こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

白い鬼

《スサノオ》を掴んだ後、地面から引き抜いたのはいいが引き抜いた地面から白い粒子が溢れ出してきた。
「こ、これは!?」
「あははは。すご〜い、《スサノオ》は君が気に入ったみたいだねー。君が望むならどんな力だって貸すだろうね。でも、それに耐えられるならだけど」
私はその力に耐えながら《スサノオ》を握っていた。
だが、その力が凄すぎて体が耐えられなくなってきて目から血が出てきた。
「もうそろそろ、離したほうがいいんじゃない?」
「いいや、私は《スサノオ》に答える」
「へー、じゃー見ててあげる」
スサノウは神社の本殿まで歩いて行った。そこで、頬づえをついてこちらを見ていた。
私はそれを見た後《スサノオ》に集中したが目の次は鼻血が出てきて、とうとう吐血した。
それだけ、私が信を助けるための力が足りないって言う事なんだ。そこで、まだ力不足なのがわかった。
「だけど、こんなんでへばってちゃダメなんだ!」
《スサノオ》をその言葉と同時に抱きかかえた。
そうすると、《スサノオ》からの粒子が少しずつ流れが弱まって来た。
「あははは、《スサノオ》を押さえ込んじゃったよ!」
私は、その声が聞こえるが意識が朦朧となっていた。


気がついたら先程の神社ではなくなっていた。
「また、知らないところに来たのか」
「此処は、《スサノオ》の中だよ」
私は声のする方を見るとスサノウが《スサノオ》を握っていた。
だが、先程のスサノウと打って変わって白い髪を一つに結んでいる黒いリボンと額に目立って生えている角が目に入った。
「ちゃんと自己紹介するね。私はスサノウ、鬼の巫女と言われる【白鬼】そして、君の想いで願いを叶える力」
その言葉と同時に《スサノオ》がこちらに向かって来た。
「君がやりたい事を成しなさい」
《スサノオ》が私の元まで来た時に目の前が激しく光った。

次、目を覚ましたのは知らない天井が見えるベッドの上だった。

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