嘘は異世界を救うのか、滅ぼすのか
第36話 嘘の英雄は未来の希望に縋る①
シンドウさんが去ってから時間が経ちイベントの鐘は放送よりもたらされる。
「ただいまを持ってフラッグ回収を行って貰います。参加リーダーは特別編成クラスより9人おります。ルール通りポイントは各リーダーにポイント50分のフラッグを渡し終わっています。争奪戦を開始ください。期間中、午前は通常通りの授業を午後は自由行動とします。フラッグの所有権が大きく変動した場合は放送いたします。それでは始め!..と言いたいところですがさっそく変動がありました。リーダーはヤマタケさん。組織名は擾ミダレ組獲得ポイント280でダントツの一位です!詳細は質問であれば受付ます。以上です。始めてください。」
放送は鳴りやみ。
僕たちは唖然としていた。
一体シンドウさんは何をしたのか?
「ユイさん!シンドウさんは一体何をしたんですか!」
ユイさんは笑顔のままつぶやく。
「皆さんは何に驚いているんですか?シンドウさんが本気を出したということは、この程度で済むわけないですよ?」
「この程度って何を言ってるんですか!ポイント280ってどうすればこの短時間に稼げるんですか!」
放送は再び流れる
「ポイントの変動がありましたので報告します。先ほどと同じくヤマタケさん率いる擾組獲得ポイント50が加わりポイント330となりました。そしてサトウさん率いるサトウ組が獲得ポイント50となりました。以上です」
再び放送が鳴りやみ。静けさが取り囲む。
何が起こってるんだ。シンドウさんは確かに凄い人だ。だがあまりにも...
放送は三度目が流れる
「あ...あ~。マイクテス、マイクテス。俺はリーダーのヤマタケが率いる擾組の参謀だ。サトウ以外の各リーダーに告げる。ペナルティーを受けたくなければ早めのリタイヤをオススメしてやる。幹部の配置場所は予想できている。時間の問題だ。リタイヤに応じるリーダーは今日中に体育館に使いを出せ以上だ」
再び放送が鳴りやみ。静けさが取り囲む。
シンドウさんだ。声は変えているが間違いない。
◇
10分経過した
「すまねぇ。またせたな、後少しで詰みだ。流石に各幹部を倒さないとフラッグが手に入らん以上限界だな。」
「いやいや。どういうことですか!開始30分も経ってないんですよ!」
「んだよぉ。お前が全力で力貸せって言ったんだろうがよぉ~あれは嘘かよ。」
シンドウさんはにやにやしながら言ってみせる。僕はこの人を侮っていた。いくらなんでも力の差がありすぎる。それはわかっていたはずなのに...
「シンドウさん。僕が悪かったです。全力は出さなくていいです。ここからは僕達だけでやってみせます!」
「そうかい。んじゃ頑張んな。知恵くらいなら貸してやんよこの程度なら。」
「シンドウさんやりすぎですよ?してやられたからといって大人げないですよ。」
遠くから見ていた大衆は思う。
とんでもない組に入ってしまったのだと。
その後3時間と経たずに7人の使いが幹部が負けを認めたフラッグを持ち込み、前代未聞のイベント初日で終了が告げられた。状況判断でフラッグがこれ以上動くことはないと判断されたらしい。
◇
イベントが終わり翌日
特別編成クラスに来たら1人の女子生徒が窓側の奥の席に座っていた。席は11席あり匙は中央の席に座っている。
「おはようさん。昨日はお互い切磋琢磨できた良い1日だったな。俺はこの学校に来れたことを誇りに思うよ。そうだと思わないか?」
俺は昨日のことが何を示しいるのかなんて分かりきっていながらも挑発していく。
「あんたが参謀さんってことだね。話が早くて助かるわ。私は先日の課題をシロネとしてリーダーをやっていた者だよ。」
