それでも僕は歩み続ける(仮)
第1章「旅立ちは青空と共に」1-6
あー、やはり自然の中での風は気持ちいい…
それに陽の光なぞ無いはずなのにポカポカしていて実に昼寝をするのに適している。
「此処が危険なダンジョンじゃなかったら、木に登ってある程度頑丈な木の上で昼寝したいくらいなんだけどなぁ〜。」
ルークは壁から近すぎず離れずの距離を維持して警戒しながらゆっくりとダンジョン内を探索している。
「しかし、全くモンスターを見ないんだけど…、いやまぁ、それはそれでありがたい事なんだけどこれじゃ、ある意味不安で仕方ないな…。」
通常ダンジョンでは沢山の魔物達が何処かしらダンジョン内を徘徊しているはずで、こうも何も出てこないのは異様でしか無い。
稀にある安全地帯と呼ばれる空間内だとすれば納得できる所だが、1階層全範囲が安全地帯なんて話は聞いたこともなければこの世界でまだ発見されてもいない。
唯一あるとすれば、この大陸から少し離れた諸島にある人の手によってダンジョン内に作られた地下王国ボルグだけだ、その昔ボルグという大魔道士がこの世界に少数しか存在しない貴重な神龍の魔石を使いオリジナルの魔法を使用してダンジョン内の1階層を丸々安全地帯に作り変え、そこに多くの人を呼び自らが王になる事で王国を作り上げた。
そんなぶっ飛んだ人が作った話しか聞いたことがない。
「まぁ、もう一つあるとすればそれは…。」
「ねぇねぇ?ここで何してるの?」
ダンジョン階層の一つで必ずあると言われるボスの部屋しかこの場合当てはまるものがないがどうやら、相当珍しい所に来てしまったらしい。
**********************
「ガァァァァァォ!!」
大型の熊のような大きな体、強固な肉体と凄まじいパワーを持つモンスターミノタウロスその手に持つ大きく重い斧を振り回しながら、目の前の敵である少女を襲う。
「……」
だが少女は臆する事なく、ミノタウロスの動きを観察しこちらに向かって振り下ろされた斧攻撃を余裕を持って回避していく。
「グヴゴゴルルルル!ガァァァァァォ!!」
次第にミノタウロスの体力がなくなっていき、疲れにより動きが鈍くなっているのが見てわかる。
「そろそろ…決着といきましょう。卒業の相手としてはとても良い勉強になりましたわ。」
ミノタウロスに向かって深緑のレイピアを突くように構え少女は走り出す。
「ヴゴゴ!?グルァァァァァ!!」
今まで、一度も向かってこなかった獲物が突然武器を構えてこちらに来る事に少し驚いたミノタウロスだったがこれはチャンスと考え斧を両手で持ち力一杯少女の脳天に向かって振り下ろした。
ガコォ!!
だが、斧は少女に当たらず地面深くまで刺さってしまいすぐさま次の攻撃に移ろうとしたが…
そこで、ミノタウロスの意識は途絶え、呆気なく地に身体を寝かせ大人の握り拳ぐらいの魔石に姿を変えた。
少女はその魔石を拾い呟いた
「唯のレイピアだったら貴方の頭蓋骨を貫けず私の負けだったわ。そして貴方が負けた絶対的な理由…それは、攻撃が単調過ぎたせいです。」
ガガガ…ガコン。
「どうやら、奥の扉が開いたみたいね。ルークはちゃんとクリアできたかしら?」
そう言って少女は扉の奥に消えた。
それに陽の光なぞ無いはずなのにポカポカしていて実に昼寝をするのに適している。
「此処が危険なダンジョンじゃなかったら、木に登ってある程度頑丈な木の上で昼寝したいくらいなんだけどなぁ〜。」
ルークは壁から近すぎず離れずの距離を維持して警戒しながらゆっくりとダンジョン内を探索している。
「しかし、全くモンスターを見ないんだけど…、いやまぁ、それはそれでありがたい事なんだけどこれじゃ、ある意味不安で仕方ないな…。」
通常ダンジョンでは沢山の魔物達が何処かしらダンジョン内を徘徊しているはずで、こうも何も出てこないのは異様でしか無い。
稀にある安全地帯と呼ばれる空間内だとすれば納得できる所だが、1階層全範囲が安全地帯なんて話は聞いたこともなければこの世界でまだ発見されてもいない。
唯一あるとすれば、この大陸から少し離れた諸島にある人の手によってダンジョン内に作られた地下王国ボルグだけだ、その昔ボルグという大魔道士がこの世界に少数しか存在しない貴重な神龍の魔石を使いオリジナルの魔法を使用してダンジョン内の1階層を丸々安全地帯に作り変え、そこに多くの人を呼び自らが王になる事で王国を作り上げた。
そんなぶっ飛んだ人が作った話しか聞いたことがない。
「まぁ、もう一つあるとすればそれは…。」
「ねぇねぇ?ここで何してるの?」
ダンジョン階層の一つで必ずあると言われるボスの部屋しかこの場合当てはまるものがないがどうやら、相当珍しい所に来てしまったらしい。
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「ガァァァァァォ!!」
大型の熊のような大きな体、強固な肉体と凄まじいパワーを持つモンスターミノタウロスその手に持つ大きく重い斧を振り回しながら、目の前の敵である少女を襲う。
「……」
だが少女は臆する事なく、ミノタウロスの動きを観察しこちらに向かって振り下ろされた斧攻撃を余裕を持って回避していく。
「グヴゴゴルルルル!ガァァァァァォ!!」
次第にミノタウロスの体力がなくなっていき、疲れにより動きが鈍くなっているのが見てわかる。
「そろそろ…決着といきましょう。卒業の相手としてはとても良い勉強になりましたわ。」
ミノタウロスに向かって深緑のレイピアを突くように構え少女は走り出す。
「ヴゴゴ!?グルァァァァァ!!」
今まで、一度も向かってこなかった獲物が突然武器を構えてこちらに来る事に少し驚いたミノタウロスだったがこれはチャンスと考え斧を両手で持ち力一杯少女の脳天に向かって振り下ろした。
ガコォ!!
だが、斧は少女に当たらず地面深くまで刺さってしまいすぐさま次の攻撃に移ろうとしたが…
そこで、ミノタウロスの意識は途絶え、呆気なく地に身体を寝かせ大人の握り拳ぐらいの魔石に姿を変えた。
少女はその魔石を拾い呟いた
「唯のレイピアだったら貴方の頭蓋骨を貫けず私の負けだったわ。そして貴方が負けた絶対的な理由…それは、攻撃が単調過ぎたせいです。」
ガガガ…ガコン。
「どうやら、奥の扉が開いたみたいね。ルークはちゃんとクリアできたかしら?」
そう言って少女は扉の奥に消えた。
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