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イヌイマロ

Re:スタート

新ギルド名
レッドバード・トゥウィンクス
イメージカラーは赤だ。
カンナの店で団旗を作っていると、
ヒロキが入ってきた。

カンナ「いらっしゃいませ!
何名様で…、ってどうしたんですか!?」

ヒロキ「う、うえ?なんとことかなー?
ふぇー?」

一也「なんとことかなー?じゃねーよ。
どうしたんだよ。腹。」

ヒロキ「いやー…ちょっと魔動物に襲われて…。」

和葉「んもぉー。ちょっとどころじゃないよー。」

一也「毒にやられたか?」

ヒロキ「…あぁ。何ともないっ…」

一也「ヒロキっ!」

床にヒロキがばたりと倒れた。

カンナ「と、とにかく、こちらへ!
えっと…一也さんのギルドのメンバーのヒロキさんですよね?」

一也「あぁ。そうだ。高島 ヒロキ。俺と同じ年だ。」








「…さん…さん…きさん…ヒロキさん!」

ヒロキ「ん…。誰…?」

カンナ「私ですよ。カンナ・シャルロットです。」

ヒロキ「あぁ。って…俺、倒れたのか…?
てか…あの二人は?」

カンナ「あの二人は、薬草を取りに山へ…。それより…お身体、大丈夫ですか?」

ヒロキ「あぁ。何とかな。」

カンナ「和葉に教わってお粥、というものを作ったのですが…いまいち、ニホン、という国の食べ物が分からないので…お口に合えばですけど…食べますか?」

ヒロキ「おぉ、ありがとな。」

カンナ(ドキドキ…)

ヒロキ「おぉ!上手い!なんだこの味!
こんな上手いお粥、食ったことねーよ!」

カンナ「よ、よかったです。」

ヒロキ「シャルロットさんは…、何で俺なんかを助けるんですか?」

カンナ「…なんで、って…それは、人として
人を助けるのは当然のことだからですよ!
なんせ、あのお二人のお友達ですから、尚更です。」

ヒロキ「シャロットさん…いや、カンナは
…優しいんだな。」

カンナ「っ…!」

私は少し驚いた。
この人…ヒロキさんはこんな笑顔まで見せられるなんて。

カンナ(って、なに私照れてるの!/////)

カンナ「は、はやく、元気になってくださいね?」

ヒロキ「おう!サンキュー!」








一也「ただいま…って、カンナ、顔、赤いけど…
熱でもある…フゴッ!」

和葉「はい、一也黙ろうかー。ほんと、
乙女心分かってないなー。」

ヒロキ「ん?どうゆうことだ?」

和葉「どいつもこいつも鈍感…。はぁ…。」

一也「それはそうと、ヒロキ、お前、
住む場所どこだ?送ってくぞ。」

ヒロキ「いや、俺、住む場所ねーんだ!」

一也・和葉「はぁ?」

ヒロキ「いや、住むあてがなくて…
まいったなー。」

カンナ「…あのーうちで良ければ、ギルドの寮にでもどうですか?これから増えるかもですし…
ましてこの世界です。みんなで固まっていた方が、敵に狙われにくい、と。」

一也「カンナがいい、っていうなら俺は良いけど…。」

ヒロキ「いいのか!?ありがとう!カンナ!」

ヒロキはカンナの手を握り
無邪気に喜んだ。

カンナ「は、はひぃ!!!!///」


一也「…和葉…。」

和葉「はい?」

一也「何となく、お前の言ったこと、分かったわ。」

和葉「お、さっすがー。」



店から始まる、ギルドの
新たなスタート。
まだまだ道は遠いけど…
頑張ると決めた、
今、この時。


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