「いきなりJKが話かけてきたな。俺にはユイがいるからナンパはちょっと...。愛人としても無理なんでごめんなさい。」
俺は相手が軽く顔を赤くしながら話かけてきたものだから、告白かなと思い先に断りをいれる。ますます顔が赤くなったな。モテる男は辛いぜ。
「...あんた絶対友達いないでしょ。人のことおちょくらないと気がすまないってことがよーく分かった。」
だからなんで皆俺に友達がいないと思ってんだよ!昨日は30人と仲間、友達みたいな雰囲気ができてたよ。
「本題よ。同盟を結んで欲しい。昨日のフラッグで何が起こったのかは予想できるわ。あの点数の動きから分かる。方法に関して教えろとは言わない。それを実行できる力があること自体が問題だと思うからね。」
やんちゃそうな見た目と言動ながら冷静に状況の把握ができている。この状態での同盟は事実上屈服の証のようなもんだ。配下のことを思えるやつなんだろうな。
「ククッ。随分殊勝なこと言うじゃないか。プライドはないのかよぉ。この同盟の意味分かってて言ってるんだよな?」
「分かっているわ。私は条件として何を差し出せばいいんだ。これは敗北の証だという事が。」
ここまで辿り着いてるだけあるな。この頂きに辿り着いてなおプライドを捨てることがどれほど覚悟がいることか。
「気に入ったよ。そうだな将来俺はお前を仲間に引き入れるから、良い回答を考えくれればいい。今後俺はシロネに対して今回のように動くことはない。諦めることはない。全力でぶつかってこい!今度からはヤマタケが相手をする。知恵は貸すがな。」
「その言葉だけでも舐められてるってわけだよね。初めまてだわこんな屈辱的なことはない。でも感謝するわ。仲間の件はそうね善処するわ。っていうよりこれはシンドウが私にナンパしているんじゃないの?浮気は後ろから刺されてしまうから注意しておくことだね。んじゃ戻るわ」
要件を済ませるとさっそう去っていく。
同盟ね、確かにこうでもせんと勝ち目がなくなってしまうからな。他のリーダーも考えてそうだがシロネのように大胆にはならないか。
さてシロネと同等かそれ以上のやつらが相手となるヤマタケは勝ち残れるかな?まぁいいさ、また期待だけはして待っているとしよう。
「ただいまを持ってフラッグ回収を行って貰います。参加リーダーは特別編成クラスより9人おります。ルール通りポイントは各リーダーにポイント50分のフラッグを渡し終わっています。争奪戦を開始ください。期間中、午前は通常通りの授業を午後は自由行動とします。フラッグの所有権が大きく変動した場合は放送いたします。それでは始め!..と言いたいところですがさっそく変動がありました。リーダーはヤマタケさん。組織名は擾ミダレ組獲得ポイント280でダントツの一位です!詳細は質問であれば受付ます。以上です。始めてください。」
放送は鳴りやみ。
僕たちは唖然としていた。
一体シンドウさんは何をしたのか?
「ユイさん!シンドウさんは一体何をしたんですか!」
ユイさんは笑顔のままつぶやく。
「皆さんは何に驚いているんですか?シンドウさんが本気を出したということは、この程度で済むわけないですよ?」
「この程度って何を言ってるんですか!ポイント280ってどうすればこの短時間に稼げるんですか!」
放送は再び流れる
「ポイントの変動がありましたので報告します。先ほどと同じくヤマタケさん率いる擾組獲得ポイント50が加わりポイント330となりました。そしてサトウさん率いるサトウ組が獲得ポイント50となりました。以上です」
再び放送が鳴りやみ。静けさが取り囲む。
何が起こってるんだ。シンドウさんは確かに凄い人だ。だがあまりにも...
