１話

   （ん？何処よ此処…？

   …って、あれ？

   あのふたりどこ行った？

   さっきまで傍に居たよね？）


   僕がキョロキョロと愛と夏奈を探していると、周りがどんどん騒がしくなってきた。



「ねぇ、ここどこ？！」

「なんなんだ！いったい！」


「皆様落ち着いて下さい。

  此処は皆様の居た世界とは別の世界です。

  皆様は勇者としてこの国に召喚されました。

 それぞれ、《ステータス・オープン》と心の中で唱えて下さい。」



   スっと手を挙げて一気にそう言った少女の言葉を聞き、今度は別の意味で皆騒がしくなった。


   僕達は少女の言う通りに《ステータス・オープン》と唱えた。

   すると目の前に半透明な板のような物が出てきた。


   （わぁ…。ふぁんたじー。）


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〈名前〉ユウヤ・カナタ

〈レベル〉1

〈種族〉人族、異世界人、巫女

〈性別〉男

〈年齢〉16歳

〈職業〉ーー

〈称号〉巻き込まれた者、異世界転移者


〈体力〉over

〈魔力〉over

〈攻撃力〉over

〈防御力〉over

〈敏捷〉over

〈知力〉over

〈運〉over


〈適性魔法〉
火、水、土、風、闇、光、（属性魔法）
雷、時空、重力、聖、魔、（レア魔法）
神代魔法、精霊魔法、天候魔法、


〈魔法〉
・属性魔法Lv.over
・レア魔法Lv.over
・神代魔法Lv.over
・精霊魔法Lv.over
・生活魔法Lv.over
・治療魔法Lv.over


〈スキル〉
over


〈固有スキル〉
over


〈ユニークスキル〉
over


〈加護〉
over

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   （ん？なにこれ…。ステータスが全部 over になってるよ？

   称号も『巻き込まれた者』？ど～ゆ～こと？


   つか、僕の種族の『巫女』って何？！

   僕男何ですけど！『巫女』じゃなくて『神子』でしょ！漢字間違えんなよ！こら！

   あれ？ってか、『巫女』って種族じゃなくて職業何じゃ無いの？）



「おわっ？！何か出たぞ？」

「私も」       「俺も」



   皆もステータスが出たみたいだ。


   （でも他人のステータスは見れないんだな～）



「皆様の中に勇者の職業が有る方はいらっしゃいますか？」

「ん？あぁ、俺のに何かそう書かれてるぞ？」



   問われてそう言って手を挙げたのは、学内で人気のある 《石田 和也》だった。



「では、この水晶に手を付けて下さい。」

「あぁ。」



   石田は頷いて、台の上の水晶に手を触れた。

   すると、水晶の上に大きく石田のステータスが出てきた。


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〈名前〉カズヤ・イシダ

〈レベル〉１

〈種族〉人族、異世界人

〈性別〉男

〈年齢〉17歳

〈職業〉勇者

〈称号〉異世界転移者、聖精霊に愛されし者


〈体力〉5,000/5,000

〈魔力〉4,000/4,000

〈攻撃力〉15,000

〈防御力〉20,000

〈敏捷〉5,000

〈知力〉5,000

〈運〉500


〈適性魔法〉
火、風、光、重力、聖


〈魔法〉
・火魔法Lv.80
・風魔法Lv.80
・光魔法Lv.100
・重力魔法Lv.30
・聖魔法Lv.200
・生活魔法Lv.30


〈スキル〉
・聖剣術Lv.80
・鑑定Lv.80
・物理耐性Lv.80
・魔法耐性Lv.80
・気配察知Lv.80


〈固有スキル〉
・収納魔法Lv.25
・付与魔法Lv.20
・電光石火Lv.10


〈ユニークスキル〉
・一望千里
・浄化
・毒消し


〈加護〉
・聖を司る女神の加護
・聖の中位精霊の加護
・剣を司る神の加護

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