こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

旅の始まり

「お客様!お客様!お着きになりましたよ」
そんな言葉で俺は目を覚ました。
「わかりました、すぐに降ります」
俺はそう一言言って、荷物を持って降りていった。

降りた場所を見渡すと凄い人混みで憂鬱になった。
まぁー、それは仕方ない。何故なら此処は空港なのだから…


空港から出て指定された駐車場に行った。
指定された場所には1500ccのバイクがあった。
元々は、椿さんが使っていたバイクならしいが…わざわざこっちまで送ってくれた。
「こりゃ、ありがたいな。えっと鍵はっと」
そお言いながらポケットを漁っていると無かった。俺は顔色を変えてバッグの中まで探したが最終的に胸ポケにあった。
バッグなどをバイクの後ろに括り付けエンジンをかけて空港の外に走らして行った。

此処は日本の外で何故日本の外に来てるかというと、あの日の夜から椿さんとかに説教をくらってからどうするか処分を受けた結果、鈴が決めてくれと言って。1年間と5ヶ月外に行って、殺した人より多くの人を救う事と処分された。
その間の学校はゼロの方で何とかしてくれているらしい。
「俺は死ぬ覚悟はできてたのに…」
元々、俺は殺す欲望では動いてなかった。鈴に認めて欲しかったのと、鈴を守りたいと言う変な欲望だったから本気が出せなかった。
あの子猫ちゃんとか行ってたのはクロユリを使うとああ言う口調になるのだ。
「元々、本当にお主は可笑しなやっちゃよ」
俺はバイクを走らせていたら、クロユリが話しかけてきた。
「何だよ?いきなり」
「いやー、よく自分の体を乗っ取られそうになったのに我を体の中に入れておくとは」
「それは、この旅でヤバい時になったら使うからだよ」
この旅の中では能力は極力使ってはダメだと椿さんから言われていた。その理由は日本では能力者は多いが外国では余り発達していないからだそうだ。
だが、その代わりに国によって魔術と言う物があるらしい。
今回の旅のお供は周波ブレードとこの今乗っているバイクだ。
「はぁー、今から行く国で物買わないとなー」
今から行く国は〔カナリ〕と言う国に行く。

これから楽しい旅が始まりますように(手拍子

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