放送は三度目が流れる
「あ...あ~。マイクテス、マイクテス。俺はリーダーのヤマタケが率いる擾組の参謀だ。サトウ以外の各リーダーに告げる。ペナルティーを受けたくなければ早めのリタイヤをオススメしてやる。幹部の配置場所は予想できている。時間の問題だ。リタイヤに応じるリーダーは今日中に体育館に使いを出せ以上だ」
再び放送が鳴りやみ。静けさが取り囲む。
シンドウさんだ。声は変えているが間違いない。
◇
10分経過した
「すまねぇ。またせたな、後少しで詰みだ。流石に各幹部を倒さないとフラッグが手に入らん以上限界だな。」
「いやいや。どういうことですか!開始30分も経ってないんですよ!」
「んだよぉ。お前が全力で力貸せって言ったんだろうがよぉ~あれは嘘かよ。」
シンドウさんはにやにやしながら言ってみせる。僕はこの人を侮っていた。いくらなんでも力の差がありすぎる。それはわかっていたはずなのに...
「シンドウさん。僕が悪かったです。全力は出さなくていいです。ここからは僕達だけでやってみせます!」
「そうかい。んじゃ頑張んな。知恵くらいなら貸してやんよこの程度なら。」
「シンドウさんやりすぎですよ?してやられたからといって大人げないですよ。」
遠くから見ていた大衆は思う。
とんでもない組に入ってしまったのだと。
その後3時間と経たずに7人の使いが幹部が負けを認めたフラッグを持ち込み、前代未聞のイベント初日で終了が告げられた。状況判断でフラッグがこれ以上動くことはないと判断されたらしい。
◇
イベントが終わり翌日
特別編成クラスに来たら1人の女子生徒が窓側の奥の席に座っていた。席は11席あり匙は中央の席に座っている。
「おはようさん。昨日はお互い切磋琢磨できた良い1日だったな。俺はこの学校に来れたことを誇りに思うよ。そうだと思わないか?」
俺は昨日のことが何を示しいるのかなんて分かりきっていながらも挑発していく。
「あんたが参謀さんってことだね。話が早くて助かるわ。私は先日の課題をシロネとしてリーダーをやっていた者だよ。」
「いきなりJKが話かけてきたな。俺にはユイがいるからナンパはちょっと...。愛人としても無理なんでごめんなさい。」
俺は相手が軽く顔を赤くしながら話かけてきたものだから、告白かなと思い先に断りをいれる。ますます顔が赤くなったな。モテる男は辛いぜ。
「...あんた絶対友達いないでしょ。人のことおちょくらないと気がすまないってことがよーく分かった。」
だからなんで皆俺に友達がいないと思ってんだよ!昨日は30人と仲間、友達みたいな雰囲気ができてたよ。
「本題よ。同盟を結んで欲しい。昨日のフラッグで何が起こったのかは予想できるわ。あの点数の動きから分かる。方法に関して教えろとは言わない。それを実行できる力があること自体が問題だと思うからね。」
やんちゃそうな見た目と言動ながら冷静に状況の把握ができている。この状態での同盟は事実上屈服の証のようなもんだ。配下のことを思えるやつなんだろうな。
「ククッ。随分殊勝なこと言うじゃないか。プライドはないのかよぉ。この同盟の意味分かってて言ってるんだよな?」
「分かっているわ。私は条件として何を差し出せばいいんだ。これは敗北の証だという事が。」
ここまで辿り着いてるだけあるな。この頂きに辿り着いてなおプライドを捨てることがどれほど覚悟がいることか。
「気に入ったよ。そうだな将来俺はお前を仲間に引き入れるから、良い回答を考えくれればいい。今後俺はシロネに対して今回のように動くことはない。諦めることはない。全力でぶつかってこい!今度からはヤマタケが相手をする。知恵は貸すがな。」
「その言葉だけでも舐められてるってわけだよね。初めまてだわこんな屈辱的なことはない。でも感謝するわ。仲間の件はそうね善処するわ。っていうよりこれはシンドウが私にナンパしているんじゃないの?浮気は後ろから刺されてしまうから注意しておくことだね。んじゃ戻るわ」
要件を済ませるとさっそう去っていく。
同盟ね、確かにこうでもせんと勝ち目がなくなってしまうからな。他のリーダーも考えてそうだがシロネのように大胆にはならないか。
さてシロネと同等かそれ以上のやつらが相手となるヤマタケは勝ち残れるかな?まぁいいさ、また期待だけはして待っているとしよう。
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