嘘は異世界を救うのか、滅ぼすのか
第50話 嘘の決断は邂逅を迎える⑥
第10競技目が始まろうとしている。
参加者は8名いる。
しかし、いやいやお前ら気持ちは分かるがどうだけ正体隠したいんだよ。
「なんでほぼ全員仮装してスタートラインに立ってんだよ。ヤマタケと匙浮いてんだろうが...。」
なんでも毎年これは恒例らしい。出なくてもいいが、出ないと士気が落ちる。だが正体は隠したい。そしてこの競技ゴールよりも相手の仮装を剥がすことに全力を出すのが通例だそうだ。
「確かに実力は計れるかもしれんが、誰がどいつなのかさっぱりわからんな。男子4名女子4名「」とかバランスも取れていやがるし。」
観る目で見ればというかもしれんが観客席から遠くて無理だ。
「そうですね。これは最後のお祭りみたいなものなのかもしれませんね。最後はリーダー同士ぶつかりあって痛み分けなのかな?」
ユイと2人よく見えそうな席を配下に取らせておいた。
「ヤマタケ君は戦うよりも順位を狙いにいかせた方がとも思いますが、それは無粋というものでしょうか?」
「そうだろうな、ここで戦わないようなら俺が根性を叩き直してやる。むしろこの殺し合いに混ざりたいができんか、教師というのは面倒なものだ。」
「ケンジさん私にいつも業務丸投げで仕事してないじゃないですか!」
楽しく観戦したいのでケンジとアカネの席も用意させといてある。ケンジには組織を鍛えることに、アカネは課題面で世話になってるからなサービスせんとな。
「アカネは頼りになるからな。アカネは俺を支えてくれるのではなかったのか?俺に嫌気がさしたのなら仕事をするが。」
「....もう!ズルいですよその言い方は!ケンジさんのためならやりますよ!たまには私と..その...デートくらいして欲しいです。」
「アカネ先生萌えるぅぅ!!私一生ついていきますよ!」「ケンジ先生ここは男として器量の見せ所でしょ!」「いや〜このお2人さん暑いわ〜シンドウさんとユイさんもそうやけどこれもまたよしだね!」「このちょっと一方通行なのがまたええな〜」
生徒達が騒ぐ。いややはり学生だな。恋バナには目がないのかね〜
「ふっ。ハハッでは誰か1人でも俺に勝てたらアカネにもう一度プロポーズしてもいいだろう。1回は振られてしまったからな。」
「ケンジさん。あれはですね嫌とかでは全くないんですよ。でも気持ちがついていかなかったと言いますか。」
いや〜ケンジもなかなか言うようになったな。これは冗談だな。昔はそんなこと全く言わんかったのに。
「「「その話を詳しく聞かせて下さい!!!」」」
「え、え、ちょっと皆。ケンジさん冗談はやめて下さいよ。...いや冗談じゃなくても構わないんですけど。」
皆がにやにやしてやがる。こいつら最高だなーおい。
◇
ヤマタケ側
「ちょっとヤマタケ君!このイベントって毎年私達が注目されるようなイベントなのよ!あっち側めちゃくちゃ盛り上がってるじゃない!」
「シロネさん。僕に言われても仕方ないですよ。シンドウさん達ですよ」
「シンドウさんといいヤマタケ君といい君達はいつ見ても面白いね。盛り上がろうと勝つのは僕だろうけど。」
匙さんはよく分からない人だ。一見大人しそうに見えるが、やることは大胆不敵。全く隙がない人とはこういう人なのだろうと思う。
「サトウだな。思い上がりもほどほどにしないと痛い目にあうぞ。」
「お久しぶりですね。ウコンさんでよかったですよね。たまには特別編成クラスに来てくださいよ。僕はクラス委員長として寂しさを感じますよ。」
「何が寂しさだ!サトウは誰一人として組まないではないか。しかも俺の配下をこの前も退学させよって!」
「いがみ合いかい?サトウさん久しぶり。顔は見せたことないけどわかるかな?」
「高美さんですよね。フルネームで知ってますが。言いましょうか?」
「...本当に知ってそうだね。怖い怖い。私も配下を退学させられたからな~ウコンさん倒すつもりなら協力するよ。」
「サトウ倒しか、そういうことなら私も組ませて貰おうかな。面白そうだ。私は白石だ。桜歌さんも参加決定な!」
「何を勝手に決めているのだ白石。あなたはいつも独断で突き進むのだから。毎回ひやひやするのは私なんだからな。」
あれ?いつの間にか匙討伐軍が出来上がりかけてるぞ。匙さんの身からでは錆なんだろうけど。
「あのシロネ殿、私は会話に入りそびれた周子というものだ。シロネ殿の指揮はいつも卓越されているので拝見させて貰っている。本日は胸をかして貰いたい。」
「やはり見られていたか、あなたは忍者か何かなのかな?気配が全くないんだから凄腕のストーカーかと思ったよ。いいよかかっておいでサトウさん倒したらね。」
「承知!御心のままに。」
あれれ?全員サトウさん狙いなのかな?これは駆け引きってやつなのか!僕はシンドウさんではない。こういうのは分からないぞ。
「ヤマタケ君。1人倒すのも8人倒すのも僕にとっては蟻を一辺に潰すのと変わらないから。..かかっておいで。」
...!?少しだけ雰囲気が変わった。やはり猫を被ってるということなのか!
