生き残りサバイバルゲーム 〜恐怖の島〜

kyounagi

生き残りサバイバルゲーム 2魔物の目

           ー無人島サバイバル2日目ー
1、恐怖の深夜
「おい!成政!起きろー!」
僕は事型先輩に起こされて目を覚ました。
辺りは暗い。おそらく深夜だろう。
「一体こんな夜中になんですか?」
僕が聞くと事型先輩は答えた。
「殺気を感じられる。」
「殺気…昨日の魔物ですかね?」
「おそらくそうだろうな。」
僕は魔物と聞いて驚いた。
昨日の魔物程度なら駄押せるかもしれないが、
もっと強いやつがいるかもしれないし…
「武器ってサバイバルナイフだけですか?」
僕が聞いた。
「そうだな…木の棒に尖った石をつければ
槍ができるな。でも、朝まで待とう。」
そうなればサバイバルナイフで一晩耐えるしかない。僕は、事型先輩から
サバイバルナイフを受け取り、
岩陰に隠れた。声を潜め、息を殺した。
それから数時間後、朝が来た。
なんとかやり過ごしたんだ。
「やりましたね、事型先輩!」
「そうだな、よし!槍作りを始めるとするか。」
「はい!」
僕たちは、槍を作り始めた。

ー数時間後ー

「よしできた!」
ついに、二つの槍ができた。
「これで、怖いもの無しですね!」
僕は喜んだ。しかし、事型先輩は、
「そうか?もっと強い魔物がいるかもしれないぞ?」
「そんな…怖いこと言わないでくださいよ。」
僕はこの時、密かに恐怖心を抱いていた。

2、謎の男、日見康介

今僕は、事型先輩と今の状況を確認している。
「お前は何でこの島に来たんだ?」
「誰かに口を押さえられて、気がついたらここに…」
「で、その口を押さえられた人の心当たりはあるのか?」
僕には犯人と思われる人がいた。
「日見康介です。日見は秋坂先生の助手として研究の手伝いをしている人で、秋坂先生の信頼も厚い人です。」
「日見康介…     そうだ!俺たちが
秋坂先生の研究所に行った時もその日見が迎えてくれたんだ!」
これでわかった。秋坂先生と日見康介が
2人で僕たちをこの無人島に送ったんだ。
そんなことを考えていたら
事型先輩が言った。
「まあ、こうして座ってるのもなんだし、
この島を少し探索してみるか。」
こうして僕たちは槍を持って
島を歩き出した。

3、謎の死体、それは…

僕と事型先輩は島を歩き出した。
「ギャオー」
声がした。
「これってまさか…!」
そう、この声は昨日戦った
魔物?の声である。
「まずいな…槍を構えろ!」
事型先輩が言った。
すると目の前に昨日の魔物が現れた。
「ギャオーーー!!」
魔物が叫んだ。
僕たちは一斉に槍を魔物に刺した。
「ギャ、オ、ォ」
魔物はそのまま倒れた。
「ふぅ。なんとか倒しましたね。」
僕は事型先輩に言った。
「道中、油断はできないな。」
事型先輩の言う通りだ。いつ、どんな魔物が出てくるかわからない。
そんなことを考えながら歩いていると、
ふと赤いものが目についた。
地面にあった。
「これは…血?」
そしてその先にあったものは…
頭から血を流した人の死体だった。

3に続く

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