少年はそれでも戦い続ける

虹ウサギ

0.7少年は黒い魔人を聞く

 ある程度の傷をクルミ治してもらった俺は村を見渡した
 村は壊滅とまではいわないが、冗談でも被害が小さいとは言えない。
 燃えた自分の家を見て呆然とするもの、家族を失い悲しむもの、互いを責め合い殴り合いにもなっていた。
 
「どうしますか、ルキさん」

「どうするも何も、もう俺たちに出来ることはない」

「確かにそうですけども、、、」

「面倒ごとは嫌いだ」

 本当にどうすることも出来ない。俺には戦うことしか出来ない。
  そんなこと思っていると複数の村人が騒ぎだした

「ご主人様、何か様子がおかしいですよ」

「あぁ、どうしたか聞いてみるか」

 俺は騒いでいる方へ行き事情を聞いてみることにした

「どうしたんだ?」

「救世主様!」

「救世主?誰のことだ」

「あなた様です、この度は村を救って頂きありがとうございます」

 救世主だと、コイツら大丈夫か、俺はただ魔人を殺しただけだ、それに魔人はもともと人間だったんだぞ、つまりお前たちの家族を殺しただけだ。
 
「まあこの際それは、どうでもいいそれよりはどうした」

「あのですね、このものが魔人は六人いたと言うもので」

 村人は十代くらいの若者を指差した

「救世主様ホントに見たんです”黒い魔人”を」

「なんですと!」

 青年がそう告げるとシャドーは、ひどく驚いた声でそう言った

「シャドーどうした?黒い魔人とはなんだ?教えろ!」

「それは、ですね、そのぉーなんといいますか」

 なんだ?歯切れが悪いな、シャドーの奴何か知ってるな
 黒い魔人、そんなもの聞いたことがない、しかし本来魔人は魔物の特性を持つ、黒い魔人くらいいそうだが

「シャドー正直に言え、これは命令だ」

「すいません、その事は言えない決まりでして」

「決まりだと?誰が決めた、お前は俺のスキルが生み出したものじゃないのか」

「はい私はルキ様のスキルではありません」

 は!?俺のスキルじゃないだと、奈良なぜコイツが俺のスキルを管理しているんだ
 山の時からそうだがコイツは知らない所が多すぎる。

「じゃあシャドーお前は誰のスキルだ」

「私はあなたのお父様のスキルでございます」

 おれの、父親だと?聞いたことがない人のスキルを人に移すなど

「そんなことより、早く逃げましょう」
 
「そんなことではない大事なことだ!それになぜ逃げねばならん?」

「ヤツは危険です。とても叶う相手ではありません」

「だから黒い魔人とはなんだ!」

 俺がそんなやり取りを続けていると、クルミが悲鳴を上げた

「どうした!クルミ!」

「いや、うそ」

「どうしたんだ!?」

 クルミは嗚咽を漏らしながら、山を指した。その山はクルミの弟ソウマがいる山小屋があった、そして今その山は炎に包まれていた
 クルミは今にも山に行こうとしていたが、村人に止められていた

「お願い!いかせて!あそこにはソウマがぁ!」

「ダメだよクルミちゃん死ぬ気かい!」

「もう無理だ諦めるんだ」

 村人たちが口々にそういいながらクルミを止めていた
 だがクルミは振りほどき山に走っていってしまった

「まて!クルミ!」

「だめです!ご主人様行ってはなりません」

「うるせー俺はもう誰も失いたくないんだ」

「まだわかりませんか!?死にますよ」

「上等だ、俺はなにがあっても死なん」

「もう知りませんからね」

 そんなことをいいながらシャドーは肩に掴まった
 俺はそれを確認すると、足に力を入れてものすごいスピードでクルミの後を追った







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虹ウサギ すいません更新遅れました!ちょっと体調崩していました!明日も出来る限り更新したいです

闇ウサギ もう少しでキャラクター応募で出たキャラ出るぞ

光ウサギ 楽しみにまっててください!


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