司会者「各リーダーさん方々、用意はいいでしょうか!....体育祭ラスト競技を始めます!レディーゴ~」
◇
シンドウ側
「お!始まったな。お前ら!我らがリーダーヤマタケを全力でからかえ!...コホン。じゃなく応援しろやおらぁぁぁあ!!」
「「「うぉぉぉぉおおおお!!!」」」
「ヤマタケ負けたら許さんからな!」「ヤマタケ君私達に勝ったんだから!負けは許さいからね~」「もし負けたらしばくから覚えときや~」「ヤマタケお前に俺達3年は賭けてんだ!もし負けたら一緒に地獄行きお供してやるぞぉぉお!」「小僧!もし負けたらこの俺が鍛え直してやる!殺し合いをしようぜ!」「ケンジさん!殺し合いはだめですってば!えと..ヤマタケ君勝ちなさい!」
いい声援だ!やはりこうでなくちゃな!
ヤマタケ「誰も応援してないですよね!僕に負けは許されないと!そう脅してるようにしか聞こえないよ!」
こいつは戦ってる最中によそ見か、いいご身分だな。
「ヤマタケ!相手全員戦闘不能にしろ!容赦はするな!そして勝ってこい!」
「...!?」
制約が効いたようだな。
さぁ第10競技目結果がどうなるか楽しみだな。
参加者は8名いる。
しかし、いやいやお前ら気持ちは分かるがどうだけ正体隠したいんだよ。
「なんでほぼ全員仮装してスタートラインに立ってんだよ。ヤマタケと匙浮いてんだろうが...。」
なんでも毎年これは恒例らしい。出なくてもいいが、出ないと士気が落ちる。だが正体は隠したい。そしてこの競技ゴールよりも相手の仮装を剥がすことに全力を出すのが通例だそうだ。
「確かに実力は計れるかもしれんが、誰がどいつなのかさっぱりわからんな。男子4名女子4名「」とかバランスも取れていやがるし。」
観る目で見ればというかもしれんが観客席から遠くて無理だ。
「そうですね。これは最後のお祭りみたいなものなのかもしれませんね。最後はリーダー同士ぶつかりあって痛み分けなのかな?」
ユイと2人よく見えそうな席を配下に取らせておいた。
「ヤマタケ君は戦うよりも順位を狙いにいかせた方がとも思いますが、それは無粋というものでしょうか?」
「そうだろうな、ここで戦わないようなら俺が根性を叩き直してやる。むしろこの殺し合いに混ざりたいができんか、教師というのは面倒なものだ。」
「ケンジさん私にいつも業務丸投げで仕事してないじゃないですか!」
楽しく観戦したいのでケンジとアカネの席も用意させといてある。ケンジには組織を鍛えることに、アカネは課題面で世話になってるからなサービスせんとな。
「アカネは頼りになるからな。アカネは俺を支えてくれるのではなかったのか?俺に嫌気がさしたのなら仕事をするが。」
「....もう!ズルいですよその言い方は!ケンジさんのためならやりますよ!たまには私と..その...デートくらいして欲しいです。」
「アカネ先生萌えるぅぅ!!私一生ついていきますよ!」「ケンジ先生ここは男として器量の見せ所でしょ!」「いや〜このお2人さん暑いわ〜シンドウさんとユイさんもそうやけどこれもまたよしだね!」「このちょっと一方通行なのがまたええな〜」
生徒達が騒ぐ。いややはり学生だな。恋バナには目がないのかね〜
「ふっ。ハハッでは誰か1人でも俺に勝てたらアカネにもう一度プロポーズしてもいいだろう。1回は振られてしまったからな。」
「ケンジさん。あれはですね嫌とかでは全くないんですよ。でも気持ちがついていかなかったと言いますか。」
いや〜ケンジもなかなか言うようになったな。これは冗談だな。昔はそんなこと全く言わんかったのに。
「「「その話を詳しく聞かせて下さい!!!」」」
「え、え、ちょっと皆。ケンジさん冗談はやめて下さいよ。...いや冗談じゃなくても構わないんですけど。」
