転生貴族のハーレムチート生活

ゼクト

確かに、市民たちは、領主がこのようなことを言ったことによって、彼に対して不信感を持っていた。

しかし、それでももともと、彼らが嫌っていたのは、領主だったのだ。

もちろん彼らの心の中では、今でも彼に対する不信感のほうが大きかった。

しかし、その心も動いてはいた。

しかし、それでも、基本的には領主のほうに不信感がある。

そんな領主がいやらしい笑いを浮かべたまま、彼を笑っている。

そんな状況を見たら、だれしもこう思うだろう…

(ん?これってもしかして、領主のほうが嘘を言っているのでは?)

本当にそうなのだが、現状ではもしもの世界だけど、そんな確証が市民たちの中に芽生えていた。

「さぁ、みんな!
商人をこの町から出して、我々を苦しめている元凶を今こそ捕まえようじゃないか!」

そういって、領主は市民に自分の手で、彼を捕まえるように指示をした。

しかし、その指示に従うものはいなかった。

なぜなら、今、領主はほかの人に責任転換できたことがうれしく、そして、青年が滑稽に見えているので、いやらしい顔をしたままなのだ。

だからこそ、もともと彼の顔を見て、怪しがっていた人も、今の領主の命令の時に彼の顔を見た人もここで、わかったのだ。

今、一番人をだましているのは領主なのだと…

今までも、今回の不祥事が原因でこんな状況になっているので、いやな印象はあったが、所詮嫌な印象というだけだった。

しかし、今となってはその印象は変わっていた。

なぜなら、今の、会話で、領主の嘘はばれてしまった。

今までは、ただ問題を起こす奴ということで、悪い印象だったが、とうとう嘘までつき始めて、しかもその内容は、人に責任を押し付けるという、やってはいけないことだ。

そんな彼の命令を今更受け入れるようなやつはいないだろう。

「どうしたお前ら?貴様らを苦しめている元凶がいるんだぞ?」

どういっても、すでに誰も信じていなかった。

しかし、市民たちは今、何もできない。

なぜなら、領主は万が一のことを考えて、2階から降りてきていないのだ。

さすがに、今、ここに集まっている人の中に一気に2階まで飛べるような超人はない。

まぁ、冒険者ならできる人がいるだろうが、そういう人たちは、この町で食料などが不足し始めたころに、すでにこの町を抜けている。

さすがに、領民でもない人を束縛する方法はないので、領主も、冒険者に関しては基本的に何も干渉しないで、出ていくことを黙認していた。

しかし、今の状況を考えると、ある意味冒険者がいなくなっていたおかげで安心して、窓から顔を出せているのだ。

「何をやっているのだ!?早く彼を捕まえんか!」

そんな命令が出たので、市民たちはいっせいに動き出したのだった。

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