神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと

4.1 1.2 4.2

私は思った。現実になって欲しいと

 
なんのなく書いたので、凄く短いです
 


    
    夕日が差し込む教室に1人の影が伸びる。

 しかしそれは2人で作りあげたもの。

 2人が抱き合う事によって、まるで1人の影のようになっているのだ。

 そんな2人の男女は罪悪感に苛まれながらも、誰もいない教室で抱き合い、互いの息づかいだけがに届く。

 だが彼女には、もう一つの音が耳に届く。それは彼のはち切れんばかりに脈打つ心臓の音だ。そして彼女も、それに同調されるように脈打つ音も自然と大きくなる。

 しかし彼にただ同調されただけではない。彼からする清涼剤の香りの他に、ほのかに混ざる汗の匂いに、彼女は男らしさを感じてしまい、鼓動が大きくなったのだ。

 それは彼も同じで、彼女の髪からほのかに漂うシャンプーの香りに女性的魅力も感じていた。だがそれだけではない。彼女をそっと抱いた時に感じた体の小ささ。それは無条件に女の子だと思わされる。そして、微かに体に当たる2つの双丘。

 それらの要因が彼の理性を吹き飛ばした。

 そして彼は彼女の耳元で囁くのだ。

『凛花、やらないか?』

 彼女はその囁きに間をおかず

『はい』

 そう答えるのだった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「てゆう、夢を見たんですよ!!  ヤバくないですか!!   ちょうちょうヤバくないですか?  師匠もそう思いません?」
「色んな意味でヤバいって〜  どんな夢見てんだよ。 てか、凛花の中で俺ってどんなヤリ○ン野郎になってるんだよ。頼むから金輪際そう言った類の話をしないでくれ」

 工藤はあまりの恥ずかしさに机に頭を抱え、伏せている

「まったくぅ〜  師匠は恥ずかしがりやですね」

 そして西園寺は、今朝見た夢を再度 思い出し頰を赤く染める。

 だが一方、工藤の席の前にいる小早川は、西園寺に哀れむような視線を送りながら、長い長いため息ついている。そんなため息を吐き終えた後、低い声で西園寺に話しかけるのだ。

「西園寺さんって、本当残念ですね。今の話をしなければ、正夢になっていたかもしれないのに………はぁ〜  楽しみが減った……」

 それを聞いた瞬間、ニヤニヤした表情が一変、絶望の表情へと早変わり。

 西園寺の悲しみの叫びが教室に響くのだった。

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