少年はそれでも戦い続ける
26.0少年と三人の子供+老人
「よし、とにかくここから離れるぞ」
「ここから離れないとこの村も被害にあうかもだからね」
「ルっちゃんやっさしいー」
「うるせー!」
俺たちは急いで村をでた、最後まで村人たちは何かいっていたが
少しでも心に響いてくれたなら幸いだ
「本当に私たちを引き取ってくれるんですか?」
さっきまで泣いていた女の子が、涙を袖で拭いながら聞いてきた
黒髪のショートボブに大きな紫色の瞳をした子だ
「当たり前だ、それはそうとお前名前は?」
「あ、私の名前はサキです」
「いい名だな、後の二人は?」
後ろの方で縮こまっている二人に問いかけた
「俺はユウ、ほらカランも」
「カランはねカランなの」
サキとは別にユウと呼ばれる金髪の男の子…
「俺は女だぞ」
こりゃ失敬、でもユウは男と間違えるような風貌をしていた
短めの髪、鋭い目、他の二人よりも堂々としていた
逆にカランと呼ばれる幼女は二人よりも、何歳も幼かった
「パパとママは?ここどきょ?」
「この子の父親と母親は?」
「今回の事件で両方とも亡くなったらしいっす、周りからも仲の良い家族だと言われてたらしいっす」
「そうか」
恐らくこの子は幼いが故に、自分の両親が死んでしまったことがわからないのだろう
さっきの村でも、サキに庇われて腕の中にいるときも、笑顔を見せて一人だけ泣いてなかった
気の強そうなユウでさえ泣いたのが分かるほど目の周りが腫れていた
「すぐには納得いかないと思うが、これからは俺が面倒見てやるからな、俺のことを本当の父親だと思ってもいいぞ」
「さすがに父親は無理なので、お兄さんって呼んでいいですか?」
「いいなソレ!宜しくなルキにい」
「おにいしゃん?あにゃた、おにしゃん!」
「いやまて、それはなんかむず痒いからやめろ、そういうのは足りてるから」
「嫌でーす、もうあなたは私のお兄さんです!」
三人によるお兄ちゃんコールにノラスケが共鳴する
「兄貴!」
はぁ、一体俺は何人の兄になるのやら
「あらあらモテモテね」
「うるさい」
ジックがニヤニヤとバカにした目で見てくる
クルミも穏やかな笑顔を見せていた
しばらく歩くと、カランが歩き疲れたとだっこを迫ってきたので、抱き抱える、年はサキが9歳でユウが8歳、一番下のカランが4歳だった
カランを抱っこしているのを見たユウが、照れながらも豪快に右手を繋いでくる
それを見たサキは負けじと俺の服の端をつかむ
まだ親と離れたばかりで心ぼそないのだろう
俺たちは仲良く三人で歩いていった
「ま、まってくだされー!」
後ろの方から声がして振り替えると、一人の老人が追いかけて来ていた
その老人は村で目が覚めたときに、真っ先に話しかけてきた、アゴヒゲのおじいさんだった
杖をつきながらも必死に走り遂には追い付いた
まあ俺たちがわざとゆっくり歩いたのは言わないでおこう
「はぁ、はぁ、はぁ、やっ、と追い付きましたわい、はあ、どうかワシも連れて行ってくだされ」
「何いってんだ、そんなことしたら」
「私には一人息子がいましたが帝国が、敵国を侵略するさいに、徴兵されそのまま帰ってきませんでした、あなたの言葉心に染みましたわい、どうかこのご老体目ををお使いください」
老人は深く深く頭を下げた、ミールと呼ばれるその男性はしぶしぶ一緒に行くことにした
「ここから離れないとこの村も被害にあうかもだからね」
「ルっちゃんやっさしいー」
「うるせー!」
俺たちは急いで村をでた、最後まで村人たちは何かいっていたが
少しでも心に響いてくれたなら幸いだ
「本当に私たちを引き取ってくれるんですか?」
さっきまで泣いていた女の子が、涙を袖で拭いながら聞いてきた
黒髪のショートボブに大きな紫色の瞳をした子だ
「当たり前だ、それはそうとお前名前は?」
「あ、私の名前はサキです」
「いい名だな、後の二人は?」
後ろの方で縮こまっている二人に問いかけた
「俺はユウ、ほらカランも」
「カランはねカランなの」
サキとは別にユウと呼ばれる金髪の男の子…
「俺は女だぞ」
こりゃ失敬、でもユウは男と間違えるような風貌をしていた
短めの髪、鋭い目、他の二人よりも堂々としていた
逆にカランと呼ばれる幼女は二人よりも、何歳も幼かった
「パパとママは?ここどきょ?」
「この子の父親と母親は?」
「今回の事件で両方とも亡くなったらしいっす、周りからも仲の良い家族だと言われてたらしいっす」
「そうか」
恐らくこの子は幼いが故に、自分の両親が死んでしまったことがわからないのだろう
さっきの村でも、サキに庇われて腕の中にいるときも、笑顔を見せて一人だけ泣いてなかった
気の強そうなユウでさえ泣いたのが分かるほど目の周りが腫れていた
「すぐには納得いかないと思うが、これからは俺が面倒見てやるからな、俺のことを本当の父親だと思ってもいいぞ」
「さすがに父親は無理なので、お兄さんって呼んでいいですか?」
「いいなソレ!宜しくなルキにい」
「おにいしゃん?あにゃた、おにしゃん!」
「いやまて、それはなんかむず痒いからやめろ、そういうのは足りてるから」
「嫌でーす、もうあなたは私のお兄さんです!」
三人によるお兄ちゃんコールにノラスケが共鳴する
「兄貴!」
はぁ、一体俺は何人の兄になるのやら
「あらあらモテモテね」
「うるさい」
ジックがニヤニヤとバカにした目で見てくる
クルミも穏やかな笑顔を見せていた
しばらく歩くと、カランが歩き疲れたとだっこを迫ってきたので、抱き抱える、年はサキが9歳でユウが8歳、一番下のカランが4歳だった
カランを抱っこしているのを見たユウが、照れながらも豪快に右手を繋いでくる
それを見たサキは負けじと俺の服の端をつかむ
まだ親と離れたばかりで心ぼそないのだろう
俺たちは仲良く三人で歩いていった
「ま、まってくだされー!」
後ろの方から声がして振り替えると、一人の老人が追いかけて来ていた
その老人は村で目が覚めたときに、真っ先に話しかけてきた、アゴヒゲのおじいさんだった
杖をつきながらも必死に走り遂には追い付いた
まあ俺たちがわざとゆっくり歩いたのは言わないでおこう
「はぁ、はぁ、はぁ、やっ、と追い付きましたわい、はあ、どうかワシも連れて行ってくだされ」
「何いってんだ、そんなことしたら」
「私には一人息子がいましたが帝国が、敵国を侵略するさいに、徴兵されそのまま帰ってきませんでした、あなたの言葉心に染みましたわい、どうかこのご老体目ををお使いください」
老人は深く深く頭を下げた、ミールと呼ばれるその男性はしぶしぶ一緒に行くことにした
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