転生したSランク冒険者は最強を目指す

スーノ

プロローグ

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アルフレット・ブルムスフィア

ステータス
気力[C+] 物攻[C+] 物防[C] 
魔力[F]    魔攻[F]   魔防[F+]

スキル
剣術[EX] 槍術[EX] 体術[EX] 回避[EX]
反撃[EX] 受流[EX] 感知[A+] 隠密[A+]
予測[S++]

ユニークスキル
武の才[EX] 物の枷[C+] 魔の枷[F+]

タイトル
ブルムスフィア伯爵家三男 Sランク冒険者
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「……………はぁ〜」

俺は首に掛けた青白い双三角錐状の水晶から手を離しながら溜め息を吐く。
俺のステータスは見ての通り低い、能力だけ見ればDランクの冒険者と対して変わらないくらいだ。まあ、技量がEXランクと同じくらい高いからSランク冒険者にはなっているけどな

冒険者は魔物や盗賊の討伐、採取や未開地の探索、果ては家事の手伝いや家の修復といった依頼を受ける。所謂、何でも屋みたいなものだと思ってくれ、そして冒険者は実力によってランクがF.E.D.C.B.A.S.SS.SSS.EXという風に上がる。因みにこれはスキルや能力のランクにも通じていて俺の物の枷や魔の枷のような一部例外もあるがランクが上がる度に強くなる

「これ、どうすかなぁ〜」

そう呟きながら机の上に置かれた螺旋の渦を巻いている金と銀のエネルギーの入った水色で球体状の水晶を見やる。
《記憶と代償の転生珠》それがそのアイテムの名前で効果はユニークスキルを二つ消費して一つのユニークスキルをランダムで付与すると同時に記憶と意識を継承して転生するという代物だ。
この転生珠は神造迷宮《天魔の試練》で二百年に一度出るか出ないかぐらいの希少なものなのだが今回は代償がスニークスキル二つ消費というかなり高いものだったので買い取り拒否されたんだ。
大体の転生珠の代償は来世の寿命を10年削るだとか、来世のステータスに枷が掛かるなどと言ったものがほとんどで今回のようにいくら一つのユニークスキルを手に入れられるとはいえユニークスキルを二つも消費するものはないらしい。そもそもの話だがユニークスキル二つ持ちなんて転生珠の稀少さと対して変わらずこんなものを使える人間はほとんど居ないんだ、ユニークスキル持ちは結構居るんだけどな

「効果は正に俺の為にあると言った感じなんだけど、家族に申し訳ないんだよな。でもまあ、俺は最強になりたいって言って家から飛び出して来たんだ。きっと、分かってくれるよな」

俺はそう言って転生珠を手に取り使った

「《対価と代償の転生珠》起動、代償は物の枷と魔の枷」

『代償によりユニークスキル物の枷とユニークスキル魔の枷を失いました』

『対価としてユニークスキル加速を獲得しました』

『対価として記憶及び意識を継承して転生を実行します』

その声を聞きながら今世の俺の意識は途絶え、そして俺はまるで何かに導かれるような感覚を感じながら転生した

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