
ネートは東。コウメイは西からとある組織を同時に音もなく襲撃する。
数十分で全ての敵が片付く。そう思い込んでいたコウメイに、誤算が生まれるのは奇襲すぐ後だった。
ネートは槍を得意としており、そのため暗殺などはリーチが違いすぎるので武器を使わない、と決めていた。しかし、最初の暗殺でいきなり失敗してしまったので、諦めて槍を使うことにした。
「シッ。」
「ぶぐぅ」
「ぁえぼ!」
軽快なステップで、蝶のように。
最後の廊下。一直線。敵は奥の部屋の中とその前に。
普段出さないような声を出しながら敵は吹き飛んでいく。コウメイの獲物は鞭。そして扇子の2つであり、扇子は呪術媒体でもある。
ホームズの記憶では、アーツやCQCなど、孔明の時は占いや呪術、戦術。そして転移する前は、父親の
『お前には個性が、個性が欲しいよなぁ〜…』
という独断と偏見により、鞭を教えられていた。
この世界では、自身の鍛錬と才能で何処までも実力が伸ばせる。以前の世界での努力、そして才能により世界でもトップクラスの鞭使いであることを、まだコウメイは知らない。
加えて、鞭は拷問に使われるのが主な用途。鎧には殆ど効果を成さないはずなのだが。
「「うぶぅあ!」」
(なんか、ワケがわからんくらい、鞭の威力と俺の技術が上がっているな。これはSKILLの効果だな。)
そして周りに敵がいなくなったところで、目の前にある部屋に入ろうとしたところで。
「よく来た名も知らぬ侵入者よ。」
黒装束の、つまりはくノ一が気配無く背後に現れた。
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