皆がにやにやしてやがる。こいつら最高だなーおい。
◇
ヤマタケ側
「ちょっとヤマタケ君!このイベントって毎年私達が注目されるようなイベントなのよ!あっち側めちゃくちゃ盛り上がってるじゃない!」
「シロネさん。僕に言われても仕方ないですよ。シンドウさん達ですよ」
「シンドウさんといいヤマタケ君といい君達はいつ見ても面白いね。盛り上がろうと勝つのは僕だろうけど。」
匙さんはよく分からない人だ。一見大人しそうに見えるが、やることは大胆不敵。全く隙がない人とはこういう人なのだろうと思う。
「サトウだな。思い上がりもほどほどにしないと痛い目にあうぞ。」
「お久しぶりですね。ウコンさんでよかったですよね。たまには特別編成クラスに来てくださいよ。僕はクラス委員長として寂しさを感じますよ。」
「何が寂しさだ!サトウは誰一人として組まないではないか。しかも俺の配下をこの前も退学させよって!」
「いがみ合いかい?サトウさん久しぶり。顔は見せたことないけどわかるかな?」
「高美さんですよね。フルネームで知ってますが。言いましょうか?」
「...本当に知ってそうだね。怖い怖い。私も配下を退学させられたからな~ウコンさん倒すつもりなら協力するよ。」
「サトウ倒しか、そういうことなら私も組ませて貰おうかな。面白そうだ。私は白石だ。桜歌さんも参加決定な!」
「何を勝手に決めているのだ白石。あなたはいつも独断で突き進むのだから。毎回ひやひやするのは私なんだからな。」
あれ?いつの間にか匙討伐軍が出来上がりかけてるぞ。匙さんの身からでは錆なんだろうけど。
「あのシロネ殿、私は会話に入りそびれた周子というものだ。シロネ殿の指揮はいつも卓越されているので拝見させて貰っている。本日は胸をかして貰いたい。」
「やはり見られていたか、あなたは忍者か何かなのかな?気配が全くないんだから凄腕のストーカーかと思ったよ。いいよかかっておいでサトウさん倒したらね。」
「承知!御心のままに。」
あれれ?全員サトウさん狙いなのかな?これは駆け引きってやつなのか!僕はシンドウさんではない。こういうのは分からないぞ。
「ヤマタケ君。1人倒すのも8人倒すのも僕にとっては蟻を一辺に潰すのと変わらないから。..かかっておいで。」
...!?少しだけ雰囲気が変わった。やはり猫を被ってるということなのか!
司会者「各リーダーさん方々、用意はいいでしょうか!....体育祭ラスト競技を始めます!レディーゴ~」
◇
シンドウ側
「お!始まったな。お前ら!我らがリーダーヤマタケを全力でからかえ!...コホン。じゃなく応援しろやおらぁぁぁあ!!」
「「「うぉぉぉぉおおおお!!!」」」
「ヤマタケ負けたら許さんからな!」「ヤマタケ君私達に勝ったんだから!負けは許さいからね~」「もし負けたらしばくから覚えときや~」「ヤマタケお前に俺達3年は賭けてんだ!もし負けたら一緒に地獄行きお供してやるぞぉぉお!」「小僧!もし負けたらこの俺が鍛え直してやる!殺し合いをしようぜ!」「ケンジさん!殺し合いはだめですってば!えと..ヤマタケ君勝ちなさい!」
いい声援だ!やはりこうでなくちゃな!
ヤマタケ「誰も応援してないですよね!僕に負けは許されないと!そう脅してるようにしか聞こえないよ!」
こいつは戦ってる最中によそ見か、いいご身分だな。
「ヤマタケ!相手全員戦闘不能にしろ!容赦はするな!そして勝ってこい!」
「...!?」
制約が効いたようだな。
さぁ第10競技目結果がどうなるか楽しみだな。
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