転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】

ゼクト

体の変更

正直、この戦いに関しては、アインは全く危機感を抱いていなかった。

それは、単純に最近の敵に比べて、相手の力が弱すぎるからだ。

「それで、君はどのような戦い方をするの?」

アインは余裕を残した状態で、敵に対してそう聞いた。

「今すぐ見せてやるよ!」

そう言って、吸血鬼は突っ込んできた。

しかし、アインはそれをあえて、よけることはなかった。

「どうした!あんなに余裕をかましていたにしては、よけられもしないのか!」

そう言って、彼はアインの腕に血で作った鎌をぶつけた。


「吸血開始!」

そして、鎌が光り始めて、吸血を開始しようとし始めた。

しかし、それはかなわなかった。

「な、なんで血が吸えないんだ。」

「どうしたんだ?吸血に関しては君たちの専売特許だろう?」

実際、この世界にいる生物の中で、血に関して一番詳しく、そして扱えるのは吸血鬼だろう。

しかし、アインは今、相手が吸血鬼ということで、とある工夫をしているのだ。

「血が…ない?」

「血がない?まぁ、そうかもな。」

今、アインは一時的に体を紙に限りなく近くしている。

なぜ、普段そうしていないのかというと、普段から紙の体を使っていると、力の制御が難しいのだ。

しかし、今は相手に血を吸わせないために、体に血がない神の体を使っているのだ。

「なぜ、血がなくて生きていられるんだ…まぁいい、何も俺の技は、相手の血を吸って弱らせることじゃない。
血を武器として戦うことだ。
血が吸えないなら…」

ここで、吸血鬼はいったん、鎌を飲み込んだ。

鎌が彼の口に入っていく瞬間に、鎌は液体になっていった。

「血が吸えないんだったら、鎌である必要はない。
俺の最強の物を見せてやる。」

そして、彼は体の中から剣を取り出した。

しかし、これはパフォーマンスであって、実際には空間魔法から取り出しただけだ。

そして、彼は持ち出した剣に対して、血をまとわせ、攻撃力、防御力両方を上げた。

「これで…切り刻む。」

そして、さっきよりもはやい速度で、吸血鬼が迫ってきた。

どうやら、鎌に回していた血液を、身体強化や、靴の強化などに使っているようで、さっきのような特殊性はないが、普通に身体能力が上がっていた。

「なるほど、確かに早いな。」

そして、またアインは、これをよけることなく、受け止めた。

しかし、さっきと違うことをアインがしていた。

「なっ!」

それは、吸血鬼が強化した剣が折れたのである。

「俺の血を入れたうえで、強化した剣だぞ!なんでこんなに簡単に壊れるんだ。」

「さて、2回も何もしないで攻撃させてあげたんだ。
今度は僕のほうから行くよ?」

そしてアインは、最初に吸血鬼と自分を魔力の壁で囲んだ。

これは天井を突き抜けて天高くまで魔力の壁ができていたので、王国民や、貴族、貴族兵からもその光景は見えていた。

「これは…ここで決着をつけるということか。」

「ああ、ここで君に逃げられても厄介だからね。」

そして、アインも自分の空間魔法から剣を取り出して、吸血鬼と向き合った。

そして、ここからは剣技の勝負が始まるのだった。

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コメント

  • ヒカッチ

    紙の体になってまーす

    1
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