こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

信の覚悟

朝のアラームで目を覚ました。
「朝か…」
昨日の出来事などの関係で体がだるい。いきなり鈴はスサノウと一体化するし俺の全力でやっても押されっぱなしで。
「何か考え事か?主よ」
「ああー、考え事って言う程の事じゃないけどな。なぁー、クロユリさんよ」
俺は朝食の準備をしながらクロユリに話しかけた。
「何んだ?」
「お前ってスサノウより弱いのか?」
「…痛いところを突いてくるな!お主は」
準備が出来て食べながら聞き流していた。
「本当の所を言うと、我はスサノウより弱い…と言うか鈴殿の願いが大きいんだ」
「俺のせいにしてるのか?」
「元々、我は主の欲望に対して力を与えているのだぞ。主の欲望が強ければ本当の力を与えるし、弱ければそれ以下の力しか与えられない。そもそも論、主のその欲望だと力が4割位しか与えられない」
「なんだ、やっぱりあれだけだと無理か…」
朝食を食べ終えて、皿などをかたしてハンドガンなどの手入れを始めた。
「そんな玩具じゃスサノウは殺せないぞ?」
「相手はスサノウじゃなくて、人間の鈴だからな」
ハンドガン等の手入れをしようと思ったけど何時も暇な時にやってるので綺麗だった。
何もやる事がなくなってボーッとニュースを眺めていると明日が花火大会ラストだって言っていた。
「そうか、もう夏も後半か…今年も一人で誕生日を迎えるのかー。親代わりの人とはー…今の状況を見る限り気まずいし…」
俺はボッチ誕生日は慣れているがこうも続くと精神的にきつい。
「まぁー、そんなこと考えてる暇ないか…」
明日、俺は死ぬか殺すかの選択を求められる。
「クロユリ。俺の今の欲望でギリギリまで出してどのぐらい?」
「そうじゃなー、限界で5割弱?ぐらいだな」
「充分だ」

明日で終わりにする…

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