転生貴族のハーレムチート生活

ゼクト

貿易

そして、領主は、自分の考えた完璧な作戦を自慢げに語り始めた。

「それで、どんな内容なんですか?」

「今回の作戦では、しっかりとほかの土地から、適正価格で買い取ることにする。
しかし、それをその値段で売ってやる必要はない。」

「と、言いますと?」

「私が適正価格で買い取ったものを若干高く売ればいいのだ。」

「しかし、商人のところで買っている人は、適正価格を知っているのでは?」

「そうだな…しかし、それでもこの作戦は成功するだろう。」

「なぜですか?」

「この作戦は今出ないと使えないのだ。
そもそも、この作戦の狙いは、市民の心が落ち着いていない、今だからこそ使えるのだ!」

この作戦の要は、平常心を失った市民の心である。

現状、市民はあまりにも危機的な状況に瀕しているので、結構まともな考えができていない。 

だからこそ、このような見え見えの罠にも、しょうがないと言いながら、引っ掛かりに来てくれるのだった。

「さて、そうと決まっては、さっそく連絡を取るか…」

そしてこの貴族は携帯を取り出した。

この携帯はアインが作ったもので、この国の国王によって、広められたものだったのだが、さすがにアインも貴族にスマホを持たせるのは…と思ったので、本当に連絡くらいしかできないような携帯だった。

「さて、とりあえず、近隣の帰属に頼んでみるか…」

しかし、近隣の貴族の領には、すでにアインによって、あの映像が流されているので、王族を相手にしたくない貴族が彼に協力するはずもなかった。

「ん?なんだ?出ないな…」

この通信機には、相手がだれか、出る前に確認する機能がある。

だからこそ、今回の映像を知っている貴族は、電話に出ないで、無関係を貫くことにしたのだった。

「仕方がない…ほかの場所にかけるか…」

そして、この貴族は、他の近隣の貴族にも連絡を取った。

しかし、もちろんあの映像を見ているので、出るわけがなかった。

「う~ん。さすがにおかしいな…」

おかしいと思ったが、出れない原因を探ることはできないし、それに、そんな時間は彼に残されていなかった。

外を見てみると、最初の人数よりも明らかに多くなっていた。

「仕方ない。近隣のほうが早く届くからよかったんだが…」

そして、この貴族は近隣以外の貴族に連絡を取った。

もちろん、近隣以外の貴族の領以外には、あの映像が流れていないし、それに、しっかりと適正価格で買い取ってくれるので、ちゃんと送ってくれることになった。

しかし、いくら急いでも、3日はかかることになるので、その説明を外の市民にしなくてはいけなかった。

「どうしましょうか…今外に出るのは正直危ないと思うのですが…」

「私もそう思う。さすがに今はだめだ。
彼らが疲れ始めて来る夕方を狙おう。」

そして、彼らは夕方まで、一切家から出ないで、こもっていたのだった。

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