転生貴族のハーレムチート生活

ゼクト

危険を察知

ヘレンは必死に逃げた。

(なんで、なんで、何でこんなところにオーガがいるのよ!)

ヘレンは知識として、オーガの強さを知っており、先輩方の話からも、自分では勝てないことが分かっていたのだった。

(取り合えず、街に戻らなきゃ。)

そして、ヘレンは街に引き返そうと思ったけど、オーガは結構強い魔物だった。

いや、魔物全体の中では弱いほうの部類だが、少なくとも、街にいる冒険者の中でオーガを倒せるのは少しの人間だけだった。

そう、アインのクランに入っているメンバーだけだったのだ。

ちょうどこの街では、アインによって街の冒険者の強さを上げていこうという計画が立てられていたのだった。

なぜ、そんな計画が実施されているのかというと、この国は基本的に辺境の街と、中心の町の冒険者は強いのだ。

しかし、国の中で中心からそこまで離れていなく、なおかつ、辺境でもないところの街にいる冒険者はそこまで強い冒険者がいなかったのだった。

前にあった、王都だけ強い国ほどではないが、この国も少数の街に力が集中しすぎていたのだった。

(このまま街に行っても、街に大きな被害を出しちゃうかもしれない。)

結果、ヘレンは今帰ると、街の冒険者では対処できない、このオーガに街をめちゃくちゃにされてしまうと考え、帰ってはいけないと思い込んでしまったのだった。

とりあえずは、オーガがまだ、全力で倒しに来ていないので、若干ヘレンの足のほうが速いが、女子の体力と、体力と力に全てをかけている魔物では、時間がたてばたつほど、ヘレンが不利になっていくのだった。

(アイン君…いや、アイン君でも勝てるか分からない。シオドーラさん…彼女も強い戦士らしいけど、彼女とは仲良くなったばかりなんだ、迷惑なんてかけられない。)

そして、無駄だとは分かっていたが、ヘレンはそれでも逃げ続けることにした。

一方…

(待てよ?オーガだと?何でこんな場所にいるんだ?)

アインはオーガがこんな場所にいることに疑問を持ち始めて、手を止めて、思考を回転させ始めた。

(オーガが現れたのは、本当にここだけなのか?)

そして、アインは最悪のケースを考えた。

(ここだけじゃないとしたら、あの2人のところにも行っているかもしれない!…シオドーラは大丈夫か…
だとしたら、ヘレンのほうがまずい!)

しかし、今、アインがいる場所は街を挟んでヘレンとは真反対の場所にいた。

(シオドーラは動いているか?…いや、動いていないだろうな。戦闘民族では基本的に自分のミスは自分で解決って言うのが基本だ。これから先、それを改善させるつもりはあるが、今はまだ改善していないんだし、きっと自分のやることに集中しているだろう。)

そして、アインは、最も遠いが可能性がある以上、自分が行かなくてはいけないと思って、足に強化魔法をかけた。

(この体で、連日強化魔法は本来やめたほうが良いんだが…仕方が無い。)

アインは、強化された足で、若干無理をしながら急いでヘレンのいるであろう場所に向かって行ったのだった。

「転生貴族のハーレムチート生活」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く